2010年11月30日掲載

ユーザー事例

グンゼ株式会社 様

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「迅速・確実」を基本方針に膨大なプログラムを精査・変換

こうしてGUSS発足2年後の2007年秋、「基幹システムのダウンサイジングによるオープン化」が正式に決定。実行部隊としてGUSS内に「DS開発部」が設けられ、翌2008年4月からプロジェクトは本格的に始動しました。本番移行時期として設定したのは2年後の2010年4月。これは当時稼働中の汎用機「CS7802シリーズ 開発コードネーム Voyager」のメンテナンス終了期限が2010年9月だったことによるものでした。

鶴海 真治氏の写真

そのため「プロジェクト遂行にあたっては、何よりもスピードを重視した」と、DSプロジェクト運営委員を務めたグンゼ技術開発部の鶴海真治氏が振り返ります。

「調達・製造・販売・物流など事業活動のあらゆる場面に関わる基幹システムを、まともに再構築していったのでは、2年という限られた時間ではとても間に合いません。そこでまずオープン系のハードウェア・ミドルウェアの基盤を構築し、その上に現行システムのプログラムをできるだけ変更せず、そのまま移し替えていくことを基本方針にしました。再構築・新構築は新システムの立ちあげ後にじっくり取り組もうと考えたのです」(鶴海氏)

迅速かつ確実な移行を達成するため、バッチ系プログラムの移し替えには「ストレートコンバージョン」が採用されました。これは、COBOLおよびMAPPER(注)などメインフレーム向けの言語で組まれたプログラムを、専用ツールを使ってサーバ用のプログラムに変換し、オープン環境でそのまま使うという方法です。このやり方であれば、プログラムを1本ずつ書き換えていく場合に比べて大幅に時間が短縮できます。また、バッチ系以外のリアルタイム処理プログラムについては、本数がそれほど多くなかったこともあり、COBOLからオープン系言語へのリライト(再コーディング)を行いました。

このプログラムの移し替えについて、GUSSシステム運用部長の宮内伸浩が説明します。

宮内 伸浩の写真

「不要なものをできる限り省くことが大きなポイントでした。というのも、プログラム変換作業自体は比較的短期間で終わるのですが、サーバに移したときに正しく動作するかを確認する『全数検査』に多大な時間を要します。ですから、使われていない不要なプログラムをあらかじめ除いておけば、それだけ時間を削減できるのです」(宮内)

そこでGUSSでは、グンゼ様の各事業部門に確認をとりながら、徹底的な「ソフトウェア資産の棚卸し」を実施。移行前に2万本近くあったバッチ系プログラムを半減、100本程度あったリアル系プログラムも約半数にまで削減、MAPPER系プログラムも同様に半減させました。そして、このプログラム移行作業と並行してオープン系の運用基盤と開発環境を構築。2009年度の後半からは新環境での入念なプログラムチェックを実施していったのです。

(注)MAPPER(マッパー):日本ユニシスの開発によるエンド・ユーザー・コンピューティング言語。グンゼ様はMAPPERの国内最大級のユーザーであり、各事業部門のシステムに約12300本のMAPPER系プログラムが存在していた。

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