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ユニシス技報

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2000年5月発刊 Vol.20 No.1 通巻65号
「システム開発とプロジェクトマネジメント(I) — オープン環境におけるシステム開発の課題」

オープン環境におけるシステム開発成功のために 丸山 修

オープン環境でのシステム開発の特徴として,従来以上の潜在的顕在的リスクが内在することがあげられる.このリスクに効果的に対処し開発を成功させるためには,管理プロセスを体系化して計画に重点を置いたプロジェクト・マネジメントの導入を図ると同時に,リスク駆動型の開発プロセスを採用することが必要である.管理と開発のプロセスを統合することは,システム開発の成功確率を増すばかりでなく,生産性向上にも寄与する.最後に生産性の一般論に触れる.

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統合的プロジェクトマネジメントのアプローチ事例 井上 隆

1990年代後半より世界的にPM(Project Management)の重要性が注目されると共に適用範囲の拡大に伴い,この分野での近代化と専門家の育成が注目を浴びている. PMの近代化アプローチとしてプロジェクト遂行のためのPM知識体系が欧米では検討されてきた.近代化とは従来の品質・コスト・日程を中心とした成果物の目標に加えて顧客をいかに満足させることができるか,即ちビジネスの目標を重要視し,従来のマネジメントに加えてスコープ,リスク,リソース,調達,ステークホルダーとのコミュニケーション等の各領域を統合的にマネジメントする事である. このためには,全てのPM領域を統合的に運営するPM知識体系を確立し,PMのプロセスと遂行に当たっての科学的な手法や各種ツールを適用し実践する事である. 情報システムの分野ではIT技術の革新により対象領域の広範囲化,規模の巨大化,技術革新の速度,調達範囲の拡大化,多岐の契約形態といったプロジェクト遂行環境の変化が以前にも増して厳しく,統合的PM手法が重要と考える. 筆者は大規模システム開発プロジェクトのプロジェクトマネジャを担い,総合的PMアプローチを実践した.本稿は実践プロジェクトでのPMプロセスを中心に統合的PMアプローチを紹介する.

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青山学院バーチャル・キャンパス基盤システムの構築 羽田昭裕

青山学院が推進するAMLプロジェクトは,社会・経済構造の変化に対応した新しい教育の方法と基盤の提供を目的としている.日本ユニシスはこの基盤システムを担当し,開発技法LUCINAを採用して開発した.このプロジェクトの特性は次の二つである.まず,多様な環境に対応する柔軟性を持たせるため,基盤システムのデータと通信の技術としてXMLとCORBAを採用した.そして,協調的な演習を中心とすることから,授業はやり直すことができず,利用シナリオを完全には事前定義できない.前者の特性は技術的なリスクやスキル・リスクを,後者は要求に関するリスクをもたらす. アーキテクチャ中心の開発プロセスは,新しい技術や変化していく要件に応える構造を持ち,リスク管理を軸として品質と納期を守るプロジェクト管理に貢献する.LUCINAは,このような開発プロセスの一つである. 要求,技術,スキルのリスクをどうのように軽減していったかを概観する.このプロジェクトはLUCINA開発プロセスの効果を示す事例となった.

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ミッションクリティカル業務をオープンシステムで実現するテクニカルマネジメントポイントについて 西谷 浩,

オープンシステムが注目されて久しいが,価格・信頼性・拡張性の点からミッションクリティカル業務分野への適用はなかなか進まなかった. しかし,ハードウェア/ソフトウェア技術の進歩によりハードウェアの高性能化・低価格化が進み,信頼性もずいぶん向上し,ミッションクリティカル業務分野への適用も徐々に増えてきている. 本稿では,銀行におけるミッションクリティカル業務システム構築事例をもとに,オープン環境の技術基盤およびマネジメントポイントについて述べる

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システム開発の基盤構築における管理ポイント 磯部 寛

オープンシステムのプロジェクト管理においては,新技術に対応できるプロジェクト体制,コミュニケーションの問題,新技術要件選定およびその後の利用技術の適用問題の比重が大きいと言える.本稿では,「アプリケーション開発を円滑に進めるための開発環境と工夫」をテーマにしてユーコープ事業連合での事例をあげながら,「オープン系&マルチベンダ開発での工程間の独立した開発テスト環境の提供」,「アプリケーション開発チームと基盤構築チームのギャップを埋めるための開発管理,運用管理,構成管理などの各種標準化」,「プラットフォーム選定や性能評価の問題」,「SIを介在させない複数ベンダ参加組織のプロジェクト運営」について述べる.

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マルチベンダー環境におけるマネジメント事例 ─課題と対応の骨子 中村祥次郎

システム開発を取り巻く環境は,情報技術(IT)の進歩により大きく変貌し,従来困難とされていた分野に対しもシステム化が可能となりつつある.今日におけるシステム化ニーズに応えるための開発マネジメントのあり方,及びマネジメントに求められる内容も変わってきている. 例えば,マルチベンダーを前提としたシステム統合及び品質保証の考え方,更には,大規模化に対する作業の可視性確保・統制が従来にも増して重要となってきている. これらマネジメント課題に対し筆者は,開発計画段階でのシナリオが開発プロジェクトの成否を大きく左右すると考えており,如何なるマネジメント骨子を持って行動したかを述べるともに,実施段階でどの様な課題に直面しそれを克服してきたかについて,事例を基に本稿で報告する.

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メインフレームからオープン系3層CSSへの再構築開発事例 村上真二

A社にてY2K対応を機に行った生産管理システムの再構築は,メインフレームからオープン系CSSへのダウンサイジングとして開発された.このシステムの開発では,CSSの形態として,3層アーキテクチャ構造を採用し,データ処理やネットワーク上のデータ・トラフィック,アプリケーション保守などの効率を上げている.また,基幹システムのため,障害対策としてNTクラスタリングという構成を採用し,高可用性を実現している.開発体制としては,役割毎に六つのチームを編成し,その内の主力メンバをA社内に常駐させ,ユーザと密着した体制を取った.開発管理面では,進捗,コスト管理などでは,計画,実績(進捗率),見込みの情報を一目で把握できるようにし,課題の分析,早期対応に努めた.メインフレームからオープン系CSSへのシステム移行という面では,ユーザに混乱を与えることなく,新システムの効果を早期に発揮させるため,段階的に本番化を行い,新旧システムが共存する形態でのシステム移行を実施した.  本稿では,その再構築開発において,システム概要と開発アプローチ,システム移行手順,システム基盤選定およびその実装について述べる.

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レガシーシステムとオープンシステムをアプリケーション連携するゲートウェイ開発 江藤 篤

金融機関において一部の業務系システムのオープンシステムによる再構築は,メインフレームとオープンシステム間でアプリケーション(AP)連携を実現することが必要となる. 本稿は,アプリケーション連携を実現するにあたって,必須要件である ・通信プロトコルの選択 ・APサーバとの連携 を実現させるため基盤ソフトウェアの選定と,ゲートウェイ(GW)サーバの開発事例報告である.通信プロトコルの選択は,それまでのSNAに代わって,TCP/IPでのMQシリーズ接続とし,一方APサーバの通信基盤にはSystem ν[nju:]を採用した.GWサーバには,MQからSystem ν[nju:]へのラッピングの実装を行い,基盤ソフトウェアには,GWサーバのシステム要件実現のために最適と考えられるものとして,TPモニタとしてTUXEDOを,リソースマネジャーにはMRMを選択した.  本事例では,これらの実装における課題とその解決法について報告する.

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大規模開発プロジェクトにおける技術支援の課題 菅原 伸

大規模な開発プロジェクトで経験の浅い開発ツールを採用することには大きなリスクを伴う.リスクを回避し,プロジェクトを成功に導くためには,その開発ツールを熟知した専門家による技術支援が不可欠である.そのようなプロジェクトでは,技術支援の良し悪しがプロジェクトの成否に直結することがあり,どのような技術支援を提供するかは極めて重要な問題である.最近,開発・実行環境ツールとして初めてForteを採用した大規模開発プロジェクトに技術支援担当として参加した.本稿では,技術支援を担当するにあたって何を課題と考え,実際にどのような支援を提供し,プロジェクトがどのような問題に遭遇したかについて報告する.また,プロジェクトの結果を踏まえて,掲げた課題についての評価を試みる.

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