Supported by Unisys

掲載日:2010年7月1日

東京ディズニーリゾート®

東京ディズニーリゾートの「植栽」

計画的に選び育てた植物がパークの世界観をつくり出す

ディズニーテーマパークの植栽は、日よけや風よけとしての機能はもちろん、パークの世界観を形成するうえでも欠かすことができません。植物を計画的に選定・配置することで、舞浜のまったく同じ環境のなかに「熱帯のジャングル」「南ヨーロッパの港町」「西部開拓時代のアメリカ」といった異なる世界観をもつ景色をつくり出しているのです。

こうした重要な役割を担っていることから、植物の選定にあたってはさまざまな要素を踏まえて慎重に検討しています。例えば、ジャングルという世界観を形づくる樹木であれば、単に熱帯地方の木をもってきて植えれば良いというわけではなく、「鬱蒼としてゴツゴツした、大きく強く育った樹木」といったように、ディズニーテーマパークのジャングルのイメージを具体的にふくらませて、それに合う植物を選定します。

また、植栽する場所1つひとつにテーマやストーリーがあるため、それらに沿った想像力を駆使することも大切です。その一例として、ジャングルクルーズの乗り口にはトタン屋根を突き破ったヤシの木があります(上部写真)。これには「建物を突き破って伸びた木」という背景があることから、まっすぐな木でなく曲がった木を配置する方が自然です。あるいは、クリッターカントリー(小動物の郷(くに))の野菜畑は、ビーバーなどのクリッターがつくったというストーリーを踏まえて、人間がつくったような整然とした畑ではなく、ややラフな状態にしている方がふさわしいわけです。このように、ストーリーの背景からキャラクターの性格までを含めて想像しています。

ただし、海のそばの埋立地という場所柄、「舞浜の冬の寒さや潮風に耐えられる」という条件に合った植物しか選ぶことができません。採用にあたっては耐寒性・耐潮性について厳しく試験するほか、パークに植えたあとも、潮風による塩害を防ぐため、閉園後にスプリンクラーで散水しています。

さらに、植栽の特性として長期的な視点をもつことも重要です。植物は、竣工時点で終わりを迎える建設工事などとは違い、手を加えることで進化し続けていくため、植えてからがスタートといえます。そこで「この植物は10年後どんな風に育つだろうか」と考えながら計画しています。

これからも、植物に対する知識と想像力を組み合わせながらパークの世界観にふさわしい植栽を提案していきます。

担当者からのコメント

岡井 仁様の写真
株式会社オリエンタルランド
技術本部 ファシリティ技術部
建築土木グループ チーフエンジニア
岡井 仁様

パークの内容は常に同じではなく、ゲストの好みや時代の流れによって変わっていくものです。植栽もそれらに合わせて進化させていくことで、より良いパークづくりに貢献し、ゲストに驚きと感動を届けていきたいと考えています。

(注)日本ユニシスは東京ディズニーランド/東京ディズニーシーのオフィシャルスポンサーです。©Disney

ページの先頭に戻る