2014年3月20日掲載

ユーザー事例

徳島大学 様 糖尿病克服に向けた地域EHRシステムを構築し、「病病連携」と「コホート研究」を推進。

信頼関係に基づく地域医療機関とのネットワーク形成に注力

玉木 悠氏の写真

地域EHRシステムの構築にあたって開発パートナーに選ばれたのは、日本ユニシスです。プロジェクトの情報技術面を担当する徳島大学病院 病院情報センター助教の玉木悠氏は、選定の理由について次のように語ります。

「1つは特定メーカーに縛られたくなかったこと(ベンダフリー)。もう1つは医療分野で豊富な経験をもっていたことです。日本の場合、電子カルテなどの情報システムの仕様は病院ごとにばらばらなのですが、その状況のなかで複数の病院や診療所をつないでいける知見と技術力が日本ユニシスさんにはありました。さらに、地域医療連携とコホート研究の双方が実現できるアーキテクチャを有していたことも評価できました。そうした評価ポイントと費用面を総合的に判断して決定しました」

こうして日本ユニシスを加えたプロジェクトチームが最初に取り組んだのは、地域の医療機関にネットワークへの参加を“募る”ことでした。「地域医療連携を実現するには、システム構築の以前に、信頼関係で結ばれた円滑な人的連携・ヒューマンネットワークを形成していくことが重要でした」と松久氏は言います。

そこで、まず徳島市の北に隣接する藍住町の医師会に呼び掛けを行った結果、内科・小児科・婦人科・眼科など同町に開業する6名の医師が協力してくれることになり、これに藍住町の「保健センター」と隣の鳴門市にある「健康保険鳴門病院(現在の徳島県鳴門病院)」も加えたネットワークが結成されました。そして玉木氏は日本ユニシスのスタッフとともに、これらの参加機関を何度も訪問。ドクターや看護師一人ひとりにシステムの要件を決めるためのヒアリングを重ねました。

「病病連携/病診連携を推進するには、こちらの情報を一方的に発信するだけでなく患者さんにとっての“かかりつけ医”である地域の診療所や保健センターからも多くの情報を提供してもらいたい。しかし、“紙”でカルテを運用している診療所で、わざわざシステムにデータを入力してもらうのは労力を強いることになります。それでは現実的ではないと考え、レセプトデータやHL7データ(検査結果)など“すでにあるデータ”の『ワンクリックでのアップロード』など負担の少ない操作にするとともに、可能な限り相手側の利用メリットも高めたいと考えました」(玉木氏)

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