2014年3月20日掲載

ユーザー事例

徳島大学 様 糖尿病克服に向けた地域EHRシステムを構築し、「病病連携」と「コホート研究」を推進。

医療連携とコホート研究の両面に役立つシステムを

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2010年春、徳島県が申請した研究的事業(地域ICT利活用広域連携事業、ICTふるさと元気事業)が国に採択され、補助金(交付金)の支給が決定したことを受けて「地域EHRプロジェクト」は本格的にスタートしました。

このEHRプロジェクトでは、大きく2つの目標が掲げられました。その第1は、地域の医療機関における「病病連携/病診連携」の基盤をつくること。すなわち、地域の多様な保健・医療機関がネットワークを形成し、各機関の保有する検診データや診療データを共有して相互に利用し合うことで糖尿病診療のレベルアップを図ることです。

「例えば特定健診を行う保健センターから、糖尿病の疑いのある方を地域の診療所へ紹介する、あるいは重症化した患者さんを地域の診療所から専門病院に紹介する場合、紹介先の機関が過去の検査データや治療データを簡単に参照できれば予防・悪化防止に大いに役立つはずです」(松久氏)

第2の目標は「コホート研究」に向けた大規模なデータベースの構築です。コホート研究とは、特定の地域や集団に属する人々を対象に、長期間にわたり健康状態や生活習慣、環境状態といったさまざまな要因の関係を調査する研究手法です。このプロジェクトでは、ネットワークに参加する機関を通じて糖尿病の予備軍から重症患者に至る多数の症例を集めたデータベースを構築し、これを使って体系的な分析を進めることで地域の状況を把握。地域の医療機関が一体となった疾病管理(Disease Management)につなげていく計画です。

「まずは、人的ネットワークの形成とICT活用の仕組みづくりを推進し、各機関における検査データや治療データをデータベース化して病病連携/病診連携に活用します。さらに、それがある程度進んで多くの症例データが蓄積できれば、個人情報を匿名化したデータベースを使ったコホート研究を開始するという基本方針でスタートしました」(松久氏)

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