2013年10月1日掲載

ユーザー事例

セガ 様 新たな事業戦略の推進に向けて300万ユーザーの同時アクセスが可能な強固なインフラを仮想化技術で構築。

ビジネスシステムと同様ゲームインフラに求められるのは低遅延、高速処理、安定稼働

オンラインゲームは、各種のデバイスを使用する膨大な数のユーザーが、さまざまなシーンを共有して同時にプレイします。そのため、ゲームインフラには、膨大な数のプレイ内容をリアルタイムで処理し、結果を遅延なく各デバイスに戻して、各ユーザーが同じ時間に同じシーンを共有できる性能が求められます。

小宮 康幸氏の写真

「オンラインゲームのインフラに求められる性能は、金融機関のシステムやビジネスシステムと同様、低遅延、高速処理で、安定稼働すること。また、もしアクセスの集中によって停止するようなことがあれば収益に直接かかわりますから、十分な二重化・冗長化対策も必要になります」と語るのは、PSO2のインフラ構築を主導した同社の研究開発ソリューション本部でマネージャーを務める小宮康幸氏です。

さらに、PSO2のリリースにあたっては最新のゲームシステムを導入する計画で、想定登録ID数は最低でも100万と国内最大級のオンラインゲームになることから、扱うデータ量と処理件数は、通常のオンラインゲームとは比較にならないほど膨大になります。

「そこで、インフラは、10ギガビットの高速ネットワークと仮想化技術に対応していることを要件の核として検討を進めました」(小宮氏)

というのも、オンラインゲームの提供においてはデバイスに応じてプログラムの構成などを変更する必要があるため、同社では従来、デバイスごとにインフラを構築していました。しかし、アクセス元のデバイスや時間帯によってユーザー数が異なることから、あるデバイスのために用意したサーバやストレージは負荷が高い状態で運用されているのに対し、ほかのインフラは能力に余裕があるという状況が発生していました。

こうしたリソースの過不足を柔軟に調整できる手段が、仮想化技術です。仮想化技術は、デバイスごとに構築しているインフラを1つのインフラに集約することを可能にするため、余裕のあるリソースを負荷の高いインフラのリソースに割り当て、システム全体としてリソースを有効活用できるだけでなく、ムダな投資を抑え、コスト削減も実現します。

「当社では、仮想化技術が登場して間もない2000年代の後半から社内システムに導入しており、PSO2でも仮想化技術を活用したいと考えていました。ところが当初、PSO2のコンテンツ開発部門からは色よい返事はもらえませんでした。遅延や安定性への懸念から、従来どおりのシステムを求める声が挙がるのはほかの企業でも同じだと思います。そこで、時間をかけて議論し、社内で何度も検証を行い、仮想化技術が要件に十分応えるものであることを理解してもらいました」(小宮氏)

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