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Foresight in sight

ニュースリリース

1996年1月29日

日本ユニシス
「ITASCA 3800シリーズ」
オープン・エンタープライズ・サーバ販売開始 〜 超大型機の能力を2チップでオープン環境との最適な共存を実現 〜

ITASCA 3800シリーズ販売

日本ユニシス株式会社は、新世代の汎用機であるオープン・エンタープライズ・サーバ「UNISYS ITASCA 3800シリーズ」18モデルを世界に先駆けて日本国内での販売を本日より開始致します。

「ITASCA 3800シリーズ」は、コードネーム「ITASCA(イタスカ)ファミリ」(注)として開発したもので、超大型汎用機UNISYS2200/900 シリーズの後継機です。

新商品「ITASCA 3800シリーズ」は、最先端の高密度集積度をもつCMOS技術の採用によって、超大型機UNISYS2200/900並のプロセッサ性能をわずか2個のASICチップで実現しており、2200/900の8台分の能力を1つのキャビネットに実装することによって、価格性能比は約3倍に向上しております。
また消費電力で1/13、設置面積では1/25という画期的な改善を図っており、情報システムの総コスト(TCO:Total Cost of Ownership)を飛躍的に低減することが可能となります。
さらに拡張処理アーキテクチャ「2200/XPA」を発展・継承することで、実績ある並列処理技術をさらに充実させ、従来の2倍にあたる64台までのプロセッサによる並列処理システムを実現致しております。
「ITASCA 3800シリーズ」は、大規模トランザクション処理や大量バッチ処理の高速化と共に、リレーショナル・データベースの高速検索処理を可能とし、ネットワーク、データベース・アクセス、分散処理におけるオープン化対応、さらにPC、UNIX環境の対応などエンタープライズ・クライアント/サーバが必要とする要件を幅広く備えております。

 

ITASCA 3800シリーズ エンタープライズ・クライアント/サーバー・システムの構築

「ITASCA 3800シリーズ」は、オープン環境とこれまで汎用機上に蓄積されたユーザ資産の最適な共存を図りつつエンタープライズ・クライアント/サーバ・システムの構築を円滑に実現する新世代汎用機です。
さらに、企業に蓄積された膨大なデータを有効活用し、新しい付加価値サービスの展開や経営の支援を行う意思決定支援機能を大幅に強化しております。

なお「ITASCA 3800シリーズ」の販売開始に併せ、エンタープライズ・クライアント/サーバを実現する「ClearPath」(クリアパス)とそれを支援する関連ソフトウェア群および周辺機器群の販売を開始致します。

(注)
「ITASCA」とは、ユニシスの主力機種の開発・製造部門のある米国ミネソタ州を流れる米国最大のミシシッピ河の源流である湖の名前です。オープン時代の新しい汎用機の流れを創るという思いを込め、コードネームに採用しております。

「ITASCA 3800シリーズ」の主な特徴は以下の通りです。

 

1.世界最高性能のCMOS採用で、大規模処理能力を強化

「ITASCA 3800シリーズ」は、新たに開発した100万ゲートレベルの高性能CMOS技術を全面的に採用しており、現在のユニシスのトップエンド・システム2200/900の性能をわずか2つのASICチップで実現し、2200/900の最大構成である8プロセッサに相当する能力を1つのキャビネットに実装しています。
さらに実績あるユニシスの並列処理アーキテクチャXTPA(eXtended Transaction Processing Architecture)の能力を現行の2倍に拡大し、64台のプロセッサによる並列処理システムを実現しております。

約50倍の拡張性

また「ITASCA 3800シリーズ」内で約50倍の拡張性があり、大規模トランザクション処理にも余裕をもった対応が可能です。並列処理システムで課題となる大規模バッチ処理の要求に対しては、超大型機と同等のCPU能力、拡張データ処理装置「XPC」による入出力時間の大幅な短縮、大規模な主記憶を活用した「サイバーバッチ」ソフトウェアなどで、バッチ処理時間の大幅な短縮を実現しております。
「ITASCA 3800シリーズ」には「ITASCA XP3800-××」(9モデル)と「ITASCA 3800-××」(9モデル)の2つのタイプがあり、合計で18モデルとなります。
「ITASCA XP3800-××」(9モデル)は、拡張データ処理装置「XPC」を標準装備したモデルであり、既存の超大型機2200/900に比べ、大規模トランザクション処理、大規模バッチ処理では処理性能を約30%向上し、かつ将来の並列処理システムへの移行を容易にしています。
「ITASCA 3800-××」(9モデル)は、「ITASCA XP3800-××」(9モデル)の構成から「XPC」を別売りの付加機能として外したものです。

 

2.エンタープライズ・クライアント/サーバ・システムの実現を目指す
「企業情報システム・モデル」と「クリアパス」

ユニシスは、汎用機上に蓄積された情報資産を活かしながら、新たにオープン環境で構築した情報資産を、実績ある安定した汎用機上でも活用可能とした分散協調型のオープン・エンタープライズ・サーバの実現を目指しております。
今日の企業情報システムは、中央の汎用機と部門ごとに構築されたクライアント/サーバ(C/S)の併存型時代から、汎用機上に蓄積した情報資源と連動した「分散協調処理システム」である第2段階のC/Sシステムへの変遷期にあると考えます。すなわち汎用機をエンタープライズ・サーバと位置付け、大規模トランザクション処理やデータベース処理などを中核に、各部門のC/Sとの協調を図った「エンタープライズ・クライアント/サーバ・システム」の実現が求められています。
ユニシスは、企業情報システムを「業務系」「情報系」「オフィス支援系」の 3つのアプリケーション分野、およびネットワーク分野として「連携基盤系」の4分類した「企業情報システム・モデル」を提案致します。

この「企業情報システム・モデル」に最適なオープン環境の情報技術(IT)を導入した分散処理形態を「オープン・ソリューション・フレームワーク」として、本年1月19日に発表致しました。
さらに、企業情報システム・モデルをエンタープライズC/Sシステムとして進化させていく発展過程の考え方である「ClearPath」(クリアパス)を提案し、これを実現するソフトウェアとサービスを提供致します。

 

3.データ活用を容易にするRDB機能の強化

「ITASCA 3800シリーズ」では、情報系に必要とされる大量データ活用による付加価値サービスの提供、あるいは経営の意思決定支援に必要な高速データ検索・更新機能を、次の方法で提供致します。
データ活用には、業務系システムに蓄積されたデータや情報を、高い鮮度で効率良く利用することが必須です。この時、利用するデータの鮮度に対する要求により、大きく2つの方法があります。このデータ活用のため、大量データの検索・更新処理をリアルタイムに実施するソフトウェア「DataAccess」を提供します。「ITASCA 3800シリーズ」にこの付加機能を追加することで、業務系処理に影響を与えることなくRDMSのデータベース(DB)を高速処理で検索することが可能になります。
さらに情報系アプリケーション(AP)の規模が拡大してきた場合は、そのシステムを業務系から独立させ、検索・更新専用のシステムとして構築することが必要です。「DataCentral4000」はこの目的で開発されたシステムです。業務系との鮮度の高いデータの共有は「TransIT Open/ OLTP」により実現します。一方データの鮮度はそれほど必要とせず、大量のデータを高速で検索する要求には「OPUS2000」を提供します。

 

4.徹底したTCOの低減を追求

情報システムの経済性を考える際には、プロダクトのライフサイクル全体の総コストで判断する必要があります。これはTCO(Total Cost of Ownership)と言われるものであり、ハードウェア、ソフトウェア、消費電力、設備投資、運用人件費など情報システムを導入し運用するすべてのコストが含まれます。
「ITASCA 3800シリーズ」は、2200/900シリーズに比べて高性能CMOSの採用により、価格性能比が大幅に向上すると同時に、消費電力で1/13に、空調電力で1/12に、そして設置面積では1/25に改善されております。
さらに、キャッシュ容量を2倍とした「XPC」新モデル、大容量・高性能の磁気ディスク装置、カートリッジ・テープ装置、テープ・ライブラリ装置、CMOS採用のフォールトトレラント通信制御装置「DCP/600FT」の導入で、システム全体の経済性が一層改善されました。
運用コスト改善の分野では、自動・無人運転機能「SFCP-III」を標準装備し、かつ複数のシステムをワンポイントで運用管理できる「SPO(シングル・ポイント・オペレーション)」を提供します。

 

5.オープン環境との共存を実現するエンタープライズ・サーバ・ソフトウェア

「ITASCA 3800シリーズ」では、オープン環境との共存を実現するオープン化対応を2つの方法で実現します。
第1の方法は、エンタープライズ・サーバとPC、UNIX間での分散処理や連携処理を可能とするインターオペラビリテイの提供です。エンタープライズ・サーバ上に「ODBC」機能を搭載することで、ODBC対応のPCからエンタープライス・サーバ上の各種DBをアクセスし、PC上の各種ツール等によりそのデータを活用することが可能となります。
また、複数のプラットフォーム上でトランザクション処理をC/S型で実現するミドルウェア「TransIT Open/OLTP」を提供します。さらに、UNIX系の業界標準である「ONC RPC(リモート・プロシジャ・コール)」を提供します。

第2の方法は、エンタープライス・サーバ上で「SVR4」「POSIX」に準拠したUNIX環境を実現する「AMICUS」の提供により、APのポータビリティを実現します。これにより、市販ソフトウェアの有効活用、分散されたUNIXの統合、汎用機の信頼性・強健性とUNIX環境の統合等が可能となります。

 

6.オープン・エンタープライズ・サーバを支える周辺機器装置

「ITASCA 3800シリーズ」では、より一層の大規模高速処理を実現しつつ、オープン環境にも対応するチャネルと入出力機器を充実しています。
特にチャネル分野では、入出力機器(BMC、SBCON、SCSI-2W)とコミュニケーション機器(ETHERNET、FDDI)をサポートする新しい内蔵型のオープン・チャネル・アダプタを開発したことにより、接続機器の柔軟性が拡大し、新しい機器のタイムリな導入が可能となります。

ITASCA 3800シリーズ独自機能

さらに、エンタープライズ・サーバとして必要な独自の機能も強化しています。特に検索・更新を高速で実施する情報系分野では、既存の「DataCentral1000」の4倍の能力をもち400万件~2800万件のデータを1分間で検索可能な「DataCentral4000」を新たに提供します。拡張データ処理装置「XPC」もキャッシュ容量を2倍(8GB)に拡張した新モデルを提供します。
その他、大容量キャッシュを内蔵した高性能RAIDディスク「USP5100」および大容量の「N8700」を提供します。
テープ装置では36トラック対応のカートリッジ・テープ装置「CTS5136」、および1000巻収納可能な小・中規模カートリッジ・テープ・ライブラリ装置「CLU1000」、6000巻収納可能な大規模カートリッジ・テープ・ライブラリ装置「CLU6000」を提供します。
WAN/LANの共存環境を実現するコミュニケーション機器としては、CMOSシングルチップ・プロセッサを16台採用した並列処理機能とフォールトトレラント機能を併せもつ「DCP/600FT」を提供します。
プリンタでは、LAN接続を可能とする印書速度30枚/分のカット紙プリンタ「JPP0030」を新たに提供します。

 

「ITASCA 3800シリーズ」の価格および販売目標等は次の通りです。

「ITASCA XP3800」モデルは、周辺機器を含めた最小システム・モデルの(ITASCA XP3800-11)構成でソフトウェア込みの月額使用料2千5百万円より、「ITASCA 3800」モデルは、周辺機器を含めた最小システム・モデルの(ITASCA 3800-11)構成でソフトウェア込みの月額使用料2千万円よりとなっております。

また出荷開始は平成8年3月末を予定しており、販売目標は3年間で200台を目標としております。

なお、「ITASCA 3800シリーズ」の関連情報は、日本ユニシスのホームページ

(http://www.unisys.co.jp/)でも提供しております。

【参考資料1】
ITASCA XP3800モデル別構成表

モ  デ  ル  名 XP3800
-11
XP3800
-21
XP3800
-22G
XP3800
-22
XP3800
-32
XP3800
-42
XP3800
-52
XP3800
-62
XP3800
-82
中央処理キャビネット(PCC)
1 1 1 1 1 1 1 1 1
中央処理
装置(IP)
1 2 2 2 3 4 5 6 8
システム分割数(SC) 1 1 2 2 2 2 2 2 2
主記憶装置(MB)(MSU) 256-2048 256-2048 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096
入出力プロセッサ(CSIOP)
1-4 1-4 2-10 2-10 2-10 2-10 2-10 2-10 2-10
チャネル・キャビネット(AUX) 0-1 0-1 1-3 1-3 1-3 1-3 1-3 1-3 1-3
チャネル数(CA) 2-64 2-64 4-160 4-160 4-160 4-160 4-160 4-160 4-160
オペレータ
コンソール
1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5
統合システム
監視制御
(SFCP-III)
1 1 1 1 1 1 1 1 1
拡張データ
処理装置(XPC)
1 1 1 1 1 1 1 1 1

【参考資料2】
ITASCA 3800モデル別構成表

モ  デ  ル  名 3800
-11
3800
-21
3800
-22G
3800
-22
3800
-32
3800
-42
3800
-52
3800
-62
3800
-82
中央処理キャビネット(PCC)
1 1 1 1 1 1 1 1 1
中央処理
装置(IP)
1 2 2 2 3 4 5 6 8
システム分割数(SC) 1 1 2 2 2 2 2 2 2
主記憶装置(MB)(MSU) 256-2048 256-2048 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096 512-4096
入出力プロセッサ(CSIOP)
1-6 1-6 2-12 2-12 2-12 2-12 2-12 2-12 2-12
チャネル・キャビネット(AUX) 0-1 0-1 1-3 1-3 1-3 1-3 1-3 1-3 1-3
チャネル数(CA) 2-96 2-96 4-192 4-192 4-192 4-192 4-192 4-192 4-192
オペレータ
コンソール
1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5 1-5
統合システム
監視制御
(SFCP-III)
1 1 1 1 1 1 1 1 1
商標、登録商標
  • 記載の製品名は、開発各社の商標または登録商標です。

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