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「スディルマンカップ2015(第14回世界国別対抗バドミントン選手権)」 日本 史上初の銀メダル獲得!

  • 2015.05.10 - 2015.05.17
  • 試合結果


2015年5月10日〜17日、中国、東莞市にて「スディルマンカップ2015(第14回世界国別対抗バドミントン選手権)」が開催され、日本ユニシスから、早川賢一、遠藤大由、上田拓馬、高橋礼華、松友美佐紀、奥原希望、数野健太、栗原文音の8選手が日本代表メンバーとして参加、日本チームは史上初の銀メダルを獲得しました。

選手コメント
大会レポート5/21更新
大会ルール/試合結果
VIVO BWF Sudirman Cup

日本は、予選リーグでロシアと台湾にそれぞれ4−1で勝利し、リーグ1位通過で準々決勝に進出。ベスト4進出を賭けたデンマーク戦では、2-2でバトンを託された世界ランキング1位の女子ダブルス高橋礼華・松友美佐紀組が逆転勝利で、準決勝進出とともに銅メダル以上を確定させます。

決勝進出を賭けた準決勝の相手は過去3度優勝している韓国。団体の公式戦では1度も勝利したことのない強豪を相手に、日本は、女子シングルスの奥原希望選手、女子ダブルス高橋・松友組、混合ダブルス数野健太・栗原文音組が勝利し、初の決勝進出を果たします。

決勝戦では、今大会6連覇中の中国相手に0-3で敗戦し準優勝となりましたが、価値ある銀メダルを獲得し、日本バドミントン界に、また新たな歴史を刻みました。

大会期間中応援いただいた皆様、ありがとうございました。
日本代表メンバーは、休む間もなく5月20日より合宿に入り、24日よりオーストラリア遠征へと出発します。

The Star Australian Open

引き続きどうぞ応援よろしくお願いいたします。
スディルマンカップに出場する日本ユニシスメンバー<br>早川賢一、遠藤大由、上田拓馬、数野健太、奥原希望、高橋礼華、松友美佐紀、栗原文音
スディルマンカップに出場した日本ユニシスメンバー
遠藤大由、 数野健太、早川賢一、上田拓馬
松友美佐紀、高橋礼華、栗原文音、奥原希望

4戦全勝の高橋礼華(右)・松友美佐紀組
4戦全勝の高橋礼華(右)・松友美佐紀組

【大会レポート】

【5月15日 準々決勝 vs デンマーク 】    ・スコア

日本は、予選リーグでロシアと台湾にそれぞれ4−1で勝利し、リーグ1位通過で決勝トーナメントに進出。
迎えた準々決勝の相手はデンマーク。この試合に勝利すればベスト4進出となり3位決定戦を行わないためメダルが確定しますが、日本は2013年2011年と、あと一歩のところで敗れており、何としても勝ちたい戦い。

最初の混合ダブルスは数野健太・栗原文音組が長身ペアの攻撃を止め切れず、第2ゲームは取リ返したもののファイナルの末に敗戦。

続く男子シングルスの桃田賢斗選手(NTT東日本)が勝利し1-1とすると、女子シングルスの奥原希望選手(世界10位)が世界ランク39位の相手を寄せつけず、ストレート勝利で優位に立ちます。

ここで男子ダブルスの早川賢一・ 遠藤大由組(世界6位)に期待がかかりますが、混合に続いて出場した2メートル3センチの長身Koldingに押され第1ゲームを失うと、会場も相手チームの応援にまわりアウェーの雰囲気のなか第2ゲームも敗れ、勝負は女子ダブルスに託されます。

勝てば初のメダルが確定する場面で登場した世界ランキング1位の高橋礼華・ 松友美佐紀組。しかし、立ち上がりから大きくリードを許し、終盤追いついたものの第1ゲームを失います。
第2ゲームは落ち着いて取り返し波に乗るかと思われましたが、ファイナルゲームは1点を争う大接戦。しかし、18-19とリードされたところで松友選手の冷静なプッシュで追いつきマッチポイントを握ると、ラストは、高橋選手のスマッシュが決まりゲームセット。
日本チームが目標としてきた初のメダル獲得を確定させました。

奥原希望、松友美佐紀、高橋礼華、栗原文音
奥原希望、松友美佐紀、高橋礼華、栗原文音

【5月16日 準決勝 vs 韓国 】    ・スコア

準決勝の相手は、日本が団体の公式戦で勝利したことがない韓国。スディルマンでは優勝3回、準優勝4回の成績を持つ強豪相手に初の決勝進出を賭けて挑みます。

しかし、男子ダブルスは、平田典靖・橋本博且組(トナミ運輸)が世界1位ペアにストレートで敗れ、劣勢のスタート。

続く奥原選手もSUNG(7位)を相手にコントロールに苦しみ第1ゲームを失いますが、第2ゲームに入ると粘りのプレーで奪い返し、ファイナルゲームへ。中盤までは競り合いが続きますが、ここから奥原選手が縦横に動きスタミナで圧倒。連続ポイントで勝利し1-1に戻します。

次の男子シングルスでは、今大会初めて上田拓馬選手(25位)が登場。相手のSONは世界5位とランキングは上ですが、過去2勝1敗と相性の良い相手。
第1ゲームは失いますが、第2ゲームはシーソーゲームに持ち込み、相手のマッチポイントもダイビングレシーブでエースを返しジュース。しかし、次のラリーで上田選手のプッシュがタッチネットを取られ敗れてしまいます。

次は、女子ダブルス高橋・松友組。実力者同士を組み替えた韓国ペアに立ち上がりから連続ポイントでリードし第1ゲームを先取すると、第2ゲームは6-5から9連続ポイントと一方的に攻め立てて圧倒勝ち。チームを2-2のイーブンに持ち込みます。

決勝進出の命運を託されて登場したのは、今大会から初めてペアを組んだ混合ダブルス数野健太・ 栗原文音組。
公式戦4試合目のペアと世界ランキング8位の韓国ペアとの対戦は、戦前、不利が予想されましたが、この日は数野・栗原ペアの強気なプレーが冴えわたり、数野選手のスマッシュ、栗原選手のプッシュで次々と得点を重ね、第1ゲームを14本で奪います。
後が無くなった韓国ペアに対し、第2ゲームも攻撃モード全開で、終始リード。最後も数野選手が豪快にスマッシュを叩き込んで勝利。日本チームを初の決勝の舞台へと導きました。

強気なプレーで勝利を引き寄せた数野健太・栗原文音組
強気なプレーで勝利を引き寄せた
数野健太・栗原文音組

【5月17日 決勝 vs 中国 】    ・スコア

日本が初めて臨む決勝戦は、予想通り中国が相手。
中国チームは前日行われた準決勝を、13時スタートで夕方に試合を終えていましたが、19時スタートの日本チームが試合を終えたのは、日付の変わった深夜0時過ぎ。
やや不利な条件と、完全アウェーの会場のなか、王者に挑みます。

最初の男子ダブルスでは早川・遠藤組がロンドン五輪男子ダブルス金メダルのFUと混合ダブルス金メダルのZHANGのペアと対戦。立ち上がりから激しい接戦で1ゲームずつを取り合ってファイナルゲームに入りますが、序盤4-6から4連続ポイントを許してリードを奪われると、そのまま逃げ切られて敗戦。

続く女子シングルスは、山口茜選手(勝山高校)が世界1位でロンドン五輪女子シングルス金メダリストのLi Xueruiに第1ゲームジュースとする粘りを見せたものの、ストレートで敗退。

あとが無くなった男子シングルスでは、上田選手が世界最強と呼ばれる北京、ロンドン五輪2大会連続金のLin Danに挑み、第1ゲーム中盤まで13-11と競り合いますが、ここからペースをあげた相手に突き放されて失い、第2ゲームも中盤から 突き放されて敗戦。
チームマッチも0-3となり、高橋・松友組と数野・栗原組の試合を待たずに敗戦が決定となりました。

しかし、日本にとっては初の準優勝で価値ある銀メダル獲得となり、日本バドミントン界に、また新たな歴史を刻みました。

大会期間中応援いただいた皆様、ありがとうございました。
日本代表メンバーは、休む間もなく5月20日より合宿に入り、24日よりオーストラリア遠征へと出発します。
引き続きどうぞ応援よろしくお願いいたします。

上田拓馬、早川賢一、遠藤大由、数野健太、奥原希望、松友美佐紀、高橋礼華、栗原文音
上田拓馬、早川賢一、遠藤大由、数野健太
奥原希望、松友美佐紀、高橋礼華、栗原文音

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【出場選手コメント】

[早川 賢一] 男子ダブルス<日本チーム キャプテン>
「日本初の銀メダルを、チーム一丸となって獲得できたことは本当に嬉しく思います。
しかし、自分としてはあまりいい結果を残せなかったので悔しい気持ちもあります。
これから個人戦の試合が続きますので、良い試合ができるよう頑張りますので、今後も応援よろしくお願いします」

早川賢一
早川賢一

[遠藤 大由] 男子ダブルス
「今回も気合を入れて挑んだのですが、チームにあまり貢献できずに不甲斐なく思っています。
この悔しさをバネに次の試合に活かして行きたいと思います。
どうぞよろしくお願いします」

遠藤大由
遠藤大由

[上田 拓馬] 男子シングルス
「準決勝、決勝という大舞台でプレーすることができ良い経験になりました。
勝利という形では貢献できませんでしたが、このメンバーで日本初のメダル獲得は素直に嬉しいです。
オリンピックレースもスタートしたので、スディルマンでの経験を活かして頑張っていきたいと思います。どうぞ応援よろしくお願いいたします」

上田拓馬
上田拓馬

[高橋 礼華] 女子ダブルス<日本チーム 副キャプテン>
「決勝では負けてしまいましたが、目標としていたベスト4以上の結果を残すことができ、嬉しく思います。
個人的にも全勝で締めくくることができ、次の個人戦にも繋がると思います。
大会期間中たくさんの方々に応援していただき感謝の気持ちでいっぱいです。
たくさんのご声援ありがとうございました!」

高橋礼華
高橋礼華

[松友 美佐紀] 女子ダブルス
「今回のスディルマンカップでは、最低でもメダル獲得を目標にしており、達成することが出来ました。
個人的には、全勝で大会を終えることができ、良かったです。
また、オーストラリアスーパーシリーズ、インドネシアプレミアスーパーシリーズ、世界選手権と大会が続きますので、継続して結果を出せるよう頑張っていきたいと思います。
どうぞ応援よろしくお願いいたします」

松友美佐紀
松友美佐紀

[奥原 希望] 女子シングルス
「今回、このチームの一員として闘えたことを凄く誇りに思います。
試合に出た人も、出られなかった人も、日本チームが一つになって全員で助け合い掴んだものだと思います。
台北戦では負けてしまいましたが、韓国戦のあの場面で競り合いを制し、1勝をあげられたことは、私自身大きな自信になりました。
これからオリンピックレースが続きますが、私らしく全力でプレーしていきます。
どうぞ応援よろしくお願いいたします」

奥原希望
奥原希望

[数野 健太] 混合ダブルス
「混合ダブルスとして選出していただき、 初戦から起用していただいたこと、本当に感謝しています。
準決勝の韓国戦2-2という大事な場面で勝ち星を上げ、日本チームの決勝進出に貢献することができ、嬉しく思います。
今回得た貴重な経験を今後にしっかりつなげ、さらに活躍できるよう精一杯頑張りたいと思います。
大会期間中の応援、本当にありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします」

数野健太
数野健太

[栗原 文音] 混合ダブルス
「スディルマンカップの一員に選出いただき、優勝はできませんでしたが準優勝することができ本当に嬉しいです。
不安やプレッシャーはすごくありましたが、そのプレッシャーに勝つことができ、とても大きな自信になりました。
この経験や自信をこれからの試合で生かしていけるよう、また頑張ります。
たくさんの応援ありがとうございました!今後もどうぞ応援よろしくお願いします」

栗原文音
栗原文音

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【大会ルール】
2年に1度開催されている男女混合の世界国別団体戦。
インドネシアを代表するバドミントン選手、ディック・スディルマンの功績をたたえ、1989年に創設された。
男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの計5試合を行い、3勝した方が勝利。
予選リーグは、5試合の総当たり戦で、上位2チームが決勝トーナメントに進出。
決勝トーナメントは、先に3勝した時点で、試合終了。

【日本代表の戦績】
開催国・場所 優勝 準優勝 日本成績
1 1989年 インドネシア・ジャカルタ インドネシア 韓国 7位
2 1991年 デンマーク・コペンハーゲン 韓国 インドネシア 6位
3 1993年 イングランド・バーミンガム 韓国 インドネシア 9位
4 1995年 スイス・ローザンヌ 中国 インドネシア 10位
5 1997年 スコットランド・グラスゴー 中国 韓国 12位
6 1999年 デンマーク・コペンハーゲン 中国 デンマーク 10位
7 2001年 スペイン・セビリア 中国 インドネシア 8位
8 2003年 オランダ・アイントホーフェン 韓国 中国 9位
9 2005年 中国・北京 中国 インドネシア 10位
10 2007年 スコットランド・グラスゴー 中国 インドネシア 9位
11 2009年 中国・広州 中国 韓国 7位
12 2011年 中国・青島 中国 デンマーク ベスト8
13 2013年 マレーシア・クアラルンプール 中国 韓国 ベスト8
14 2015年 中国・東莞 中国 日本 準優勝


【決勝】
日 本 0-3 中 国
混合ダブルス 早川 賢一
遠藤 大由
(日本ユニシス)
1 17-21
22-20
17-21
2 Fu Haifeng
Zhang Nan
女子シングルス 山口 茜
(勝山高校)
0 21-23
14-21
2 Li Xuerui
男子シングルス 上田 拓馬
(日本ユニシス)
0 15-21
13-21
2 Lin Dan
女子ダブルス 高橋 礼華
松友 美佐紀
(日本ユニシス)
- - - Ma Jin
Tang Yuanting
混合ダブルス 数野 健太
栗原 文音
(日本ユニシス)
- - - Zhang Nan
Zhao Yunlei

【準決勝】
日 本 3-2 韓 国
男子ダブルス 平田 典靖
橋本 博且
(トナミ運輸)
0 18-21
16-21
2 Lee Yong Dae
Yoo Yeon Seong
女子シングルス 奥原 希望
(日本ユニシス)
2 11-21
21-17
21-14
1 Sung Ji Hyun
男子シングルス 上田 拓馬
(日本ユニシス)
0 9-21
20-22
2 Son Wan Ho
女子ダブルス 高橋 礼華
松友 美佐紀
(日本ユニシス)
2 21-17
21-8
0 Chang Ye Na
Jung Kyung Eun
混合ダブルス 数野 健太
栗原 文音
(日本ユニシス)
2 21-14
21-15
0 Kim Ha Na
Ko Sung Hyun

【準々決勝】
日 本 3-2 デンマーク
混合ダブルス 数野 健太
栗原 文音
(日本ユニシス)
1 9-21
21-16
13-21
2 Mads Pieler Kolding
Sara Thygesen
男子シングルス 桃田 賢斗
(NTT東日本)
2 21-15
17-21
21-9
1 Viktor Axelsen
女子シングルス 奥原 希望
(日本ユニシス)
2 21-12
21-8
0 Line Kjaersfeldt
男子ダブルス 早川 賢一
遠藤 大由
(日本ユニシス)
0 19-21
15-21
2 Kim Astrup
Mads Pieler Kolding
女子ダブルス 高橋 礼華
松友 美佐紀
(日本ユニシス)
2 19-21
21-7
21-19
1 Line Kjaersfeldt
Sara Thygesen

【予選リーグ第2試合】
日 本 4-1 台 湾
男子ダブルス 早川 賢一
遠藤 大由
(日本ユニシス)
2 21-19
21-17
0 Lee Sheng Mu
Tsai Chia Hsin
女子シングルス 奥原 希望
(日本ユニシス)
0 24-26
17-21
2 Tai Tzu Ying
男子シングルス 桃田 賢斗
(NTT東日本)
2 21-14
8-21
21-12
1 Chou Tien Chen
女子ダブルス 高橋 礼華
松友 美佐紀
(日本ユニシス)
2 21-9
21-15
0 Hsieh Pei Chen
Wu Ti Jung
混合ダブルス 数野 健太
栗原 文音
(日本ユニシス)
2 19-21
21-18
21-16
1 Lai Chia Wen
Tseng Min Hao

【予選リーグ第1試合】
日 本 4-1 ロシア
男子ダブルス 早川 賢一
遠藤 大由
(日本ユニシス)
0 19-21
12-21
2 Vladimir Ivanov
Ivan Sozonov
女子シングルス 山口 茜
(勝山高校)
2 21-15
21-16
0 Natalia Perminova
男子シングルス 桃田 賢斗
(NTT東日本)
2 21-15
21-9
0 Vladimir Malkov
女子ダブルス 高橋 礼華
松友 美佐紀
(日本ユニシス)
2 21-9
21-10
0 Ekaterina Bolotova
Evgeniya Kosetskaya
混合ダブルス 数野 健太
栗原 文音
(日本ユニシス)
2 21-16
9-21
21-13
1 Evgenia Dimova
Evgenij Dremin

スディルマンを戦った日本チーム
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