BIPROGY

BIPROGYバドミントンチーム
公式サイト

MENUCLOSE

ニュースNEWS

世界国別団体戦「第28回トマス杯」日本男子悲願の世界一! 「第25回ユーバー杯」日本女子 準優勝!

  • 2014.05.15 - 2014.05.26
  • 試合結果


2014年5月15日〜26日、インド・ニューデリーにて世界国別団体戦「第28回トマス杯」および「第25回ユーバー杯」が開催され、日本ユニシスから早川賢一選手、遠藤大由選手、上田拓馬選手、高橋礼華選手、松友美佐紀選手、高橋沙也加選手が日本代表メンバーとして参加、日本男子チームは初優勝の快挙、また、日本女子チームも33年ぶりの決勝進出を果たし、準優勝となりました。

選手コメント
トマス杯レポート
ユーバー杯レポート

大会期間中応援いただいた皆様、ありがとうございました。
この勢いで、6/10開幕の「YONEX OPEN JAPAN2014」、8月「世界選手権2014」、9月「アジア大会」での活躍を目指しますので、引き続き、どうぞ応援よろしくお願いいたします。

世界の頂点に立った日本男子チーム
世界の頂点に立った日本男子チーム
トマス杯・ユーバー杯は2年に1度開催される、バドミントン競技の世界国別団体戦です。
前回大会までは、大陸予選がありましたが、今大会からは大陸予選を行わず、シングルス、ダブルスの上位選手の世界ランキングポイントを集計した国・地域別のチームランキング上位16ヶ国(地域)が参加。
まず4ヶ国ずつの一次リーグを戦い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進みます。
各試合はシングルス2試合・ダブルス3試合の5マッチで戦われます。

【トマス杯レポート】

日本男子チームは1次リーグでイングランド、香港にそれぞれ 4-1、5-0で勝利。強敵デンマークとの対戦では、第1ダブルスの早川・遠藤組(世界ランキング3位)がファイナルの末敗れたものの、2-2で迎えた勝負の第3シングルスで、上田選手(世界ランキング25位)が2ゲーム目ジュースと粘る相手を振り切ってグループ1位通過を決めます。

1次リーグ終了後の組み合わせ抽選により、決勝トーナメント1回戦の相手はフランスに決定。第1シングルスの田児選手(世界ランキング4位、NTT東日本)がLEVERDEZ(31位)に敗れたものの、後続が勝ち、ここでも上田選手が締めくくって3-1で勝利しベスト4に進出します。

初の決勝進出をかけた日本の相手は、過去9回優勝で大会5連覇中の王者中国。
新たな歴史に挑戦する日本は先頭の田児選手が世界ランキング2位のCHENを序盤から圧倒してストレート勝ち。続く早川・遠藤組は、ランキング15位ながら対戦成績1勝4敗の長身ペアCHAI/HONGと対戦。競り合いの中、中盤からリードを奪われ16-20と追い込まれますが、ここで踏ん張り6連続ポイントで第1ゲームを先取します。第2ゲームも相手の攻撃力に手こずり、 終始リードされる苦しい展開が続きますが、あきらめずラリーを重ねていくと、相手のミスも出て15-18から4連続ポイントで一気に逆転。最後は相手が見送ったクリアがエンドラインぎりぎりに落ちて、貴重な2ポイント目を挙げます。
後の無くなった中国に対し、第2シングルスの桃田選手(世界ランキング14位、NTT東日本)はDU(6位)と対戦しますが、ファイナルの末に勝利。3-0のストレート勝ちで歴史的な勝利とともに、初の決勝進出を決めました。

悲願の初優勝をかけた対戦相手は22年ぶりの優勝を狙うマレーシア。男子チームの控え席の後ろには女子チームも並び、声をからして声援を送ります。
試合は第1シングルスの田児選手が世界1位のLEEに屈して、 早川・遠藤組の出番。元世界1位のTANと現7位のHOONが新たに組んだペアに第1ゲームは一方的に奪われますが、第2ゲームの中盤からきっちり対応して奪い返すと、ファイナルゲームは終始わずかなリードを保ちながらポイントを重ね、最後は互いに激しく動き回り、体勢を崩し合いながらも早川選手が前衛から叩き込んで勝利し、流れを引き戻します。

第2シングルスは今大会絶好調の桃田選手が勝利し王手をかけますが、第2ダブルスの園田・嘉村組(トナミ運輸、世界ランキング13位)は敗れ2-2となり、優勝の行方は第3シングルス・上田拓馬選手の手に委ねられます。

相手はかつて世界10位の実績があるLIEW(66位)で、昨年11月の対戦では上田選手が敗れています。
第1ゲームは立ち上がりから一気に攻勢をかけ12本で先取。第2ゲームも中盤で15-9とリードして優勝に近づきますが、18-15から勝ちを意識したのか逆襲を受けて落とし、勝負はファイナルゲームへ。
両国の声援が響く中、1点ずつを取り合う大接戦。大きくリードは取れないものの、終始先行して試合を進め、ついに20-17でマッチポイント。最後は相手のクロスがアウトになると、コートに大の字に倒れ込んだ上田選手に全選手が折り重なり、歓喜の祝福。6時間にわたる激戦を3-2で制し、1949年から続くトマス杯で、日本男子チームが史上初の優勝を果たしました。

成田空港での帰国記者会見
成田空港での帰国記者会見

【ユーバー杯レポート】

日本女子チームは、1次リーグでドイツ、マレーシアを5-0、4-1で降し、第3戦は男子同様デンマークと対戦。
第1シングルスの三谷選手(NTT東日本、世界ランキング12位)がストレートで先制ポイントを奪い、第1ダブルスの高橋・松友組(世界ランキング4位)は世界3位のPEDERSEN/RITTER-JUHLとの顔合わせ。過去2勝4敗とやや劣勢ですが、今回は思い切った戦いを展開。1-1になったものの第3ゲーム中盤からは一気に差を広げて勝利。続く第2シングルスの高橋沙也加選手(世界ランキング13位)、第3シングルスの山口茜選手(勝山高校2年、世界ランキング84位)も勝利し、グループ1位で予選を通過します。

組み合わせ抽選による決勝トーナメント第1戦の相手は、再びデンマークとなりますが、1次リーグ同様、第1シングルスの三谷選手が先制し、第1ダブルスの高橋・ 松友組もPEDERSEN/RITTER-JUHLに12本、13本で圧勝。第2シングルスの高橋沙也加選手もストレートで締めて準決勝に進出。

準決勝は、地元のインドと対戦。
第1シングルスを落とした後、第2シングルスの高橋沙也加選手が11位のSindhuと対戦。1ゲームずつを取り合い、ファイナルゲームもジュースにもつれる熱戦となりますが、大声援を背にした相手に24-26で惜しくも振り切られて敗戦。チームも0-2と追い込まれます。
しかし、この後に続いた第1ダブルスの高橋・松友組が踏ん張り、ファイナル勝利で流れを取り戻すと、層の厚さで上回る日本が、残る第3シングルスの廣瀬栄理子選手(ヨネックス、世界ランキング16位)、第2ダブルスの前田・垣岩組(ルネサス、世界ランキング5位)も勝利し、3-2の逆転勝利で1981年以来33年(16大会)ぶりの決勝進出を果たします。

決勝戦では、世界ランキングでシングルスの1位から3位、ダブルスの1、2位を占めている中国と対戦。
第1シングルスを失ったあと、 第1ダブルスの高橋・松友組が過去3連敗している世界2位のBAO/TANGと対戦。この大会自信にあふれたプレーを続けるユニシスペアは立ち上がりにリードを奪うと、一度は逆転されたものの再逆転で第1ゲームを先取。第2ゲームは序盤から11-1とリードし、そのまま9本に抑える圧勝。
続く第2シングルスの高橋沙也加選手と第2ダブルスはストレートで敗れ、1-3で敗戦。しかし、33年ぶりの決勝の舞台で、堂々の準優勝となりました。

成田空港での帰国記者会見
成田空港での帰国記者会見

【選手コメント】


早川 賢一】日本男子チームキャプテン
「優勝できて本当に嬉しいです。日本のレベルが確実に上がっている証拠だと思います。この優勝の経験を自信にして今後の大会に臨みたいと思います。
そして、監督、コーチ、チームのみんな、会社の方々、日本の皆様に感謝するとともに、喜びを共有できて幸せです。本当にありがとうございました。
これからも、バドミントンを、そして、日本ユニシスチームを応援よろしくお願いいたします」

日本男子チームを率いた早川賢一キャプテン
日本男子チームを率いた早川賢一キャプテン

遠藤 大由
「歴史ある大会で優勝することができて、たいへん嬉しく思います。
少しはチームに貢献することができたのではないかと思っています。
これを機にこれからの国内外の個人戦でも自信を持ってプレーし、優勝を目指して頑張ります。
皆様、これからも応援よろしくお願いします」

上田拓馬、早川賢一、遠藤大由
上田拓馬、早川賢一、遠藤大由

上田拓馬
「トマス杯決勝という最高の舞台でプレーすることができ、そしてチームの優勝に貢献できて本当に嬉しく思います。
今回の優勝に満足することなく、この経験を活かして、より上を目指し、これからも頑張ります!
応援よろしくお願いします!」

優勝を決めた瞬間を振り返る上田拓馬選手
優勝を決めた瞬間を振り返る上田拓馬選手

高橋礼華
「今回のユーバ杯は決勝で負けはしましたが、みんなで目標としていた決勝へ進むことができ嬉しく思います。
また、個人的にも全戦全勝で今後の試合への大きな自信になりました。この結果に満足することなく、次は個人戦で結果が残せるように頑張ります。
今回、沢山の方々に応援していただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
沢山の応援ありがとうございました」

高橋沙也加、高橋礼華、松友美佐紀
高橋沙也加、高橋礼華、松友美佐紀

松友美佐紀
「今回のユーバ杯では、銀メダルを頂くことができ嬉しく思います。
終わってみれば、自分が出場した試合は全て勝つことができたので、日本チームに少しは貢献することができたかなと思います。また、今後に向けても成長の手応えを感じられた大会になりました。
これからも、国内、海外と試合が続きますので、この経験を活かして頑張っていきます。
今後ともご声援、よろしくお願いいたします」

松友美佐紀
松友美佐紀

高橋沙也加
「今回、優勝はできませんでしたが、目標としていた決勝進出を達成できて良かったです。
試合の内容としては、自分自身、今大会、とても悔しい思いをしたので、ヨネックスオープンでは一つ一つ大事にプレーできればと思います。
皆様、応援ありがとうございました」

上段:上田拓馬、早川賢一、遠藤大由、下段:高橋礼華、松友美佐紀、高橋沙也加
上段:上田拓馬、早川賢一、遠藤大由
下段:高橋礼華、松友美佐紀、高橋沙也加



* 関連リンク
・第28回トマス杯・第25回ユーバー杯(日本バドミントン協会)
・Li Ning BWF Thomas & Uber Cups 2014