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Foresight in sight

ニュースリリース

2004年1月28日

日本ユニシス、XML Webサービスを用い、
NTTコミュニケーションズのIP電話申込受付システムを開発

〜 2003年11月4日運用開始 〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:島田精一、以下、日本ユニシス)は、XML Webサービス(注1)(以下、Webサービス)を用いて、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 正誠、以下、NTT Com)とともに、ISP/CATV事業者(以下、ISP)向けIP電話申込受付システム「カスタマ・コントロールシステム」を開発しました。本システムは、IP電話の申込/解約手続きやオーダー状況確認を、WebサービスによりISP及びISP経由でエンドユーザに提供するもので、9月より2ヶ月間で開発、11月4日より運用を開始し、異なるプラットフォーム間での企業間連携を実現しています。

 音声をIPプロトコルによって伝送するVoIP(Voice over IP)が、新たなコミュニケーションを支える基盤技術として注目を集めています。NTT Comは、「グローバルIPソリュ−ションカンパニー」として、さまざまなIPサービスを提供する通信事業者です。その中で、VoIP技術を利用したIP電話サービス用「VoIP基盤ネットワーク」をISP/CATV事業者に対して提供し、多くのユーザに利用されています。
  申込から開通までの時間を短縮し、申込後のオーダー状況(NTT Comで受付済か、回線開通済みか)をエンドユーザがリアルタイムに確認できるようにするため、このたびNTT Comは、申込受付機能やオーダー状況照会機能をWebサービスとして提供し、ISPサイトのIP電話回線申込/解約受付システムと、NTT ComのVoIP用NW−OSS(注2)とが直接連携する企業間連携(関連資料「Webサービス適用システム」を参照)を実現しました。

 Webサービス導入後のIP電話申込手続きの流れは、以下のとおりです。

  • エンドユーザがISPの会員サイトで申込手続きを行うと、ISPサイトからNTT ComのWebサービスが呼び出され、申込の重複チェックを行う。重複している場合、即時に結果がISPに返されるため、エンドユーザはISPサイトの画面上で重複申込であることを知ることができる。重複していなければ、VoIP用NW−OSSに渡される設定情報に書き込まれる。
  • エンドユーザはいつでもISPサイトで回線のオーダー状況を確認することができる。この場合もISPサイトからNTT ComのWebサービスが呼び出され、オーダー状況の確認結果が即時にISPに返される。
  • ISP側の顧客管理システムなどから、NTT ComのWebサービスを呼び出し、基本料金の課金開始月を指定することもできる。

 本システムの稼働環境、導入スケジュールは、以下のとおりです。

<稼働環境>
Microsoft® Windows® 2000 Advanced Server SP3
.NET Framework 1.0
Microsoft® SQL ServerTM 2000 Enterprise Edition SP3
<開発・導入スケジュール>
2003年9月開発開始、10月末テスト終了、11月導入 (開発期間約2ヶ月)
2003年11月4日運用開始

 本システムの導入により、従来システムと比べて次のようなメリットが得られます。

  • 申込発生のつどデータがリアルタイムにNTT Comに渡されるため、回線開通までのリードタイムが短縮される。またISPは、NTT Comにデータを渡す運用コストを削減できる。
  • エンドユーザは、回線のオーダー状況をいつでも確認できる。ISPも、エンドユーザのオーダー状況を把握できる。
  • NTT ComとISP間でやりとりされるデータがXML形式のため、フォーマット変換の必要もなく、データ項目などの変更にも柔軟に対応できる。

 今日、顧客へのサービス向上のため、インターネット上の企業間連携(B2B)のニーズが高まっています。その中で日本ユニシスは、2001年11月から、Webサービスを用いた「卸売業における受発注システム」の実験サイトをマイクロソフトと共同開発し公開するなど、早期よりWebサービスを適用したソリューション提案を行い、LUCINA® (注3) Webサービスコンサルティングでお客様のビジネスプロセスの策定や企業内外とのシステム連携のお手伝いをしてきました。今回のシステムは、開発生産性の高いマイクロソフト.NET(注4)を採用して開発され、ISP側のJ2EE(注5)系システムと連携しています。Webサービスの相互運用性により、ISP側システムのプラットフォームを問いません。日本ユニシスは、.NET、J2EE系両方のサーバ製品を取扱うことで相互運用性確保のノウハウを蓄積し、お客様のベストソリューションを提供していきます。

 なお、本件に関して、NTTコミュニケーションズ株式会社、マイクロソフト株式会社より、以下のエンドースコメントをいただいています。

<NTTコミュニケーションズ株式会社>
NTTコミュニケーションズでは、UDDI(注6)ビジネスレジストリのオペレータでもあり、早期からWebサービスに取り組んでいます。この新しい技術の実環境におけるB2Bへの適用においては、Webサービスの拡張性、柔軟性に加え、特に信頼性と迅速性を重視して開発を進めました。今回、開発パートナーとして日本ユニシスは、その期待に充分応えてくれました。実際、最初の連携においては、9月から2ヶ月間で開発を終了し、運用開始以来、安定稼働しており、.NETの信頼性も確認できました。現在、今回のようなB2Bのニーズをお持ちのお客様に対して、XML-Webサービスソリューションと、そのプラットフォームとしてVerioホスティングサービスを検討しており2004年度からの提供をめざしています。NTTコミュニケーションズは、今後も、先進のソリューションをより身近にコストパフォーマンスよくご提供できるよう努め、お客様のビジネスの成功のお役に立ちたいと思います。
  NTTコミュニケーションズ株式会社 ブロードバンドIP事業部担当部長 西山敏雄
<マイクロソフト株式会社>
日本ユニシス様とマイクロソフトは、2001年7月の実証実験における協力を始めとしたXML Webサービス分野での協業を推進し、お客様へのベストソリューションの提供に努めて参りました。この度、NTTコミュニケーションズ様が構築された「カスタマ・コントロールシステム」は、異なるシステムプラットフォーム間の相互接続を実現しており、業界標準技術としてのXML Webサービスが、様々なプラットフォームの混在する通信業界のビジネス連携において、非常に有用な技術であることを示しています。また、成長著しいIP電話サービス向けシステムに .NETが採用されたことは、マイクロソフトプラットフォームの信頼性とパフォーマンスの高さをご評価頂けた結果であり、さらに、2ヶ月間という非常に短期間での開発は、Visual Studio .NETを始めとする開発環境の生産性の高さを示すものと考えております。マイクロソフトは、日本ユニシス様との緊密な協力関係を通じ、今後もお客様のビジネス価値を創造し続けます。
マイクロソフト株式会社  通信産業ソリューション本部長  杉山 昇



 
注1:XML Webサービス
XMLやSOAPなどのインターネット標準を利用したシステム間連携技術。単にWeb サービスということもある。
注2:VoIP用NW−OSS
VoIP基盤ネットワークにおけるオーダー状況、回線開通状況などを管理するシステム
注3:.LUCINA
日本ユニシスのITコンサルティングサービスの総称。
注4:.NET (ドットネット)
マイクロソフトの .NET構想を象徴するブランドである「Microsoft .NET」と、それを実現するアプリケーション基盤である「.NET Framework」の総称。.NET Frameworkは、通常のアプリケーション開発のみならず、XML Webサービスを活用したシステムの開発に適している。
注5:J2EE(Java2 Enterprise Edition)
プログラミング言語Javaバージョン2の、企業システムや電子商取引などで使われるサーバに必要な機能をまとめたもの。
注6:UDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)
XML Webサービスの登録・検索のためのディレクトリ。世界中から共通に使えるUDDIをUDDIビジネスレジストリといい、NTT Comのほか、米マイクロソフト、米IBM、独SAPが運営している。

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