掲載日:2008年7月31日

From Nihon Unisys:VOL.15 企業と社員双方にとって“理想の環境”をつくりあげる

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何かを犠牲にするのでは真の「バランス」にはならない

世界に類を見ないスピードで少子高齢化が進む我が国にとって、ワーク・ライフ・バランスの実現は、世界のトップランナーとなって積極的に取り組んでいくべき重要なテーマの1つだと考えています。
私たちが近い将来直面するであろう労働力の不足、家族の介護を必要とする人の増加といった課題は、すべて「仕事と生活をいかに”共存“させていくか」ということにつながっていくからです。
当社では、以前から育児・介護関連制度の大幅な見直しや在宅勤務制度の導入など、社員の働き方を変革するための施策を積極的に講じてきました。その結果、「女性が働きやすい会社ベスト100社」(日経WOMAN)で総合42位、ワーク・ライフ・バランス度で7位に選ばれるなど、社内外から高い評価をいただいています。
しかし、まだ本当の意味での”バランス“状態には至っていません。日本のIT企業は個別開発が海外に比べて圧倒的に多いという商習慣もあって、まだまだ業界全体として社員の過残業やメンタルヘルスなどの問題を解消できていません。
真の「ワーク・ライフ・バランス」とは、仕事を犠牲にして生活に充てる、あるいはその逆、といった妥協のうえに成り立つものではないはずです。社員がそれぞれの生活を守りながら仕事に対しても最高のパフォーマンスを発揮する、それによって組織の生産性や収益性が高まっていく――そんな企業と社員双方にとって理想的な環境をつくることが求められているのです。

ワークスタイル変革を阻む「IT鎖国」を乗り越えるために

これまで、そうしたワークスタイルの変革を阻んできたのが、情報セキュリティ対策に端を発した企業の「IT鎖国」です。今やコンシューマーの世界では、「クラウドコンピューティング(インターネットという雲の中にある無数のコンピュータやデータをユーザーが意識することなく自由に利用するスタイル)」という言葉が生まれているように、低料金で便利なサービスを必要な時に必要なだけ利用できるIT環境が整っています。一方、企業の情報環境に目を向けると、セキュリティ強化を目的にさまざまな制限が設けられ、ICTの最大のメリットである「いつでも、どこでも、誰とでも」という機動力やコミュニケーション能力が十分に活かしきれていないのが現状です。
私自身、CIO、CISO、CPOを兼任する立場として、「セキュリティ」と「利便性」の矛盾には随分と頭を悩ませてきました。営業担当者の機動力を高めるためにモバイルPCを活用したくても、盗難や紛失による情報漏えいを防ぐためには厳しい制限を設けなくてはいけない。在宅勤務形態を拡大するためには、シンクライアント環境を構築するための投資が必要になる…。この二律背反する問題を解決するための試行錯誤の末に生まれたのが、『SASTIK』『tacoPot』という2つのソリューションです。
現在、当社ではこれらのツールを使って「Anytime Anyplace(いつでもどこでも)」「Different time Different place(それぞれの時間と場所)」で働ける環境の実現に取り組んでいます。この試みが成功すれば、企業は「IT鎖国」から開放され、社員の働き方、組織のマネジメントの仕方は大きく変わっていくはずです。さらに、「いつでも、どこでも、誰とでも」コラボレーションできる環境が日本全体に広がっていけば、通勤による生活圏の制約がなくなり、地域活性化や環境負荷低減にもつながっていくと考えています。
日本ユニシスは、これからも企業と社員、そして社会全体がともに豊かになっていける仕組みづくりに挑戦していきます。

平岡 昭良の写真

上席常務執行役員 平岡 昭良
平岡 昭良
Profile
日本ユニシス株式会社 上席常務執行役員
Chief Information Officer
Chief Information Security Officer
Chief Privacy Officer



SASTIK(サスティック)サービスhttp://www.unisys.co.jp/services/ict/sastik.html

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