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ユニシス技報

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2000年11月発刊 Vol.20 No.3 通巻67号
「システム開発とプロジェクトマネジメント (II) — TEAMmethodを基盤とするプロジェクトマネジメント」

TEAMmethod/プロジェクトマネジメントの概念と網羅性 庭山宣幸,吉田伸一

日本ユニシスは,過去30年以上,お客様の情報システム開発を数多く,プロジェクトの形態で実施してきた.この情報システム開発の成否に大きく影響するプロジェクトマネジメントのメソドロジィについては,長い間,独自の考えを培うという過程を踏んできたが,時機を得て米国ユニシスが開発したTEAMmethod/プロジェクトマネジメントを導入することができ,このメソドロジイの基に過去に得た経験と知識を集大成することができた.本稿の目的の一つは,このメソドロジィの概念を全体的に示すことにあり,メソドロジィの構成と構成要素個々の概念の概要について述べる.他の目的は,国内でも広く知られるようになったPMIのプロジェクトマネジメントのメソドロジィであるPMBOK[1]とTEAMmethod/プロジェクトマネジメントとの概括的な比較をすることにあり,概念の構造(手順と知識),構成要素,用語についての比較をおこない,この比較の中で,このメソドロジィの網羅性を示す.そして,最後に,TEAMmethod/プロジェクトマネジメントの適用方法とプロジェクトマネジャの役割・スキル・資質について述べる.

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効果的なプロジェクト計画の立案プロセス 田中修二

プロジェクトの目標達成のためには「品質」,「コスト」,「スケジュール」,「リスク」等の種々の要素を統合し,総合的にマネジメントしていくシステム,つまりプロジェクトマネジメント(PM)手法を適用することであるが,その中でもプロジェクト計画が重要な鍵となる. 本稿では,プロジェクト成功の鍵となる効果的なプロジェクト計画立案における九つのステップを紹介し,更によい計画立案に至るキーポイントと今後のプロジェクト計画立案への科学的なアプローチへの展開について筆者の考えを述べる.

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要求管理のプロセス紹介 三宅晴夫

要求の実現を目指すためのプロジェクト管理技法として,要求管理がある.これは,ソリューション開発に求められた技術的な要求に漏れなく対処するための管理技法で,プロジェクト・ライフサイクルを通して実施される.要求管理の実施により,要求の取り込み漏れや,誤った解釈の埋め込みを防止することができる. すべての要求を実現するのが理想ではあるが,開発期間中に新たな要求や変更が発生することはあり得ることで,初期の要求とのトレードオフを考慮しなければならない事態もでてくる.その際,要求管理と構成管理などを勘案してプロジェクトとしてベストの選択を検討し,実施することが可能となる. 本稿では,この要求管理の考え方と日本ユニシスのプロジェクト管理手法であるTEAMmethod/PMで定義されている要求管理プロセスを紹介する.

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WBSの本質と現実的な活用方法 勝田祐輔

システム開発のプロジェクト計画立案およびプロジェクト遂行においては,WBS(Work Breakdown Structure)が基本的な役割を演じる.本稿では,WBSとは何か,なぜ重要であるか,どのように作成するか,そしてプロジェクトにおいて実際にどのように役立てるのかについて論じられている. 先ずプロジェクト計画立案におけるWBSの役割,コミュニケーションの手段としてのWBS,プロジェクト戦略を練る上でのWBSの活用について,次に,WBSはトップダウン的にを作成するべきことを,最後にプロジェクト計画立案段階と計画実行段階におけるWBSの具体的な活用について述べる.

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品質管理 生沢信二

プロジェクト管理の巧拙は「品質」としてあらわれる.スケジュール遅延やコスト超過の発生は,品質管理の拙さが大きく影響しているケースが多い.システムのオープン化と要求の多様化により,プロジェクト管理はますます困難性を増し,成果物の品質管理と同時に,プロジェクト管理そのものの品質保証も必要になってきている. 『VモデルとV & V』を中心とした基本的な品質管理の考え方の理解と,組織としての品質管理の取り組み方が非常に重要である. 本稿では,品質管理に関する基本事項,TEAMmethodにおける品質管理,当社における品質管理,および品質管理の取り組み方についての紹介を行う.

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協力会社との協業プロセスと管理 大塚仁司

「協力会社との協業プロセスと管理」は,プロジェクト管理にとって重要な要件の一つである.特にプロジェクトが大規模の場合には複数の協力会社が参画することが多く,協力会社作業管理の正否がプロジェクトの成功に大きく影響してくる.一方,協力会社の位置付けもプロジェクトの分業体制の一役を担い,専門技術を補完し合う対等の協業関係になっていく必要がある.TEAMmethod/PMによる協力会社作業管理は,このような狙いに基づき発注企業および協力会社双方の改善すべき課題解決の施策となっている.これらの管理プロセスの実施により,発注企業,協力会社ならびにシステム利用者である顧客に有効な利益と満足をもたらすであろう.

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リスク管理 井上 茂

リスク管理とは,プロジェクトを成功に導くために,その阻害要因を極小化させるための計画を実現する管理技法であり,プロジェクト管理の不可欠な一部である.本稿はTEAMmethodにそってシステム開発のプロジェクト・マネジメントにおけるリスク管理について記述している.TEAMmethodのリスク管理は,一般的なリスク管理と比較すると,より具体的で,より詳細に網羅されている.さらに,プロジェクト管理でのリスク移転についての試案について紹介している.

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統合的ロジスティックス支援 勝田祐輔

本稿では,先ず最初に統合的ロジスティックス支援の概念を説明する.「統合的ロジスティックス支援」プロセスは,システム開発プロジェクトにおける開発支援のための諸々のアクティビティを体系立てて構成し,品質管理,要求管理プロセスなどと同列のプロジェクト管理計画書における重要な要素として位置づけたものである.次いで,筆者らがこれまでに担当した実際のシステム開発のプロジェクトマネジメントにおいて,ロジスティックス的アクティビティとしてどのような事柄をどういう点に注意して実施したかについて述べた後,新たにTEAMmethod方法論の中に集大成されたこの統合的ロジスティックス支援プロセスの概略を紹介する.

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ソフトウェア開発プロジェクトにおける構成管理 福地修一

近年のソフトウェア開発ではプロジェクトマネジメントの重要性が正しく認識されつつある.プロジェクトマネジメント支援活動としては品質保証プロセスと並んで構成管理プロセスが重要な位置を占める.構成管理は巨大ハードウェアの品質を維持するために発展してきた技法であるが,ソフトウェア規模の増大,複雑化に伴ってソフトウェア分野での適用の必要性が高まっている.しかし,構成管理については広く知れわたった技法ではないことも事実である.本稿ではソフトウェア開発プロジェクトにおける構成管理について概説し,その応用について考察する.

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契約管理と契約書 吉田伸一,山崎 晋

日本ユニシスは,過去30年以上,お客様の情報システム開発サービスを数多く実施してきたが,これらのサービスの契約書は,初期に設定したものをベースにしていた.しかし,プロジェクトマネジメントの統合的メソドロジであるTEAMmethod/プロジェクトマネジメントを導入し,システム開発にかかわるビジネスプロセスの改善を図ることにしたことを契機に,契約管理の概念を再認識した.その上で契約管理と表裏一体となる契約書について,あるべき姿を見直しして,大幅な改善を実行した.本稿では,TEAMmethod/プロジェクトマネジメントの構成要素である‘契約管理’の概念を概説すると共に,システム開発の契約書のありかたについて,日本ユニシスの新契約書での実際を示しながら述べる. ・契約管理の概念については,契約文書の構成要素,中でも役務範囲記述書や要求仕様の内容と重要性について,また,システム開発プロジェクト実行過程での契約管理の目標について述べる. ・契約書のありかたについては,日本ユニシスの新契約書で明確にした主要な8点について,中でも新契約書の最大の眼目である,複数段階契約の主旨と内容について述べる. 最後にまとめとして,適正なシステム開発ビジネスのあり方と契約書の役割について述べる.

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プロジェクト統制とマネジメント・レビュー 吉田孝久,清野善之

プロジェクトを成功させるためには,プロジェクト管理計画に基づいて,その実行を統制する必要がある. TEAMmethod/PMではプロジェクト統制について,その手順と主要統制領域を定義することにより体系的なアプローチを提唱している.プロジェクト・メトリックスを利用してプロジェクトの可視性を高め,達成価値分析(EVA)によってスケジュールとコストの関連を統制することにより健全なプロジェクト運営を行うことが重要である. さらにプロジェクト内でのコミュニケーションを強化し,潜在的な問題点を明確化し,組織的な意思決定を行うためにマネジメント・レビューを計画的に開催することを強調している.

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組織マネジメントとコミュニケーションマネジメント 会田信弘

昨今,システム開発の多くはオープンシステムであるが,従来のような経験豊かなシステムエンジニアの確保と長年の交流を前提とした顧客のコミュニケーションということが難しくなってきている. スピードと品質をより一層求められる今日のシステム開発では,状況変化に即応できるプロジェクト運営が必要であり,その第一歩はプロジェクトマネジャがリーダシップを発揮できる組織作りである.PMは,プロジェクトに不足している要素をおぎなう上で,全社的なプロジェクトマネジメントオフィスを活用することも重要である. プロジェクト運営は,ステークホルダとの相互理解とメンバの意欲向上のために,コミュニケーションを良くする活動を通して,知恵と知識の輪をつくることが求められる.

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日本ユニシス・システム部門技術認定制度の紹介 高橋巖夫

プロジェクトは期間を限定し目的・目標を達成する為に編成され,活動する.プロジェクトにおける役割編成はプロジェクトの目的を達成する為に都合の良いフレームワーク及び方法論や技術を選択し,役割の作業展開に適した技術者で構成される必要がある. TEAMmethodはチームによって目的を達成する為の方法論やプロセス及び作法を示しており,プロジェクトで協働する専門家の役割内容とその資格を定める事によってプロジェクトの編成及び進行を円滑にさせる為の制度が技術者認定制度である.この制度の目的はプロジェクトの品質を保証する事であり,プロジェクトで役割を分担する技術者の主作業/完結性評価尺度を設定する事で選任する基準を示し,役割を全うできる該当者を特定出来る様にする事である.認定には知識・経験に加えて主作業/完結性評価尺度とプロジェクト難易度の基準を満足した実績を数件所持した技術者を対象にしている.技術認定制度はTEAMmethodの運用を担う一つの制度である.

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プロジェクトマネジメントを支援する情報システムの構造と機能 清水文博

システム開発プロジェクトを遂行して行く上で,人員の配置,品質の確保,利益の向上等を充分に考慮し,設定したスケジュールの上でプロジェクト管理を実施する事がプロジェクト・マネジャの役割である. 日本ユニシスのプロジェクト支援情報システムは,プロジェクト・マネジャがプロジェクトを効率的に管理するための支援システムの総称であり,規定された業務プロセスの円滑な実践を支援する.これらのシステムを利用する事により,各種レビュー資料の作成が容易,且つ正確なものとなりプロジェクトの状況をプロジェクト・マネジャのみならず上位マネジメントを含むプロジェクト関係者が正しく把握出来るようになる.また,プロジェクト支援情報システムは,社内の基幹システムと連携をとりながら運用され,プロジェクトの集合であるビジネス全体の損益の把握まで可能としている.

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