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Foresight in sight

ニュースリリース

2009年2月5日

紀文フレッシュシステム、紀文産業、日本ユニシス
ICタグを活用した食品搬送用器具のトレーサビリティ、在庫管理を実現

〜 安定した物流品質を提供、搬送器具管理ソリューションとして拡販 〜

 株式会社紀文フレッシュシステム(本社:東京都大田区、社長:志氣 透、以下紀文FS)と株式会社紀文産業(本社:東京都港区、社長:石塚 茂、以下 紀文産業)は、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)とICタグを活用した食品搬送用器具管理システムを構築し、カゴ台車(注1)を手始めに物流拠点の一つである平和島センターで本格的な運用を開始しました。

 紀文FSでは、紀文グループ各社および複数荷主の共同配送、3PL(注2)など食品物流を手がけています。これらの食品配送では、搬送用カゴ台車を個体単位で使用履歴も含め管理し、カゴ台車の不足や劣化を防ぎ、品質が担保されたカゴ台車で輸配送を実施することにより食品の物流品質を安定的に維持することが求められていました。
 そのため紀文FSでは2年前からカゴ台車管理の検討に着手し、手作業によるカゴ台車管理台帳でカゴ台車紛失の削減・防止を進めてきましたが、手作業の台帳管理では多くの人手が掛かり、新たな管理システムの構築が課題となっていました。

 このような状況の中、紀文FSはカゴ台車のICタグによる管理を検討しました。管理するカゴ台車にICタグを取り付ける為、紀文産業がカゴ台車の物流品質向上の観点から研究・検証の結果、物流の厳しい実運用(ICタグの読取精度、各規格のカゴ台車取付、連続運用、汚れ、破損など)に耐えるカゴ台車取付具「輸きち(ゆきち)」を開発し、日本ユニシスが提供するICタグを活用した搬送器具管理ソリューション「PalleTracer®」導入によって、「紀文FSの物流ノウハウ」、「紀文産業のカゴ台車取付具」、「日本ユニシスのソリューション」の組合せによる、容易かつ効率的なカゴ台車の管理を実現しました。

 新たな管理システムでは、物流センターからの出庫時に、ハンディ型リーダライターで、カゴ台車一台ずつのICタグと出荷先情報(バーコード)を紐付け、システムに登録し、出荷先店舗単位で出荷台数とカゴ台車の明細を管理します。
 また物流センターに再び入庫の際にはゲート型のリーダを通過させることによりICタグを読み取り、返却を登録します。この結果、カゴ台車個体単位で精度の高い入出庫、在庫管理および未返却カゴ台車の追跡が可能となり、カゴ台車の紛失防止と購入コストの削減、および安定した物流品質の提供を図ることができるようになりました。

 食品物流業界では輸配送業務に関する品質向上が非常に重要なテーマとなっており、物流における欠品、遅延、解凍事故等の防止やクレームの撲滅など顧客満足度の向上が常に求められています。加えて昨今では消費者の食品に対する安全のニーズの高まりからトレーサビリティ(注3)への関心が非常に高く、その対応も大きな課題となっています。また、物流会社の作業効率を高めコストを削減する上で、搬送器具を消耗品ではなく管理すべき資産として捉え、搬送器具を個品単位で管理する取組みが注目されています。

 紀文FSと日本ユニシスでは、さらなる物流品質の向上を図るべく、次のステップとして、PalleTracerのオプションである搬送品トレースソリューションを活用した「カゴ台車に搭載する商品のトレーサビリティ」を検討しています。
 また今後、平和島センターをベースに紀文FSの各物流センターへ管理システムを展開し、さらに紀文FSでの実績をベースに、カゴ台車取付具「輸きち」と併せて搬送器具管理ソリューションを拡販していきます。

以上

注1:カゴ台車
物流センターや倉庫などでよく利用される、荷台の周りが金属性の編み枠で囲まれている台車。

注2:3PL(3rd Party Logistics)
企業の流通機能を一括して請負うアウトソーシングサービス。自らは物流業務を手がけない企業が、顧客の配送・在庫管理などの業務について、プランニングや、システム構築などを合わせて外部の物流業者に委託し業務を遂行すること。

注3:トレーサビリティ
物の生産から消費者まで、あるいは廃棄されるまでの流通経路・履歴の追跡が可能な状態、またはそれを実現する仕組みや制度のこと。


注釈/リンク

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