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国際勘定系システムBankForce®-NE

国際金融業務の変化に柔軟に対応、基幹系業務に必要な堅牢性、安全性を低コストでご提供します。

金融機関における国際業務は、国内取引に比べて取り扱い量が少ないものの、商品やサービスが多様で、事務処理は複雑です。
特に近年、新型外貨預金、あるいはインターネット経由での各種外為サービスなど、新しい商品やサービスが登場しており、業務範囲が急速に変化、拡大しつつあります。そのため金融機関は、顧客サービス向上や営業推進のため、国際業務の変化にシステム面でも迅速な対応が求められるようになってきました。

BIPROGYは、このような金融機関の要請にこたえ、オープン・プラットフォーム環境で稼働する国際勘定系システム「BankForce-NE」を開発しました。「BankForce-NE」には、BIPROGYが国際業務分野で長年培った業務やシステムのノウハウと、次世代金融ソリューション体系「UNIFINE® 」に基づく最新の開発技術が活かされています。またオープンミドルウェア「MIDMOST®」の採用により、基幹系業務に必要な堅牢性、安全性を実現するとともに、新商品・新サービス・新技術にも低コストで柔軟に対応します。

BankForce-NEのポイント

  • オープンプラットフォームによるミッションクリティカル・システム
    Windows®サーバをプラットフォームとし、「MIDMOST」を採用し、安定したオープンシステム基盤上で国際勘定系システム機能を提供します。またエンドユーザはWebブラウザを通じて、オンラインで業務取引を行うことができます。
  • 国際系事務におけるBPRを促進
    オンライン、バッチ全帳票の汎用プリンタ出力、取引明細、記入帳などの電子化、パスワードによる異例取引照査など、外為事務の改善や、BPRを促進する多くの新機軸を搭載。Web技術を採用したシンクライアント化、帳票イメージのPDF化などを実現します。
  • 長年のノウハウを活かした商品開発
    BIPROGYは「IBS/FX」、「IBS21/E'ARK」、「FX-10II」など、長年にわたり地域金融機関向け国際勘定系パッケージを提供してまいりましたが、地方銀行における導入実績では国内のベンダー中トップクラスの実績をあげてまいりました。長年蓄えられてきた豊富な国際業務ノウハウは「BankForce-NE」にも存分に活かされており、「BankForce-NE」を先進的機能を有する高品質なシステムにしています。
  • データ連携による複雑な事務処理オンSTPを実現
    国際業務における本格的なSTPを実現するため、国内勘定系システムとのリアル連動をはじめ、国際業務バックオフィス・システム、外国証券システム(いずれも弊社パッケージ)、SWIFTなどとのオンライン連動インターフェースを提供します。また、バックオフィス事務のアウトソーシング化や、サービス・ビューローとの連携についても柔軟に対応可能です。
  • 取引チャネルの多様化に対応
    インターネット取引、ATM、国内勘定系端末による取引など、さまざまな取引チャネルに容易に対応することができます。オブジェクト指向によるシステム開発により、チャネル層とアプリケーション層の間にラッピング層を設け、チャネル特性を吸収することで、取引チャネルの変化に対し容易に対応できます。

システム全体図

BankForce-NEの位置づけ

機能範囲/システムインターフェース

機能範囲構成図

画面イメージ

帳票サンプル

主な使用ソフトウェア

OS Microsoft® Windows® 2008以上
DBMS Microsoft® SQL Server® 2008
ミドルウェア MIDMOST®
言語 COBOL

機能一覧

フル・オープンシステム

  • コストパフォーマンスに優れるWindows®サーバ上に国際勘定系システムを実装
    • 勘定系システムでは不可欠な各種機能(トランザクション制御、障害時のリカバリなど)については、「MIDMOST®」が安定したシステム基盤を提供します。
  • 通常のWindows PCでWebブラウザを使用し、外為取引を行うことが可能
    • 画面の追加・変更は、サーバ側のみで対応します。
フル・オープンシステム図

営業店から対外決済までのSTP

  • 仕向取引
    • 営業店で入力したデータをSWIFT発信にまで利用します。
      (仕向送金、送金小切手、保有口座間付替、金融機関間付替、受領通知、Loan/Depoコンファメーション、輸入信用状開設、輸入信用状条件変更)
  • 被仕向取引
    • SWIFT受信データおよび本部処理データを営業店元帳に自動反映します。
      (仕向送金決済、被仕向送金到着、輸入船積書類接受)
営業店から対外決済までのSTP図

STPは、取引の起点となる操作で入力された情報をその後の事務ステップでも活用する考え方で、各事務ステップで情報を再入力する負荷を解消する効果をねらっています。直送事務のSTPは、「BankForce-NE」と外為バックオフィスシステム「IBS21/DOC」の連動により実現します。

店舗機能の自由設定

  • 店舗機能は、各店舗・部門毎に自由に組合せ登録・変更可能です。
    • 各店舗の営業環境に最適かつ無駄のない取引メニューを備えることができます。
  • 取引メニューは、設定された組合せ情報にしたがって容易に変更可能です。
    • 各店舗の店舗戦略の変化に従い、柔軟に取引メニューを変更できます。
店舗機能の自由設定図

BPRを実現する豊富な先進的機能

  • 決算環境がオンライン取引環境から独立
    • オンライン取引環境とは別に決算環境を独立して保有し、決算作業をオンラインと並行して進めることができます。決算環境は月次決算にも利用できます
決算環境がオンライン取引環境から独立図
  • 還元データの新しい配信方法
還元データの新しい配信方法図
  1. ペーパーレス
    取引明細、記入帳などを電子化。最新の状態をリアルタイムに照会、出力できます。
  2. 詳細な取引先優遇設定
    金利優遇、相場優遇、保証料率優遇、手数料優遇(定額優遇、料率優遇)を取引先別/取引別に設定できます。
  3. 普通紙の活用
    フォームオーバレイを駆使した普通紙への帳票出力により制定用紙は不要となります。
  4. 手数料自動計算
    営業店取引にともなう煩雑な手数料事務を、システムが自動的に計算し起票します。未収手数料を期日に一括受け入れすることもできます。
  5. 取引先移管機能
    移管予定取引先を事前に指定しておくことにより、移管日に取引先と取引を自動移管します。
  6. 法令関連対応
    国外送金等調書、マネーロンダリング対応などの情報を自動記録し、EUCデータとして参照、利用することができます。

保守性の向上

「BankForce-NE」のコア技術のひとつであるオブジェクト指向デザインにより、「BankForce-NE」の保守性は従来の国際勘定系システムに比べ大幅に改善されています。

従来システムの処理構造

取引Aへの機能追加によりマスタのデータ構造に変更があるとそのデータをアクセスするプログラム全体に影響。
(保守が複雑化)

従来システムの処理構造図

BankFroce-NEの処理構造

取引Aへの機能追加によりマスタのデータ構造に変更があっても、カプセル内部での変更にとどまり、影響範囲が限定。
(保守が容易、データの信頼性も高い)

BankFroce-NEの処理構造図

「BankForce-NE」のもうひとつのコア技術であるミドルウェア「MIDMOST」も、「BankForce-NE」の保守性の向上に役だっています。「MIDMOST」が基盤変化の影響を吸収し、アプリケーション層の対応負荷を大幅に削減します。

BankFroce-NEの基盤構造比較図

取引チャネル多様化への対応

オブジェクト指向デザイン、ミドルウェア「MIDMOST」により、アプリケーション処理は取引チャネルに依存しない構造となっているため、取引チャネルの追加・変化に対しても大きな影響を受けずに対応することができます。

取引チャネル多様化への対応図

*BankForce-NE、UNIFINE、MIDMOSTは、BIPROGY株式会社の登録商標または商標です。
*Microsoft、SQL Server およびWindowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。