2012年5月21日掲載

ユーザー事例

佐賀県 様 柔軟なシステム構成が可能なクラウドを活用し県内すべての救急車にiPadを配備して救急医療現場の見える化を実現。

救急医療の現場を体験して感じた見える化の必要性

円城寺 雄介氏の写真

こうした課題を実際に知るため、2010年4月に救急医療の担当になった、健康福祉本部医務課で医療支援担当主査を務める円城寺雄介氏は、まず一晩中救急車に同乗し、また、大学病院の救命救急センターにも一晩詰め、実際の救急医療現場を体験しました。そして、「この状況を改善するには、“救急医療現場の見える化”が必要だと思った」といいます。

「今、どの医療機関が何人の救急患者を受け入れているのか。あるいは、どこの医療機関がどんな患者を受け入れ可能なのか。こうした情報を救急隊と医療機関が共有できれば、今の状況が改善できると思いました」(円城寺氏)

そして円城寺氏の頭に浮かんだのは、ICTを活用することでした。

「最初に提案したのは、モバイルPCの導入でした。ところが、現場からすぐ反対意見が返ってきました。救急車内は狭くて置く場所がなく、緊急走行で床に落下して壊れる危険性があるというわけです。それならスマートフォンはどうかと提案すると、画面が小さくて入力が難しいうえ、遊んでいるように見えるため、患者や患者の家族からクレームが寄せられかねないと、却下されました」(円城寺氏)

途方に暮れていた2010年5月、大きな注目を集めたiPadの発売により、事態は大きく動きます。

「これなら起動も早いし画面も大きく、入力操作もタッチするだけで簡単です。使ってみたいと思わせる魅力もある。試しに現場へもって行くと、思ったとおりの反応でした。そこで、iPadを使った新救急医療情報システム構築の検討を始めました」(円城寺氏)

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