Web2.0がもたらした「主客融合」その流れが向かう先とは
- 尾中
- 今後ITが社会全体をどう変えていくのか、どんな幸せをもたらすのか、皆さんはどうお考えでしょうか?
- 森
- 今起きている変革を象徴する言葉が「Web2.0」でしょう。私はこのWeb2.0は、すべての人々が平等に情報を受発信できるというインターネットの根幹を、改めてわれわれに思い出させる言葉だと捉えています。今まさにWeb2.0によって、エンドユーザーへの“情報の権力奪還”が進んでいます。
- 妹尾
- Web2.0の代表格であるGoogleやAmazonの発展に伴い、「主客融合」が加速しています。従来は情報をつくる人と利用する人が明確に分離していたのが、今は1人のユーザーが両方の役割を担うようになっています。その結果、情報発信におけるプロとアマチュアの境界が薄れて、プロの力量がより厳しく問われるようになりました。
- 田坂
- たしかに、「主客融合」によって、メディアや広告のあり方が劇的に変わりましたよね。しかし今、そのGoogleは次なる岐路に立たされています。彼らの提供する情報は今後、より企業に合わせていくのか、それともエンドユーザー主体でいくのか。その方向性が彼らのこれからのメディア戦略の起点になるでしょう。
- 森
- Googleは本来、かつての米国のAT&Tのようなプライベートセクターなのですが、現在、実質的にはパブリックセクター化しています。やはり、これだけプラットフォームを握っていると強いということでしょうね。もしかしたら将来、何らかの規制がかかることも考えられます。
- 妹尾
- いずれにせよGoogleが今後どの流れに向かうのかは、我々が今後何をどう望むかとイコールになってくるでしょうね。


