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Foresight in sight

ユニシス技報

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2004年5月発刊 Vol.24 No.1 通巻81号
「アーキテクチャ」

メタファーからアナロジーへ:アーキテクト像の変遷 羽田昭裕

近年,エンタープライズ・アーキテクチャ,サービス指向アーキテクチャ,モデル駆動アーキテクチャなどアーキテクチャが関心を集めている.アーキテクチャは本来,アーキテクトの技という意味である.そこでアーキテクトとはどういうものか,建築のアナロジーはソフトウェア・アーキテクチャにどのように適用できるかについて述べる.そのうえで,本特集の各論文の位置づけを紹介する.

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エンタープライズ・アーキテクチャを実現する可視化アプローチ 伊藤英毅

政府機関の電子行政サービス化,金融業界の合併再編,流通業や製造業のグローバル化などの環境変化にともなって情報技術(IT)は価値創出とコスト効率化の双方の側面に重要な役割を担っている.そこで,経営部門や利用部門と情報システム部門が協調してIT に取り組むための枠組みが必要となり,エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)はその中心となる.EA はビジネスとIT の全体像を可視化し,最適化やIT ガバナンスの強化を可能にする.本稿では,EA 構築のポイントをモデリングによる可視化や仮想化の観点から示し,さらにIT ガバナンスの強化に果たすEA の役割について標準化やIT 評価の観点から述べる.

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組織の学習を支えるアーキテクチャ 原 潔

知識経済社会における企業の命運は,知識を有効活用できるかどうかにかかっているという議論を多く目にする.また,経営の関心も知識資産をもとに顧客サービス力や利益率を重視した新しいビジネスモデルの実現に移ってきており,ICT が重要な役割を果たすと考えられている.しかし,新しいビジネスモデルを実現できるのは,人でありその集団である組織である.従って人材の育成が大きな課題となる.先行するe ラーニングの事例調査を踏まえ,求められる人材育成に期待される学習サービスのアーキテクチャモデルを学習コミュニケーションを中心に考察し,ナレッジマネジメントと併せ,組織の人的資源を有効活用するためのアーキテクチャモデルを提示する.

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サービス指向アーキテクチャによるビジネス・プロセス統合 牧野友紀

サービス指向アーキテクチャ(SOA)は,Web サービスの普及と共に注目されるようになったシステム構築方針で,組織間や企業間において機能を互いに補完し有機的にシステム統合するための指針を提供する.その特徴は,既存システムに,Web サービスのインタフェースを追加し公開することで,インターネットを含むネットワークを介して,システム間で再利用することである. また,業務処理を行うアプリケーションや,人的作業を伴うビジネス・プロセスを支援するワークフローをWeb サービスとして公開することで,ビジネス機能や関連するビジネス・プロセスを部品化する.これらの部品を組み合わせ(また,組替えることで),組織や企業間のビジネス・プロセスを柔軟に統合する. 本稿では,SOA によるシステム統合の方法,ビジネス環境変化に対するSOA の効果など解説する.

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MDA(Model Driven Architecture)と現実の開発プロセス 和田洋,安竹由起夫

MDA (Model Driven Architecture)が注目を集めている.MDA の考え方は,新しいものではないが,それを支える標準技術の普及がMDA に現実味を与えている.本稿は, MDA について,その概要と開発プロセス,さらに現実の開発においてMDA がどのように適用できるかを述べる.

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LUCINA for .NET によるアーキテクチャ中心のプロジェクト・アプローチ 今道正博,猪股健太郎

近年のシステム開発ではアーキテクチャを確立させることの重要性が増している.不適切なアーキテクチャはしばしば想定外の事態を引き起こし,工数超過,納期遅延などの問題へと発展する.アーキテクチャを正しく確立するためには,多様なリスクに柔軟に対応するためのベストプラクティスが必要である.アーキテクチャを確立させるためのベスト・プラクティスのひとつと考えられる手法が,システム開発の早期にアーキテクチャを確立し検証するアーキテクチャ中心アプローチである.しかし,システム開発のたびにアーキテクチャを作り直すことはリスクを伴う.そのリスクを軽減するにはアーキテクチャの再利用が有効であると考える. 本稿では,アーキテクチャ中心アプローチの概要を紹介した後,日本ユニシスの開発方法であるLUCINA for .NET が,アーキテクチャの再利用のために提供するアーキテクチャ・テンプレートについて解説し,アーキテクチャ・テンプレートがシステム開発のどの部分を改善するかを述べる.そして最後に,LUCINA for .NET の拡充のための日本ユニシスの取り組みについて紹介する.

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XBRL の技術動向 小林茂

エンロン,ワールドコムにおける相次ぐ会計不祥事を契機に,企業における事業報告の透明性を求める声が高まり,さらに電子政府構想の中で正確性・迅速性を求めて,XBRL が注目を集めている.XBRL とは,財務情報・事業報告等を記述するためのXML ベースの言語である. 本稿では,XBRL とはどういう言語か,その技術内容,技術的特徴を示し,ルールベースによる妥当性検査等の新たな技術の紹介,XBRL を適用した場合の効果,課題について記述する.

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Semantic Web : 機械によるWeb コンテンツの解釈と自動処理のための 知識処理アーキテクチャ 山田繁夫

昨今,Web は膨大な量の文書や画像,映像などの情報で溢れている.コンピュータは,web に存在する情報を蓄積したり,表示したり,あるいは分類したりするが,それらの情報を単にデータとして扱うだけで,情報が意味するものの理解を要するような処理をすることはできない.Web 上の情報を理解し,利用するためには人間の知識を必要とする.1998 年にTim Berners—Lee によりSemantic Web の構想が示され,World Wide Web コンソーシアム(W 3 C)の活動の中で,機械がWeb 上のリソースを解釈できるようにするための仕様となるResource Description Framework(RDF)が標準化された.これにより,機械が我々に代わって欲しい情報を探し出したり,国際会議に出席するために必要なすべての予約をアレンジしたりするパーソナルエージェントの実現に一歩近づいた.本稿では,まずSemantic Web の背景となる現在のweb 利用における問題を,情報の検索,共有,サービスの実行の観点から述べ.それに続いて,現在も仕様策定の途中段階にあるSemantic Web のアーキテクチャの概要を述べる.

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