2015年3月20日掲載

ユーザー事例

弘前大学 様 北東北の高度医療を担う中核病院としてICTを活用した業務効率の向上と地域医療連携基盤の構築を推進。

段階的に開発を進めた「電子カルテシステム」が本格稼働を開始

診療の様子

医療業務のICT化において、弘前大学病院様が近年力を入れてきたのが「電子カルテシステム」の導入です。政府の方針に沿って電子カルテの導入が進むなか、弘前大学では2010年に第2期中期目標・中期計画として「2014年度の電子カルテ稼働」を掲げ、藤病院長の指揮のもと、稼働プロジェクトをスタートさせました。

この電子カルテについても「現場のニーズがベース」であることを佐々木氏は強調します。

「プロジェクトの開始にあたって重視したのは、容易に適応可能なシステムとすること。そのため、各部署の運用に即したシステムを漸次段階的に導入・稼働してきました」

このように段階を追って周到に開発を進めたことで、電子カルテシステムは目標達成期限よりも約1年前倒しとなる2014年1月から稼働を始めました。ただし、スムーズな運用に向けては、もう少し時間をかける必要がありました。現場の医師の間に使い慣れた紙カルテがなくなることへの不安の声があったからです。

そこで同院では半年間の「試用期間」を設け、紙カルテは“原本”として残しつつ、各医師に電子カルテの試用を促しました。また、並行して電子カルテについての説明資料やeラーニング教材を作成し、理解の浸透を図った結果、医師の不安は徐々に解消されていったと言います。

この試用期間中に出たユーザーの意見や要望も反映した電子カルテシステムは、2014年6月から入院・外来とも無事本格稼働を開始しました。現在は、電子カルテが“原本”となっていますが、同院では経過措置として紙カルテの参照も一部で続けていることから、紙カルテ時代の診療内容の概要を容易に作成できるツールも用意し、電子カルテへの完全移行を計画的に進めています。

「電子カルテの運用開始以来、現場の医師からはとくに評価の言葉はありませんが、一方で極端に不寛容な声も上がっていません。それは実質的に業務が回っている証であり、私は、寡黙であることが承認の表れだと思っています。今後も引き続き、現場から寄せられる改修および新規の開発要望に対応していきたいと考えています」(佐々木氏)

情報システムの全体概要図

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