掲載日:2008年7月31日

特集:「仕事と生活」が共存する社会へ。パク・ジョアン・スックチャ×松岡 功

「ワーク・ライフ・バランス」を経営視点・戦略視点で捉えることで新しい時代の組織や働き方が見えてくる。

前へ| トップ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |次へ

日本でも高まってきたフレックスワークに対する経営者の認識

松岡
なるほど。企業と社員のWin-Win関係を構築すべし、ということですね。具体的にはどのような取り組みがポイントになるでしょうか。
パク
海外でもっとも成功した取り組みとしては、先ほども少し触れたフレックスワークがあげられます。
具体的な手法として、テレワーク(在宅勤務)やフレックスタイムの導入がありますが、日本の企業がこれらの機能をうまく使いこなすのは、まだこれからといったところです。なぜなら制度は導入できても、それを受け入れる職場の風土がないと、なかなか根付かないからです。
それでも最近になって、その風向きも少しずつ変わってきたように思います。例えば、テレワークのコンサルティングをしていても、かつてはテレワークを導入すること自体、どの企業も消極的でしたが、最近では導入意欲が高まっただけでなく、コンサルタントを入れて正しく導入したいと考える企業が増えてきたのを感じています。
先ほどもお話ししたように、優秀な人材を確保し、その人がもつ能力をフルに発揮し続けてもらうことは、企業にとっても非常に重要なテーマです。そうした優秀な人材ほどワーク・ライフ・バランスに対する意識は高く、テレワークはうってつけの働き方です。これを正しく導入したいと考える企業が増えてきたことは、フレックスワークに対する企業の認識が高まってきた証だといえます。
また、ワーク・ライフ・バランスを重視した組織運用を成功させるためには、マネージャーと社員がそれぞれの役割や責任をきちんと理解する必要があります。とくにマネージャーには、社員の仕事の評価をアウトプットや行動で判断すること、併せて、社員は仕事以外に取り組むべき問題をもっていると理解することが求められます。ちなみに私は、テレワークを勧めた人に仕事以外の事情など聞きません。評価するのはあくまで仕事に関するところだけ。そうしたことも職場の風土づくりの一環だと思います。
パク・ジョアン・スックチャ氏の写真 松岡 功の写真

前へ| トップ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |次へ

ページの先頭に戻る