掲載日:2005年4月4日

ユーザー事例

日本旅行

ES7000を導入しECサイトのD/Bサーバを再構築
―UNIXからLinuxへ移行、インフラ強化とコスト節減を目指す

キーワード

  • ECサイトのIT基盤強化
  • Linuxを搭載したES7000
  • 親和性の高いUNIXからLinuxへのマイグレーション

課題と目的

  • アクセス増加への対応
  • アクセス増加への対応
  • システム障害の回避

効果

  • 安定したECサービスの提供
  • システム・コストの節減
  • 柔軟なシステム基盤の確保

旅行業大手の日本旅行では、同社が運営する宿泊施設や交通機関の予約・情報提供サイト「旅ぷらざ」のD/BサーバをLinuxを搭載した「ES7000」に移行し、2月26日から運用を開始した。

今回のシステム更改では、日本ユニシスのミッションクリティカル・サーバ「ES7000」を採用し、LinuxベースのD/Bサーバに移行したのが大きな特徴である。同社では、これによってアクセス増加に余裕を持って対応し、安定したECサービスを提供できると期待している。

営業企画本部 メディアミックス営業部旅プラザチームの山本康二郎係長に、今回の更改の目的やポイントなどについてお話をうかがった。

山本 康二郎氏写真

株式会社日本旅行
営業企画本部
メディアミックス営業部
旅ぷらざチーム
係長 山本 康二郎氏

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サービスの拡充でアクセス増加、システム負荷が増大

「旅ぷらざ」は、日本旅行が運営する“旅のパーツ”の予約ポータルサイト。2000年11月にホテル・旅館など宿泊施設の予約をメインにスタートし、その後、高速バス、貸切バス、観光タクシー、定期観光バス・レンタカーなどの予約に順次サービスを拡充しており、パッケージツアーではない自由な旅行やレジャー、出張の際の宿泊や交通機関の予約サイトとして高い人気を誇っている。

旅ぷらざでは、サービスの拡充と同時に使い勝手や利便性の向上も進めた。たとえばアクセスしやすいように「宿ぷらざ」「バスぷらざ」などをサブコンテンツ化したり、また宿ぷらざでは携帯電話からのアクセスへの対応も図っている。さらに利用代金の1%をポイントとして還元する「旅ぷらざポイント」サービスも追加した。

こうしたサービスの拡充や使い勝手の向上に伴って、登録会員は増加し、アクセス数も急速に増え続けている。現在、会員数はおよそ70万人、アクセス数は宿ぷらざだけでも毎月170万ページビューに上っているという。

アクセス数が増えるにつれて、システムにかかる負荷は増大の一途。とくに利用がピークになる夏季にはアクセスが集中してレスポンスが極端に遅くなる、予約ができないといった状況がしばしば発生した。サービスレベルの低下だけでなく、販売機会の喪失をも招いていた。運用管理面の負荷の増大も課題になっていた。

同社では、こうした課題を解決するため、旅ぷらざサイトのシステム基盤の強化に向けて検討を開始した。

旅ぷらざトップページ画面

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将来にわたる柔軟な拡張性で「ES7000」を選択

「小さく始めて大きく育てる、システム面での対応は必要に応じて取り組めばいいという方針でスタートした」と、旅ぷらざチームの山本康二郎係長は語る。実際、スタート時はIAサーバとLinuxベースのシステムで開始している。その後、アクセス数の増加やサービスの拡充に伴って、UNIXサーバに切り替えた。しかし、アクセスの増加は続き、このUNIXサーバの処理能力にも限界が見えた。そこで、今回、日本ユニシスのミッションクリティカル・サーバ「ES7000」を採用、LinuxベースのD/Bサーバに移行することにした。

ES7000を選択した理由について、山本氏は「ES7000は、CPUを追加するだけで処理能力をアップできる。サーバ機本体を増やしたり入れ替えたりする必要がない。ES7000は、将来のアクセス数増加にも柔軟に対応できる拡張性があり、計画が立てやすい」と語っている。

また、UNIXとLinuxのパフォーマンスを比較した場合、Linuxのほうが良いので、データベース・ソフトのライセンス費用の節減も可能になる。「Oracleの場合、CPUの数に応じてライセンス料金が発生する。サポート費用も含めるとデータベースにかかるコストは非常に高いものになってしまう。コストパフォーマンスの高いES7000ならライセンス費用を低く抑えることができると考えた」(山本氏)。

さらに、ES7000の実績、安定性、高信頼性という点も評価したという。

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ES7000+Linuxでさらなるコスト節減が可能

今回のシステム更改ではUNIXからLinuxへマイグレーションしている。ミッションクリティカル分野の大規模データベースをES7000とLinuxの組み合わせで構築したケースは例がない。

Linuxの採用については、UNIXと比較してコストを低減できるのはもちろんだが、Linuxはシングルコアで1CPUに対して1CPUライセンスですむ。この先CPUが増加するに従って、ダブルコアのUNIXと比べるとライセンス費用の節減効果はさらに大きなものになる。

また、同社ではサイトのスタート時にすでにLinuxベースのシステムを運用していた経験がある。現在のUNIXベースのシステム資産を継承しながら、短期間でパフォーマンスの向上やコストの低減化を図るためには、ES7000+Linuxというプラットフォームへの移行が最適と判断した。

「最終的には、ES7000+Linuxのシステム構成で夏季繁忙時期のレスポンス低下がなくなるという日本ユニシスの説明に納得することができたことで、採用に踏み切った」(山本氏)という。

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安定したサービス提供のシステム基盤を確立

新しいデータベース・システムの検討は昨年9月からスタート、今年1月より日本ユニシス本社の検証機にて各種確認作業を実施した。検証機での確認作業がノントラブルであったことから、予定通りこの2月26日から運用を開始し安定稼働している。

新システムは最初8CPUで開始し、状況に応じて4CPUずつ追加し最大16CPUまで拡張していく予定という。

旅ぷらざサイトは会員のアクセスだけでなく、各加盟組織の情報更新やJAL、国内線ドットコムやe-レンタカーなど多数の提携サイトとの連携もあり、 24時間365日ノンストップでのサービス提供が至上の課題になっている。「今回のシステム更改で、それに応えて安定したサービスを提供していくためのシステム基盤は整ったと考えている。それと同時にES7000+Linuxによって、中長期でのトータルなシステム・コストの削減にも期待している」(山本氏)としている。

図:新システム構成図

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オープンソースソフトウェア/Linuxの発展に期待

今後のシステム展開については、まず安定したサービスの提供を優先させつつ、強化されたシステム基盤を活かしてさらなる使い勝手の向上やサービス機能の追加などを進める予定という。

また、Linuxなどのオープンソースの活用について、山本氏は「商用データベースなどのソフトのライセンスフィーはあまりに高いと感じる。サポートの料金も費用対効果の点で納得しきれない部分もある。ライセンスフリーのオープンソースソフトウェアがさらに充実し、しっかりとしたサポートが付いてくれば、その活用も検討していきたい。B to Cの大規模なサーバにもオープンソースソフトウェアが適用されるケースが増えるのではないか」と語る。

さらに、今回実感した日本ユニシスのLinux支援体制について、「Linux適用についてそれぞれのスペシャリストがおり、ユニアデックスなどグループ企業も含めてトータルなLinuxサポートの体制が強化されている。安心して支援を依頼できた」(山本氏)と評価している。

株式会社日本旅行
http://www.nta.co.jp/

日本ユニシス「担当者からのひとこと」

井手ノ上 淳写真

ビジネスマネジメント本部
Linuxビジネスセンター
井手ノ上 淳

日本旅行様のご要望は、UNIXからのマイグレーションということでしたので、Windows、UNIX、 Linux、この3つのパターンで検討を行い、以下のような結果から総合的に判断し、ご提案させていただきました。拡張性のあるES7000とLinux の組み合わせは、夏季の繁忙期におけるアクセス増加に柔軟に対応することができ、レスポンス低下や予約業務への影響を極小化することができると判断しました。

  • パフォーマンス
    当社独自ツールを使用したUNIX機とES7000(Linux)の事前ベンチマーク結果では、約2倍近くES7000(Linux)のほうが良い結果が出た。
  • コスト
    同一CPU数の構成では、UNIX機よりはES7000が低価格でご提供できる(同一CPU数)。
    安定性、高信頼性、将来の拡張性といった観点でもES7000がお客様の要望に合っていた。
  • 運用面
    APサーバ、WebサーバがLinuxで稼働しているため、D/BサーバもLinuxに統一でき、運用面・管理面のコストが低減できる。

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日本ユニシスのLinuxサービス
http://www.unisys.co.jp/linux/
日本ユニシスのミッションクリティカル・サーバ「ES7000」
http://solution.unisys.co.jp/

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※本事例に掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。なお、事例の掲載内容はお客様にご了解いただいておりますが、システムの機密事項に言及するような内容については、当社では、ご質問をお受けできませんのでご了解ください。

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