2012年5月21日掲載

ユーザー事例

佐賀県 様 柔軟なシステム構成が可能なクラウドを活用し県内すべての救急車にiPadを配備して救急医療現場の見える化を実現。

救急医療の現場を改善する役割を一緒に担う存在に

今後の取り組みを推進するうえでも、システムが24時間365日、安定稼働することは必要不可欠です。

「そのため、日本ユニシスとユニアデックスには、これまで以上にシステムを支え続けてもらいたいと思っています」(円城寺氏)

さらに円城寺氏が日本ユニシスに期待するのは、情報の発信力です。

「どんなにいい取り組みも、世の中に認識されないと、何も生み出しません。実は『99さがネット』と同様のシステムは全国で導入されており、運用に苦労されている自治体も少なくありません。今回、佐賀県がiPadとクラウドの採用で状況を改善したことが各種メディアに取り上げられたことで視察者が増え、日本の救急医療を改善するきっかけになりました。こうした情報発信を、今後は日本ユニシスにも担ってほしいと思います」

そしてもう1つ、円城寺氏が期待を寄せているのが、医療現場にクラウド環境を浸透させる取り組みです。

「東日本大震災発生後、私自身が医療班として被災地に赴き、避難所にいる被災者の健康管理を支援して感じたのが、クラウドの必要性です。病院が被災したため、被災者の既往歴(いつどんな病気にかかったか)や飲んでいる薬がわからないなかで治療を進めることは、医師にも患者にもストレスとリスクがあります。救急医療も、これとまったく同じ問題を抱えています」

そこで佐賀県様では、血液型や既往歴、投薬情報などを登録した健康データベース構想を検討しています。

「このデータベースをクラウド上に置くことで、救急搬送された時にでも、どこでもかかりつけ病院のような医療サービスを受けられるようにすることが、その目的です。ただ、この実現には、セキュリティ確保が絶対条件です。そこで磐石なセキュリティ体制を確立し、利便性との両輪で救急医療と災害時医療の課題に取り組み、より良い社会づくりに貢献することを期待しています」(円城寺氏)

また、円城寺氏は今回の取り組みを通じ、モバイルやクラウドといったICTがもつ変革ツールとしての力を強く実感したといいます。

「私自身、実は携帯電話もスマートフォンではなく、自宅にパソコンすらもっていない、ICTに縁遠い人間です。そういう人間でも簡単に活用でき、世の中を変革する力を秘めているのがICTです。この力に注目し、ICTを活用して日本の医療を現場から変えようという志をもつ『Team医療3.0』(注)のメンバーと協力し、これからも佐賀県から挑戦を続けていきたいと思っています」と、胸に抱いた想いを紹介してくれました。

(注)Team医療3.0についてはWebサイトをご参照ください。http://www.tm3.jp 新しいウィンドウで開きます

営業担当の声 クラウドの利用で着実に効果を導く救急医療システムを全国の自治体に提案していきます。

『99さがネット』は、開発プロジェクトのスタートから本番までの期間がわずか4カ月という厳しい条件下ではあったものの、クラウドの利用により、短時間でシステム環境が準備でき、予定どおりサービスを開始することができました。

弊社がクラウドサービスを提供するようになって、5年目になります。現在、700社を超えるお客様にサービスをご利用いただいており、クラウドが当たり前に使われる時代になったと感じています。そのなかで『99さがネット』は、人の命に深くかかわる社会基盤システムであるため、セキュリティ面をとくに重視し、iPadとU-Cloud間の通信も、よりセキュアな環境でご利用いただいています。「搬送時間の短縮」や「3次医療機関から2次医療機関への搬送分散」など、目に見える効果が出てきているのは、消防・医療・行政が三位一体となり、サービスレベルを向上させる努力をされているからだと思います。世の中には使われないシステムもありますが、『99さがネット』は着実に導入効果が出てきていると伺っており、携わっている者としてはこれほどの喜びはありません。

今後は『99さがネット』の経験を活かし、全国にある救急医療システムの提案を推進していきたいと考えています。

小金井 猛の写真

小金井 猛
ICTサービス事業部
営業二部 第一プロジェクト
セールスマネージャー

(注)上記所属は、取材当時のものです

ページの先頭に戻る