2012年5月21日掲載

ユーザー事例

kmホールディングス 様 スマートフォンを利用した日本初のクラウド型タクシー配車システムを開発し、IT投資の軽減と利用者へのサービス向上を実現。

アナログ無線の停止を控えて携帯電話回線による配車システムを検討

近年のタクシー業界では、景気低迷の長期化を受けて、いかに投資を抑制しながら配車効率や実車率を高めていくかが大きな課題となっています。そうしたなかで、各社に深刻な影響を与えようとしているのが、2016年に迫ったアナログ無線の全面停止です。

グループの事業支援を担う国際自動車様の取締役を兼務し、IT関連業務を統括するkmホールディングス様の下山慶太氏は、同グループへの影響や、その対応について次のように解説します。

下山 慶太氏の写真

「当グループでは、2004年に業界でいち早くデジタルGPS無線システムを導入しましたが、これは、2012年に全国に先んじて東京エリアでアナログ無線が停止となることを見越しての施策でもありました。このため、システムの導入地域も東京23区、武蔵野市、三鷹市のみで、横浜エリアでは引き続き従来のアナログ無線システムを使用していました。2016年のアナログ無線完全停止に向けて、横浜エリアでもデジタル無線への移行が迫られていますが、この間にタクシー業界を取り巻く環境は急激に悪化しており、かつてのような大規模投資は困難です。そこで、いかに低コストでデジタル化を実現するか、その方策を模索していました」

その解決策を導くヒントを得たのは、2010年の夏、中国市場を視察するために上海の大手タクシー会社を訪ねたときのことでした。

「その会社では、配車システムに携帯電話回線を利用しているため、いわゆる不感地帯がなく、配車依頼への対応から、最適位置にいる車両の把握、お迎え場所と目的地の指示、お客様へのご案内までの一連の業務サイクルが、当社の半分程度の時間で完了していました。また、1件当たりの対応時間が短いため、当グループよりも配車件数が多いのにもかかわらず、逆に配車センターの体制を非常に少人数で運営できていることにも驚かされました。そこで、帰国後に日本でも携帯電話回線を使った配車システムが実現できないか検討を本格化させていたところ、日本ユニシスと出会ったのです」(下山氏)

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