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Foresight in sight

ユニシス技報

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1998年5月発刊 Vol.18 No.1 通巻57号
「EC/CALS — 情報技術を中心として」

CALS/ECの新しい展開向 岸本朗佳

本稿では,13年間で作り上げた新しい‘モノづくり’の考えであるCALSを,21世紀のECにどのように組み込むかについて述べる.CALS活動の13年間の成果は,CALS標準を国際規格に格上げしたこと[2],データの統合においてSTEPを基本軸にすえたこと,およびCALS実施における課題解決の努力をしてきたことである.しかし情報の永続性や安定性はまだ確保できていない.これらの確保のために,CALS活動はISOの新しい提言(ISO HLSGC提言)である電子ビジネスの構築に方向転換することになった.本稿ではISOHLSGC(High Level Steering Group on CALS)の電子ビジネスとISOの範囲を超えるCALSの要件について報告する

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ECフレームワーク 津田耕二

今日,ネットワークは企業の境界を超えて拡張しており,とくにインターネットは,企業のコンピュータ環境ばかりでなく,ビジネスプロセス自体も変えようとしている.そして今日の大競争時代において,企業が生き抜くためには,企業のダイナミックな変化に対応できる効率的な情報システムを構築することが必要となる. ここに提唱するECフレームワークは,上記の解として新しい企業情報システムを構築するためのベースとなる業界標準,プラットフォーム非依存,オブジェクト指向技術などの情報技術を体系化したものである.ECフレームワークに基づくと,企業ニーズに合致した情報システムを,効率的に設計・開発,運用することができる.加えて以下の利点をもたらす. ・既存のレガシーアプリケーションとシームレスに連携し,今までの資産を保護できる ・企業の枠を超え,異機種,マルチベンダ環境で,分散アプリケーションを実行できる ・プロバイダに関係なく最適なプロダクトやソリューションを統合できる ・コンポーネントベースにより,完全な相互運用性や標準サービスの提供が可能

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ビジネスオブジェクト制御フレームワーク 北川達朗,遠藤英幸

CORBAをはじめとする分散オブジェクト環境が徐々に広まるにつれ,その問題点も指摘されはじめている.オブジェクト認識と表現方法の相違に起因するオブジェクトの再利用性の眼界である.その問題に対する回答として,コンポーネントモデルが提言され,いくつかの実装プロダクトも市場に出始めている.OMGにおいても,CORBA層の上位にコンポーネントモデルを実装しビジネスオブジェクトの標準化に着手した.ビジネスオブジェクトの再利用性を高いレベルで実現することを狙ったものである. 本稿では,基本的にはOMG/BODTFの規定に沿いつつ,汎用的なビジネスオブジェクト制御のためのフレームワークの実現案の一つを提案する.

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OMGのビジネス・オブジェクト標準化と適用上の課題 岩田裕道

ビジネス・オブジェクトあるいはコンポーネントの組み合わせによるシステム構築やソリューション・パッケージの活用は,究極のソフトウェア再利用である.ビジネス・オブジェクトは,ビジネス場面に所在する事物をビジネス担当者の視点で捉えたオブジェクトであり,その標準化はこれをさらにオープンな形で進展させる. 本稿では,これらの背景とビジネス・オブジェクト標準化の意義を考察し,OMGが進めている当該標準化活動を概説する.これらの活動はメタモデル,モデリング,仕様化言語,アーキテクチャやサービスなど多様な側面を持つが,特に,ビジネス・オブジェクトの相互運用を可能にする技術基盤である,ビジネス・オブジェクト・ファシリティを中心に考察する.この標準は現在(1998年2月)なお審議中であり確定していない.その見通しや今後の展開を考察するとともに,技術面から見たユーザ企業にとっての今後の課題について言及する.

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エージェント──柔軟なシステムを目指して 戸叶 徹

エージェントとは,自律性,目的指向性,協調性をもったソフトウェアである.各研究機関・企業では,エージェントの研究・開発を活発に行っており,それにともなって,エージェントの標準化作業も始まっている. 上記のことに鑑み,本稿では以下のことを述べる. ・エージェントの概要 ・エージェントシステムの例 ・エージェント言語 ・標準化動向 ・弊社の取り組みの一例

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基盤技術としてのリポジトリ──UREPを中心として 行成 敦

リポジトリは,CALSアーキテクチャの基盤的役割を担い,CALS実装において欠かせないものである.そこで,本稿では基盤技術としてのリポジトリに焦点を当てて議論する.まず,CALSアーキテクチャの現状と課題について述べ,リポジトリの動向について説明する.次に,リポジトリ一般論を展開した後,米国ユニシス社が開発したユニバーサル・リポジトリ(UREP)の機能および適用事例について説明する.最後に,今後の展望について述べる.

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ネットワークセキュリティ──分散オブジェクト 通信環境へのSpiral Hellの適用 八津川直伸

日本ユニシスが考案したエンティティ認証方式である「無限ワンタイム認証方式」(以降これをSpiral Hellと呼ぶ)を,分散オブジェクト通信機構(ORB :Object Request Broker)上のアプリケーション相互間(オブジェクト相互間)のエンティティ認証に適用し,分散環境下での安全性,パフォーマンスおよび実現性などの観点からその実用性を評価,検証した.毎回異なる一回限り有効な認証情報が無限に生成可能で,しかも外部の第三者のみならず認証サーバ側の内部管理者による「なりすまし」をも防御し,さらに処理シーケンスが極めて簡単なSpiral Hellは,真に重要機密通信時の相互エンティティ認証方式としてORB環境上においても有効であり,堅牢なエンティティ認証の要件を満たす.

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オープンなEDI 福士祐治郎

EDIシステムは,大手企業を中心に商品の仕入れ,部品の調達,物流の自動化により在庫の削減,管理コストの削減で大きな成果をあげている.しかしながら,その普及面で問題がないわけではない.普及の阻害要因として,EDI導入・運用コストが高いおよび導入に際して規約の準備・締結などの複雑な準備作業が必要などがある. EDIの通信手段としてインターネットを使用することで導入・運用コスト削減できることが明らかになりつつあり,さらにネットワーク上に取引条件を提示し,契約を締結し,取引を開始するEDI(オープンedi)のシステム開発は,その一解決策であろう.オープンediとその標準開発の進捗状況について概観する.

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CALS時代の電子文書に向けて 若鳥陸夫

紙による文書(線形文書)と電子文書(非線形文書,動的文書)との違いを述べ,その実現の形態の一つであるSGML文書の作成・改版・他系統(STEP,EDI,WWW)との連係についても觝れる.更に,日本でのCALSの概念の運用には,計算機側だけでなく,計算機を使う人間側(データ作成側)の進化が必要であり,日本語教育が鍵であることを強調する.

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ビジネスデータの共有環境を目指すSTEP 鈴木 勝

従来のSTEPの目的,技術,規格体系,及び利用例について述べる.次いでSTEPの課題とその解決の必要性について述べる.最後にCALSにおいて期待される新しいSTEPの役割として,非形状データを中心とするビジネスデータのモデリングや,SGMLのような他の規格との連携の必要性について述べる.

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ソフトウェアCALSへの取組み 長谷川邦夫

本稿では日本ユニシスのソフトウェアCALSへの取組みについて,ソフトウェアCALS基盤の実証実験を中心に述べる.当社はソフトウェアCALS実証コンソーシアムに参加しそこで二つのソフトウェアCALS基盤,すなわち開発保守フェーズにおける現世代ソフトウェアCALS基盤と次世代ソフトウェアCALS基盤の実証実験に参加した.その中で行ったCASEデータ交換形式変換機能の開発と,ソフトウェア部品組立て型開発のためのCORBA結合技術の実証について報告する.

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