2012年2月28日掲載

ユーザー事例

大阪府 様 電気自動車の普及を促進する“世界初”の急速充電インフラシステムを構築し経済活性と環境保全の両立を図る。

“世界初”を実現した日本ユニシスの技術力に今後も大いに期待

大阪府様の取り組みの先進性が理解されるにつれ、府外への広がりも始まっています。2010年4月には中日本高速道路様がsmart oasisを採用、東名高速道路21カ所のサービスエリアで利用可能になったほか、神戸市様も「おおさか充電インフラネットワーク」への参加を決定。兵庫県や和歌山県でもsmart oasisを採用した充電器が徐々に拡大中です。

また、2011年6月からは、京都エリアで展開している充電インフラシステムとsmart oasisの間でシステム連携を行っています。

「現在、関西広域連合では充電ネットワークの共通化を予定しています。今年度末には関西で70カ所の充電器がネットワーク化されることとなっており、関西全域で1枚のカードで予約・認証ができる環境が整いつつあります」(片山氏)

行政主体のインフラ整備目標をひとまず達成したことで、新エネルギー産業課では今後、民間主体で整備がさらに進むよう支援していく方針です。その1つが「充電有料化のためのビジネスモデル」です。

「現在は主に急速充電器を設置いただいている事業者様に、EVユーザーの充電にかかる電気料金をボランタリーで負担してもらっています。EVの本格普及には課金の仕組みを確立して、充電器を設置するさまざまな企業様や団体様のビジネスとして成り立たせるようにする必要があります。現在、検討しているのは、会費制のビジネスモデル。つまり充電ごとの課金ではなく、ユーザー会員から会費を集めてそれを設置者に分配していく方式です。来年度からはそのモデルをつくるための実験を民間事業者と連携して開始する予定で、日本ユニシスにもさらに協力をお願いすることになるでしょう」(岡田氏)

「日本ユニシスの技術力をもってすれば、ネットワークでの双方向通信やスマートグリッドとの連携など、できることはまだまだあるはず。今後もトップランナーとして、大阪府はもちろん日本全国のEV普及を牽引してもらいたいと思っています」(片山氏)

Column

北島 宏樹氏の写真

関西全域に広がる急速充電インフラネットワーク—— 神戸市様の取り組み 公益性の高い事業に長期的視点で取り組んでもらえることを期待します。

神戸市 環境局 環境創造部
環境保全指導課 交通環境係 係長
北島 宏樹 氏

私たちが初めて大阪府の取り組みを知ったのは、2010年夏に大阪で開かれた「近畿ブロックEV担当者会議」の場でした。当時、神戸市でも持続可能なまちづくりの一環としてEV普及に向けた急速充電器の設置数拡大を進めることにしており、すぐに「おおさか充電インフラネットワーク」への参加を決めました。最大の決め手となったのは、これがネットワーク経由で予約・認証のできる「ユーザーの利便性を第一に考えたシステム」であったことです。

2009年度から急速充電器の設置を開始し、今年度中には「市内の半径5km圏内に1カ所ずつ、計10カ所の設置」という目標を達成できる見込みです。これによって神戸市内なら海沿いから六甲山の上まで、どこでも安心してEVで走れる環境が整います。神戸市内のEV台数も今年度の目標である90台を超え、順調に増えています。これには充電設備の存在が市民に広く認知されてきたこともかなり作用していると思います。

大阪府と同様、神戸市でも民間公募方式をとったので、公募した後の管理事業者様との話し合いで日本ユニシスに大いに活躍してもらいました。設置先がとくに気にする運用・管理面の不安に対して「日本ユニシスがサポートしてくれる」ことが、非常に大きな安心材料になっています。

今やsmart oasisは全国的にも有名で、この分野に携わる行政職員なら誰もが知る存在です。おそらく日本ユニシスにとっては、まだ大きな利益を生むまでには至ってない事業だと思いますが、社会のインフラ基盤を構築するという公益性の高い仕事であり、その視点で長期的にじっくりと腰を落ち着けた取り組みをこれからも続けてもらえればと思っています。

営業担当の声 お客様との信頼関係を大切にしながら10年後の“日本の当たり前”をつくっていきます。

大阪府様の充電インフラ構築プロジェクトは、EV用急速充電器のネットワークをゼロから立ち上げたものです。プロジェクトでは、充電器設置場所の選定や機器メーカーとのシステム連携、設置工事管理、現地説明など、統括マネージャーとして幅広い役割を担わせていただきました。さらに、システムの稼働開始後も、運用管理やEVユーザーからの問い合わせ対応など、充実したサービスインフラの構築に向けたお手伝いを続けています。

そうした努力の甲斐あって、大阪府様や神戸市様からは評価をいただいていますが、それに甘んじることなく、これからもsmart oasisの利便性向上を図るとともに、EVユーザーがより利用しやすいインフラの整備に貢献していきたいと思っています。

私の目標は、“10年後の日本の当たり前”を創り出していくこと。例えば、安全で安定的な電力利用を可能にするスマートグリッドの構築など未来の“当たり前”を実現するには、今、目の前にある、さまざまな問題点・課題を、未来の姿に照らし合わせて1つひとつ解決していく必要があります。そのためにも、今後も現場でシステムを運用される方々のことを第一に考えた活動を続けていきます。

岡 智史の写真

岡 智史
エネルギー事業部
次世代ビジネス部

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