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Foresight in sight

ニュースリリース

1996年10月7日

次世代統合CAD/CAMシステム「CADCEUS」をトヨタ自動車へ
「統合CAD/CAMシステム」のベースとして納入

日本ユニシス株式会社(社長=石栗一民 東京都江東区豊洲1-1-1)は、日本国内で独自に開発し1991年から販売を開始している次世代統合CAD/CAMシステム「CADCEUS(キャドシアス)」を、トヨタ自動車株式会社(社長=奥田 碩氏、愛知県豊田市トヨタ町1)が開発を進めている「統合CAD/CAMシステム」のベースシステムとして、昨年度より納入を開始、このたびトヨタ自動車では、ボデー開発工程でのCAD/CAM データ一元化システムを実用化しました。

トヨタ自動車で実用化を進めている「統合CAD/CAMシステム」は、新車開発における基幹情報を一元化したもので、従来個別のCAD/CAMシステムで運用していたボデ-設計やエンジン設計、生産技術部門における型・冶工具の設計・生産など新車開発に関する基幹工程情報の一元化を図るものです。

トヨタ自動車では、情報技術(IT)が従来の設計・生産の準備工程を、単に個々の作業の改善レベルではなく、工程全体の業務プロセスを大きく変革する際の重要なインフラとしての役割を果たすものとしており、特に昨今、設計・生産のグローバル化が進展する中で、開発期間やコストの大幅な削減のために、業務プロセス改革は必須であると考えられております。

そのため同社では情報インフラの整備を進めており、情報技術(IT)を駆使したコンカレントエンジニアリングの実現による、より一層効率的な業務プロセスの確立が重要であるとしております。

「統合CAD/CAMシステム」は、同社の設計・開発システムの基幹部分を構成するシステムとして、当初の狙いを実現するものです。

日本ユニシスでは、このたびのベースシステム受注・納入に留まらず、トヨタ自動車で開発中の各種応用機能(ボデ-設計、エンジン設計、金型設計・製作など)開発の一部も受注いたしており、今後とも同社の「統合CAD/CAMシステム」開発を積極的に支援してまいります。

日本ユニシスで開発した「CADCEUS」は、21世紀に向けての全く新しいシステムであり、コンカレント・エンジニアリング実現を支援するために、システムの中核であるデ-タベ-スに 「製品モデル」の概念や共同作業(Group Work)のための仕組みを構築するとともに、 パラメトリック・モデリングやソリッド・モデリングの先進機能も実装しております。

日本ユニシスでは、こうした次世代CAD/CAMの基本要素を満たしたことが、トヨタ自動車での採用に結びついたものと考えています。

「CADCEUS」は、現在までに2,000システム以上の出荷実績を持っております。同種のシステムは欧米で開発された商品は存在しますが、日本で開発された商品としては現在のところ「CADCEUS」だけです。
自社開発の為,きめ細かいシステムサ-ビスが迅速にできる強みがあります。

各企業のCAD/CAMの導入には、システム化対象の仕事の分析やシステムの有効な活用方法等のコンサルティングが必要不可欠であり、そのシステムサ-ビスの善し悪しでCAD/CAM導入の成果が異なってまいります。

日本ユニシスは、永年の経験とトヨタ自動車との共同開発で得た利用技術のノウハウを活かし欧米ベンダーには無いサ-ビスを展開しており、今後、日本企業の海外進出に対応した「CADCEUS」英語版の開発や、同パソコン版への展開も予定しております。

注記
注1:CADCEUS
Computer Aided Design, manufacturing and engineering for Concurrent Engineering by Unisys System. の略(語源:Caduceus)
ギリシャ神話、神々の使者ヘルメス(ロ-マ名:マ-キュリ)の杖(二匹の蛇が巻き付き頂上 に双翼がある杖)を意味します。
当システムにおいては、エンジニアにとって強い味方の杖になる願いを込めております。
注2:製品モデル(Product Model)
設計・生産の対象である製品の形状だけでなく、製品の持つ特性つまり機 能や属性に関する情報を体系的にシステム内に表現したモデルを製品モ デルと言います。形状に関しては、ワイヤフレ-ム、サ-フェス、ソリッ ドと実際の物に近い表現が変化してきております。製品モデルでは、さ らに形状特徴、材質、構成部品の関係、公差などの情報を併せ持ちます。
注3:パラメトリック・モデリング(Parametric Modeling)
形状要素間の関係を表現する幾何拘束(平行・直交・接する等)と形状の寸 法情報により、製品の形状を定義する考え方です。設計者はこれらの条件 を与えるだけで、一つの雛形から色々な形状を自動的に創造することがで きます。
注4:ソリッド・モデリング(Solid Modeling)
立体を完全に表現できるのがソリッドモデルです。物の形をコンピュ-タ で表現をする時、従来は、物の表面形状に着目して面の情報で表現(サ- フェスモデル)していたのを、中身も詰まった現実の物に近い形式で表現 したのがソリッドモデルです。 この方法によると、解析や加工などの様々な場面で自動的な処理が可能 になります。
注5:形状特徴(Form Feature)
部品を構成する形状と形状が持つ機能や属性をシステム内に表現し、シス テムが意味を理解して振る舞うことを目的とする考え方です。たとえば、  設計者が「穴」と定義した形状は、その後どんなに形状が変更されても、 穴の性格が変わることがないように、システムが自動的にその特徴を維持   します。従来、設計者が設計の意図を図面上に記号や注記で表わしていた ことをシステム内にモデル化するための仕組みで、製品モデルを構成する 重要な技術です。

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