掲載日:2010年9月22日

特集:「強い経営」の秘密に迫る。対談:加賀見 俊夫 池上 彰

脈々と受け継がれてきた哲学と一貫した企業理念が卓越したソフト力を生み出す。

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新規ビジネスも視野に入れた新たな挑戦へ

池上
東京ディズニーリゾートが大成功を収めるなか、「オリエンタルランドは次に何をするのだろうか」と多くの方が注目していると思います。今後の戦略や計画をお聞かせください。
加賀見
今年4月、東京ディズニーリゾート30周年となる2013年度までの中期経営計画「Build Up OLC 2013」を発表しました。そのなかで2つの基本方針を掲げ、実現に向けた調査研究に着手しています。
1つめは、「コア事業の持続的な成長」として、2つのパークをさらに充実させ、滞在型レジャーを促進していきます。
2つめは、「長期持続的な成長への基盤強化」として新しいビジネスの可能性を探ることです。現在の拠点である舞浜地区や、テーマパークとは関係のない事業になる可能性もあります。いずれにせよ、日本的なきめ細やかなサービスを中心としたものになるでしょう。
池上
具体的なコンセプト発表は、中期経営計画の最終年度である2013年くらいになるということでしょうか。
加賀見
それはまだわかりません。これまでと同様に、発表から実際のビジネス展開まではかなりの時間をかけて準備することになるでしょう。
池上
じっくりと綿密にコンセプトを練るわけですね。大変楽しみです。ここまで、東京ディズニーリゾートの成功要因をお聞きしてきて、徹底したサービスへのこだわりや顧客に対する姿勢など、異業種の企業経営にも大いに参考になりそうだと感じました。
加賀見
創立当初、ソフトを重視する当社に対する周囲の違和感は強いものでした。しかし半世紀を経た今、当社のソフト力の高さが認められる時代となりました。そして、これからも、業種・業態を問わず、顧客満足度の向上や顧客との強固な関係づくりは経営における重要なテーマであり続けると思います。そこで経営層に求められるのは、先ほども述べたように、理念・哲学に基づく姿勢を貫いたうえで、全体最適を追求することではないでしょうか。
加賀見 俊夫氏の写真 池上 彰氏の写真

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