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ユニシス技報

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2013年9月発刊 Vol.33 No.2 通巻117号
「クラウド基盤」

技報117号は、日本ユニシスグループが提供している企業向けクラウドサービス「U-Cloud」の特集です。ホスティングサービス「U-Cloud IaaS」を中心に、プライベートクラウドの選定基準や、それによるシステムの構築/運用方法を解説しています。また、U-Cloudのシステム基盤を支える仮想化とプロビジョニングの技術、人材育成方法、SLAやシステム構築事例など、U-Cloudの技術とサービスの特徴も紹介しています。

クラウド基盤の動向とICT基盤最適化への取り組み 福島 康夫

2008年9月のリーマンショックや2011年3月の東日本大震災など、社会環境の著しい変化と、近年における技術の進歩を受け、企業は事業展開を加速し、更なる成長に向け、売上拡大・収益性向上・シェア拡大・人材活用・グローバル化・新事業開発などを経営上の課題として捉えている。企業の情報システム部門では、これらの事業展開を成功に導くために、ICT資産をいかに効率的に維持・管理・運用していくかを命題としている。クラウドコンピューティング・サービス(クラウド・サービス)は企業戦略、事業展開の短期間での実現に向け、様々な優位性を提供している。その特徴は、ICT資源を効率的(安く)かつ安全に提供するためのシステム基盤と、顧客情報システム部門に成り代わって高品質で迅速なICTサービスを提供するためのサービス管理プロセスにある。  日本ユニシスグループは、統合SMS(System Management Service)を運用サービスとして展開しており、さらにクラウドを中心としたICT基盤(U-Cloud)サービスを融合し、企業向けにICT最適化を目指したサービスを展開していく。

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プライベートクラウド導入アセスメント 谷 博充

近年、必要に応じてITリソースを利用できる「プライベートクラウド」をIT戦略として検討する企業が増えている。企業の情報システム部門は、その導入効果を定量化し、かつ導入に向けての技術面及びITマネジメントにおける課題とその解決策を明確化し、確実な導入計画と導入後の成長戦略を定義することが要求される。  プライベートクラウド導入を成功に導くためには、要件定義に入る前のアセスメントに重要なポイントがある。現行システムの構成・特性に応じて最適な品質基準を定め、効率を追求する設計を通じて「コストと価値のバランス」の点において合理性が得られる最適解を求めることが必要である。  本稿では、サーバ統合・集約を検討する顧客へのアセスメント経験に基づき、パブリッククラウドで用いられている技術及び手法を企業内に取り入れ、既存のサーバ環境をより効率的で変化対応力に優れた環境に移設するための方向付けをする手段としてのアセスメントの有効性について解説する。

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クラウド運用におけるITSMSの有用性 新迫 敏

クラウドサービスを提供するビジネスが盛況である。日本ユニシスでは、クラウドサービスの提供と同時に、ITSMSの構築を行い、クラウド運用での改善効果を生み出している。本稿では、クラウド運用にITSMSを適用したことによるメリット、PDCAサイクルを回すことにより得られた効果、品質を上げるためのサービスレベル管理とサービス継続及び可用性管理のITSMS的アプローチについて記述する。

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クラウド運用技術者の育成 若林 純

クラウド運用技術者の育成についてまとめた。クラウドサービスのノウハウとして、サービス・ハードウェア・ソフトウェア・ドキュメント・人があり、なかでも「人」は重要な位置付けである。人の中でもクラウド運用技術者は、職人としての技能、専門家としての技術力、同僚性の三つの能力が必要である。これらは、熟練者の模倣、座学と自らの考察、共同作業を取り入れたレクチャで養うことができる。

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U-Cloudネットワーク技術の利点 林 和行

U-Cloudは2008年より業界に先駆けクラウド事業を展開し5年を迎えた。この間にクラウド基盤はインターネット向けクラウド基盤MiF2009、イントラ接続専用クラウド基盤MiF2010と順次発展し、現在は両機能を有する基盤MiF2.0によるサービス提供が主となっている。これまでのサービス提供の中で顧客からの要望やシステム運用に関してのノウハウ、システム障害を通して様々なクラウドサービス継続に重要な基盤のノウハウを蓄積した。これらのノウハウは、サービス事業者にとって機能性・可用性・保守性・拡張性をネットワーク基盤として実現するために重要である。

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U-Cloudにおけるプロビジョニング設計 山口 信彦

U-Cloudで開発されたクラウドサービスには、ユニアデックスが蓄積してきた仮想化技術のノウハウが集結している。本稿では、サーバ、ストレージのみならずネットワークプロビジョニングも可能なU-Cloudのプロビジョニングシステムについて、運用管理システム全体像から、クラウドサービスに必要となるマルチテナントを管理するID体系、プロビジョニング設計としてのリソースプール設計、仮想化技術、自動化技術、そしてプロビジョニングの実行方法について記述する。

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クラウド事業者としての構築事例(大日本印刷株式会社) 増田 道雄

クラウドサービスの提供に関し、技術面での特色は数多く発表されているが、サービスを提供するためのサービスマネージメントとIT統制の視点に触れているものは今まであまり多くない。  本稿の前半部分では、サービス利用者にとって利便性があり、サービス提供事業者にとって管理しやすい“サービス提供”に関して、真に不可欠な要素および依存性について記述している。また後半部分で大日本印刷株式会社におけるクラウド基盤へのアプローチ事例を挙げ、前半部分で述べたサービス提供に必要な要素について、このアプローチの中でどのようにして気づき、どのように対応していったかを記述している。  技術に振り回されて提供しづらいサービスとならないためには、サービスの提供を技術中心で考えるのではなく、サービスマネージメントとIT統制を中核として検討し、そこから導き出された要件を満たした技術要素を採用していくスタイルとするべきである。  クラウド事業者だけでなく、IT部門も自社ユーザに対してどのような価値をいくらで提供するといった形を示していく流れに今後少しずつ変遷していくと考えられるので、広義のサービスを提供する側という視点で本稿が参考になると考える

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プライベートクラウド環境への“U-Cloud @IPCP®”適用について 池田 敬

プライベートクラウド環境の構築には、サーバ仮想化とプライベートクラウドの運用の違いを理解することが必要である。一般企業においてプライベートクラウド構築はIT資産の運用にかかる費用を軽減することが可能となる。プライベートクラウド構築時に考慮すべき点を三つ取り上げ、それらに対応するための対策を記述する。その対策として、パッケージ型製品である“U-Cloud @IPCP”を適用することは有効である。

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クラウドサービスにおけるSLAと日本ユニシスグループの取り組み 近藤 良子

本稿では、本格的に普及しているクラウドサービスにおけるSLAの現況と主要なサービスレベル項目の必要性、そして日本ユニシスグループの取り組みについて述べる。サービスレベルの各項目は、クラウド利用者が、品質とコストのバランスが取れているかの判断ができるような定量的で測定可能なものであるべきである。日本ユニシスグループが提供するU-Cloud® IaaSサービスは、経済産業省が公表した「クラウドコンピューティングと日本の競争力に関する研究会」報告の「クラウドサービスレベルのチェックリスト」の49項目のサービスレベル項目の中からIaaSにターゲットを絞った28項目と独自設定の1項目の計29項目をサービスレベル項目としている。

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構築した情報システムに対する運用業務のモデル化 飯田 忠義

運用業務やその管理は、さまざまなガイドラインやフレームワークで支えることができるが、その実践は遅々として進まないとの声も依然として多い。  本稿では、運用業務を整理し標準として活用できるモデル化の事例を紹介し、同モデルを実際に応用した経験から得られた効果を紹介する。さらにクラウドサービスにおける情報システムの運用業務との違いを明らかにして課題や留意点を示すことで、モデル化した従来の情報システム運用業務の事例が活かせる点を考察する。

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