PROFESSIONAL GOLFERS:プロフェッショナルの肖像

2016年1月掲載

イ・ボミ プロ

亡き父との約束だった賞金女王。
ゴルフを通じて日韓の架け橋になりたい。

悲願の賞金女王になり、120%満足できるシーズンだった。

――昨年は初の賞金女王、しかも女子ツアー史上初の2億円突破を果たしましたね。おめでとうございます。

ありがとうございます。2011年から日本でプレーして5年目。賞金女王は絶対に取りたかったタイトルなので、すごく嬉しかったです。120%満足できるシーズンでした。

――賞金女王は、2014年9月に亡くなられたお父さんとの約束でもありましたね。

ええ、ですから2014年も賞金女王を目標にがんばっていたのですが、亡くなった父のことを考えたら心が痛くなって、気持ちも沈んでしまいました。2015年シーズンも最初はなかなか勝てなくて、このまま勝てないのかなと思うこともありました。

でも、開幕11試合目だった5月の「ほけんの窓口レディース」で何とか初優勝できました。いま思えば、その週から父のことを思い出す時は笑うようにしたんです。そうしたら不思議と夢にもあまり出てこなくなりました。それまでは元気のない私のことを心配してくれていたんでしょうね。よく夢に出てきました。

――賞金ランク2位だったテレサ・ルー選手とハイレベルな女王争いでした。

テレサさんがいたから賞金女王になれたと思っています。負けたくないという気持ちでプレーして、心も強くなりました。勉強もたくさんさせてもらいました。

ただ、9月にテレサさんが日本女子プロゴルフ選手権で優勝した時は、正直怖かったです。逆転されるかなとも思いました。それでも母が「年間2億円だけをめざしなさい」と言ってくれたんです。つまり、ほかの人と戦うのではなく、自分と戦う――すごく気持ちが楽になった瞬間でした。

――年間7勝で賞金女王、そしてメルセデス最優秀選手賞受賞。前年までと何が変わったのですか。

ドライバーのショットが良くなって、フェアウェイキープ率が高くなったことが大きかったですね。ショートゲームも上達してバーディーチャンスも増えました。日本に来た当初は、日本の選手に比べてショートゲームが下手だったので、ずっと練習していました。

それと、賞金女王になれた一番の要因はパッティングだと思います。せっかくのチャンスでもパットが悪いとリズムを崩してしまいますが、パッティングが安定したことで好不調の波の少ないシーズンを送れました。

長所は伸ばし、短所は克服する。そのためには練習しかありません。2014年の平均パット数は16位(1.7922)だったので、もっとレベルアップしないとダメだと思って一生懸命に練習しました。おかげで、2015年の平均パット数も1位(1.7589)になれたのです。

――パッティングのコツはあるのですか。

ヘッドアップをしない、下半身を動かさない、など基本的なことです。そのためにもルーティンが大切になってきます。パッティングに限らず、いつも同じリズム、タイミングでプレーすることを心がけています。ルーティンを守ることでストロークが安定し、タッチも合ってきます。もし、ミスをしても常にルーティンを守っていれば、原因も分かりやすくなります。

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