2012年12月14日掲載

ユーザー事例

特定非営利活動法人佐渡地域医療連携推進協議会 様 100を超える医療・福祉関連施設の連携をめざした地域医療連携システムを構築し、佐渡島における医療レベルの維持を図る。

医療関連業界の標準化と地域医療連携ネットワークを推進する力として期待

このように、さまざまな効果が期待される一方で、佐藤氏は今回の取り組みを通じて新たな課題も明らかになったといいます。それは、標準化に関することで、各施設が保有する種々のシステム・機器から出力されるデータの書式はその多くが独自規格であり、データ出力機能すらもたない機器もあります。これが今回、各施設から収集した医療情報を一元管理する際の大きなネックになりました。

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「現在、国のレベルでは、個人が自らの健康情報を管理することで、必要な時に最適な医療サービスが受けられる『どこでもMY病院』構想を掲げていますが、この実現にも医療情報に対する標準化は必須条件になってくると思います。日本ユニシスさんには、今回の開発で得た知見やスキルを活かして、ぜひ標準化への取り組みをリードしてほしいと思います」(佐藤氏)

また、「さどひまわりネット」は、佐渡に特化した取り組みではなく、汎用性を強く意識した地域医療連携ネットワークシステムであり、地域医療連携モデルの1つになり得るものと佐藤氏はいいます。

「ご承知のように、住民の高齢化や医療資源の不足という問題は、いま日本の多くの地域が抱えている問題です。今後は機器の接続仕様や、積み重ねた実績とノウハウもオープンにすることで、地域医療連携ネットワークの可能性を拡げられれば良いなと考えています。その時、日本ユニシスさんには地域医療連携システムの発展に貢献するICTベンダの雄として、大いに力を発揮していただきたい」(佐藤氏)

数カ月後、島内の診察室では、共有された医療情報をパソコンで見ながら中核病院と診療所の医師が連携し、患者に最適な治療を行う姿が見られるはずです。佐藤氏は「その時を、いまから楽しみにしています」と語っています。

営業担当の声 「さどひまわりネット」を起点に地域の医療課題解決に貢献していきます。

「さどひまわりネット」は、当初から実現したい内容が明確になっていましたので、提案においてはそれをどのように実現するかを1つひとつ丁寧に説明することに力を注いできました。そのため、提案書は500ページを超えるものとなってしまいましたが、内容を詳細に検討し、評価していただいた時は、それまでの苦労も吹き飛び、本当に嬉しく思いました。

開発に入ってからは、実際に操作される方々の負担にならないよう、とくに画面設計は何度も検討を重ねて提案しましたが、どうしてもITベンダ側の思考や設計が残ってしまう部分もありました。それでも最終的にシンプルで使いやすい画面ができたのは、佐藤先生から現場の視点で的確な指摘をいただけたのが大きかったと思います。

現在の目標は、プロジェクトメンバが一丸となって、来年4月に「さどひまわりネット」を無事稼働させ、佐藤先生をはじめ協議会の皆様の想いに応えること。各施設で業務に従事する皆様の負担を軽減し、佐渡全体の医療品質の維持に貢献したいと思っています。さらに将来、このシステムを日本の地域医療連携システムのデファクトスタンダードへと進化させ、他地域の課題にも応えていきたいと考えています。

田中 孝治の写真

田中 孝治
公共サービス事業部
ヘルスケアビジネス部
第一グループ
主任

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