掲載日:2008年7月31日

特集:「仕事と生活」が共存する社会へ。パク・ジョアン・スックチャ×松岡 功

「ワーク・ライフ・バランス」を経営視点・戦略視点で捉えることで新しい時代の組織や働き方が見えてくる。

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個人に求められる時間・自己管理能力と能力開発・継続学習

松岡
確かにフレックスワークを根付かせるためには、そうした職場の風土づくりも大事ですね。ただ、それは企業側だけでなく、個人の努力も求められると思いますが、社員の立場からいうと具体的にどのような取り組みがポイントになるでしょうか。
パク
まずは時間管理能力と自己管理能力を磨き、プロフェッショナリズムを高めていくことでしょうね。また、マネージャーをはじめ、周りの人が見ていなくてもきちんと仕事をしていると信じてもらえる信頼感や適応性も求められます。さらに今後は、少子高齢化の進展によって国内経済が縮小していきますから、求められる新しいニーズを引き起こすこと、新規顧客を増やすことに、頭を使う必要があると思います。
成長産業でも、衰退産業でも、業績が好調な企業とそうでない企業があり、業績の好調な企業は共通して新しい提案や発想をもっていて、顧客に新しい付加価値を提供しているはずです。そうした新しい発想を生み出すセンスや創造性は、仕事漬けの毎日からは生まれません。やはり自己の能力開発、継続学習が大切なのです。
とくに、これからの知識社会では社員の質が直接企業の競争力に大きく影響していきます。そのため、海外では企業も社員の能力開発や継続学習へのサポートを強めています。諸外国の社会人が猛烈な勢いで自己研鑽に励むなかで日本人が不確実な将来に対して何の準備もせず、仕事だけをしているのは危険な状況だと思います。
企業が中長期をにらんで研究開発に投資するように、個人も将来のために自らの能力開発に投資する必要があります。そして企業も社員が仕事を担いながら能力開発や継続学習ができる環境を整えるワーク・ライフ・バランス施策を講じることが急務になってきているといえます。
パク・ジョアン・スックチャ氏の写真 松岡 功の写真

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