INSIGHT 日本ユニシスグループの視点から

2016年10月掲載

ビジネスエコシステムを通じて
社会課題の解決に向けた新しいイノベーションを創出。

INSIGHTイメージイラスト

イノベーションの“萌芽” を捉え競争優位を模索する

――インキュベーション部門の役割について教えてください。

八田
日本ユニシスでは、現在、さまざまな社会課題の解決に向けたビジネスエコシステム構築を進めています。既存の業種・業界の枠組みを越えて、課題解決に必要な技術やノウハウをもったプレーヤーと協業・分業し、社会に新しい価値をもたらすビジネスモデルの創出をめざしています。
ただし、社会環境の変化や科学技術の革新が急速に進む現代にあって、すでに産業として成立している業種・業界だけに目を向けていては、新たなイノベーションの可能性を見落としてしまう恐れがあります。
大堂
これまでにない画期的なイノベーションによって産業構造そのものが変容するケースも出てきています。例えば、スマートフォンアプリを活用した配車サービス「Uber」が注目されていますが、カーシェアリングが社会に浸透していくと、将来、バスやタクシーなど既存の交通産業はもちろん、自動車産業にも大きなインパクトをもたらす可能性があります。
羽田
金融分野も同様です。FinTechの進化――例えば電子マネーや仮想通貨、SNSの決済サービスの登場などによって、これまで金融とは縁もゆかりもなかった業種や新興ベンチャーなどが、現在の金融機関よりも一歩先を行く金融サービスを提供できる状況が生まれつつあります。
古林
デジタルテクノロジーの進展にともなって、異業種が参入しやすくなり、かつ利便性の高いサービスを提供できるようになったということですよね。これまで考えもしなかったようなイノベーションが出てくる動きは、間違いなく加速していくはずです。
古林 幹教の写真
八田
そうした情報をいち早くキャッチし、対応できなければ生き残っていくことはできません。そこで私たちインキュベーション部門がアンテナを全方位に張り巡らし、社会課題の解決につながるイノベーションの“萌芽”を捉えるとともに、日本ユニシスとしての競争優位を探っていきます。
ただし、デジタルイノベーションの真っただ中にある現在、1社で優位性を築くことは難しい。そのため、他企業やベンチャー企業と情報を密にしながらオープンイノベーションに取り組み、そのなかで見つけた競争優位を一緒になって磨いていかなければなりません。やはりビジネスエコシステムを構築していく必要があるわけです。

――そのなかで、総合マーケティング部はどのような機能を担っているのですか。

古林
総合マーケティング部は、中長期的な視点に基づき、社会課題の解決につながる新たな技術シーズの調査・研究および事業化に向けた企画・実行に取り組んでいます。とりわけ幾つかの新領域に注目しており、前述のFinTechやシェアリングエコノミーのほか、ヘルスケア、デジタルマーケティング、AI/ロボット、IoTなどに力を入れています。
また、社内ポータルサイトなどを通じて有用な情報を各事業部門に発信し、新たなビジネスエコシステムをサポートしていくのも私たちの役割です。
大堂
各分野の有識者やベンチャー企業の方々と積極的にコミュニケーションを図り、社外とのチャネルを増やすことで、ビジネスエコシステム構築の可能性を探っています。
古林
先日も、いろいろなベンチャー企業が事業計画をプレゼンテーションする「ピッチコンテスト」に参加したのですが、自社の技術で社会を変えたいという情熱に満ちた起業家の方々に出会って、大いに刺激を受けました。こうした新しいシーズのなかから、社会的インパクトが大きく、当社のICTが活かせるものを1つでも多く具現化させていきたいと思います。

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