掲載日:2009年12月11日
特集:ダイバーシティ経営が日本を強くする。佐々木 かをり×池上 彰
既存のビジネスの価値観だけでは成長に限界が見えてきた日本の企業社会。多様な視点を採り入れることが本当に強くなるための道。
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ICTによってさらに増加する「賢い」消費者
- 池上
- スマートコンシューマが増えた背景には、女性の社会進出はもちろんですが、ICTが進化したことで、個人が取得できる情報が増大かつ多様化したこともあると思います。佐々木さんは、ICTによる影響をどのようにお考えですか。
- 佐々木
- ICTの普及は、フルタイムで働く女性やお母さんたちだけでなく、専業主婦も含めた多くの女性をスマートコンシューマに育て、さらに賢くしていく役割を果たしていると思います。その代表がインターネットですね。
- 先ほど申し上げたように、以前、消費者はテレビを見てモノを買っていた。しかし、「続きはWebで」というコマーシャルが増えたように、今はインターネットで検索することが当たり前の時代です。コマーシャルは「買いたい」という購買意欲ではなく、「もっと知りたい」という学習意欲をそそるための媒体になった。そして、スマートコンシューマは、Webサイトで機能や価格を調べ、比較したうえで購買行動に移るというわけです。
- 池上
- たしかに、テレビコマーシャルが購買につながらないので企業が広告出稿を減らし、民放の業績悪化の要因となっています。しかし、人々がテレビを見なくなったわけではない。大きなニュースがあればインターネットのキーワード検索数が跳ね上がるように、皆テレビを見るだけで満足せず、その先を知ろうとするようになったということですよね。
- 佐々木
- 仰るとおりです。イー・ウーマンのWebサイトでは、以前に池上さんにも登場いただきましたが、各分野で活躍されている方のお話を伺う「ウィン・ウィン対談」というコーナーがあります。過去のゲストであっても、テレビニュースに出たりすると如実にアクセスが増えます。
- 池上
- 企業もWebを上手に活用していく必要がありますね。
- 佐々木
- また、スマートコンシューマは双方向のコミュニケーションを好みます。一方通行だったマスメディア中心の時代とは違い、自分で学習、研究できるようになれば情報元に意見を戻したくなりますから。企業は、そうした意見をいかに吸い上げ、どのように活かしていくか、仕組みを考えていくことが重要です。
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