2012年10月15日掲載

ユーザー事例

日本中央競馬会 様 トレーニング・センターの坂路タイム自動計測システムにICタグを導入し、計測精度の向上とコスト削減を実現。

システムの開発からICタグの設置まで二人三脚できめ細かくサポート

こうして、2011年6月から日本ユニシスの提案をもとにICタグ方式への変更プロジェクトがスタート。美浦トレーニング・センターでは2011年12月、栗東トレーニング・センターでは2012年5月からの稼働開始を目標に、急ピッチで作業が進められました。

入札時からの提案どおり、計測データを管理・表示するソフトウェアや、ICタグおよびアンテナの製造・調達といったシステム開発は短期間で完了しましたが、問題は実際の坂路への機器の設置や競走馬へのICタグの装着でした。意見招請段階からの詳細な情報提供を受けて、事前にさまざまな準備を進めることができたとはいえ、初めての経験だけに、とくに先行する美浦では苦労が大きかったといいます。

石橋 大樹氏の写真

同センターの業務課に所属する石橋大樹氏は、当時の苦労を次のように振り返ります。

「事前に心配していたのは、やはりトリガーケーブルの敷設でしたが、調教後の作業時間を確保できる日曜日と月曜日を選んで3週間に分けて実施したことで、調教への影響を最小限にとどめることができました。むしろ難航したのは、ICタグの競走馬への装着方法でした。競走馬や騎乗者への影響、実際の装着を担う各厩舎のスタッフの負担など、さまざまな観点から最適な装着方法について検討を重ねました。また、本番稼働までの3カ月間は、バーコードとICタグの両方を競走馬のゼッケンにつけて、並行計測によって従来どおりの数値を計測できるか確認する必要がありましたので、さらに検討は難航しました」

そこで、まずは100以上もの厩舎のなかから、24厩舎を選んで試行し、並行計測の場合と、完全移行後のICタグ計測のみの場合の双方について最適な方法を検討。その結果、台布にICタグを入れてゼッケン後部にマジックテープで固定するという方式を決定し、その内容をマニュアル化して各厩舎に周知徹底を図ることとしました。

「当初の予想以上の手間を要したものの、計画どおりの短期間で導入を果たせたのは、日本ユニシスさんのきめ細かなサポートがあったからこそだと思っています。システム会社といえば、開発して終わり、というイメージがあったのですが、日本ユニシスさんには装着方法の検討や厩舎向けの説明会の開催など、まさに私たちと二人三脚になってサポートをしてもらえました。そうした苦労を共有し、美浦で得られた経験を教訓化したからこそ、栗東でのスムーズな導入にもつながったのだと思います」(石橋氏)

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