2011年9月6日掲載

ユーザー事例

株式会社鹿児島銀行 様『BankVision®』をベースに安定性・操作性に優れた新勘定系システムの構築と次代を担うシステム要員の育成に成功。

お客様サービスや業務効率の向上を目的に
カスタマイズで多くの独自機能を搭載

こうして2008年7月頃から同行の次世代勘定系システムの構築プロジェクトが本格的にスタートしました。今回のプロジェクトは、メインフレーム用の業務アプリケーションを独自に開発してきた従来のプロジェクトに対して、オープン系のインフラで稼働するBankVisionのパッケージをベースに必要な機能の追加や変更などのカスタマイズを加えていく開発になりました。

松山 博幸氏の写真

「メインフレームとオープン系システムとでは、OSもプログラム言語も開発ツールもまったく異なるため、開発に参加した当行のエンジニアは、まずこれらの技術を修得する必要がありました。さらに、これまで自行開発がほとんどでしたから、最初の頃は、パッケージソフトとの設計思想の違いに戸惑うことが多かったですね」

こう語るのは、システム部 次期システム移行統括室 主任調査役の松山博幸氏です。実際、システムの差異分析作業においても、従来の独自開発システムとBankVisionパッケージとの多くの相違点が明らかになりました。

「BankVisionは、24時間対応をはじめ従来システムにはない多くの優れた機能を備えていますが、その一方、操作性などが大きく変わるという問題がありました。例えば、入力内容に何かエラーがあった場合、従来システムは誤りがあった項目の入力欄にカーソルが戻る仕組みだったのですが、BankVisionの場合、問題の箇所ではなく必ず最初の入力項目にカーソルが戻るため、オペレータはそこから間違った項目を探さなければなりません」(松山氏)

こうした差異の多くは、「長年にわたって改良を重ね、当行の独自開発システムが業界の標準的なアプリケーションに比べて非常にきめ細かくつくり込んであるため」(福山氏)でもありますが、従来システムの操作に慣れ親しんだオペレータにとって、極端に操作性が変わると、業務の遅延などによるお客様サービスの低下を招くおそれがあります。

そこで開発プロジェクトチームでは、差異分析作業で浮かびあがったさまざまな課題について、技術的な難易度やコスト、スケジュール、業務の現場からの要望なども踏まえながら、何をどうカスタマイズしていくべきか繰り返し議論しました。その結果、エラー時のカーソル動作やエラーメッセージの説明など、比較的改造が容易な要件、現場からの要望が強くあった要件などについては、カスタマイズを実施することを決めました。

「このほかにも“お客様サービスの維持・向上”を目的としたカスタマイズを数多く実施することにしました。そのため、当初設定していたカスタマイズ項目の上限をやや上回る結果になりましたが、現場のオペレータにとっても満足のいくシステムに仕上がったと思います」(松山氏)

鹿児島銀行様 BankVisionシステム全体イメージ図


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