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バドミントン日本リーグ2006スコア 2006年10月28日〜12月24日開催

▼第7戦 12/24(日) NTT東日本 戦 [○2-1]
▼第6戦 12/23(土) トナミ運輸 戦 [●1-2]
▼第5戦 12/17(日) NTT北海道 戦 [○3-0]
▼第4戦 12/10(日) 日立情報通信エンジニアリング 戦 [○3-0]
▼第3戦 11/23(祝) JR北海道 戦 [○2-1]
▼第2戦 10/29(日) くまもと八代YKK AP 戦 [○3-0]
▼第1戦 10/28(土) 大阪トリッキーパンダース 戦 [○3-0]



【 第7戦:2006年12月24日 高岡大会 】    勝敗表


日本ユニシス
2-1 NTT東日本
第1複 仲尾 修一
坂本 修一
2 21-10
21-11
0 川口 馨士
川前 直樹
中西 洋介 2 23-21
21-15
0 佐伯 浩一
第2複 福井 剛士
池田 信太郎
1 21-17
13-21
21-23
2 松本 徹
佐藤 翔治




[試合レポートin 高岡大会]

前日のトナミ戦の敗戦から一夜明け、晴れやかな表情でコートに現れた選手団。 NTT東日本との最終戦は、NTT東日本が勝てば全勝で10年ぶりの優勝旗奪還、日本ユニシスが勝てば6勝1敗で3チームが並ぶものの取得ゲーム率で2連覇達成。いずれにせよ、勝ったほうが優勝という分かりやすい勝負だ。
日本ユニシスはダブルスをリーグ前半のペアである仲尾・坂本組、福井・池田組に戻して挑む。 シングルスの中西選手もあわせ、『どこでもポイントが取れる』というのは中條監督の談。 まずは仲尾・坂本組対川口・川前組の対戦で、最終決戦の幕が開く。

●第1複:
いきなり相手の返球を読みきってのクロスドライブを仲尾選手が決めて先取点。 坂本選手もバックハンドからのドライブで前衛をパスしてノータッチで続き、前日のショックをすっかり振り払ったようだ。そのまま4-0として、さらにショートサービスがエースとなって5-0と見事なスタートダッシュを決める。上げずにどんどん前に出て行く本来のプレースタイルを存分に発揮すると、 東日本ペアもその勢いに呑まれてミスを続け、元気がなくなっていく。
『とにかく川口・川前組とやりたかった』と語る仲尾選手が、10点目も川前選手の配球を完全に読んで決めて8点もの差をつける。 1本サービスでミスが出るも、その表情は明るい。 序盤ながら完全に相手を振り切ってしまおうとするユニシスペアの狙いに、東日本ペアも必死に抵抗して5点まで取られるが、レシーブのサイドアウトをしっかり見送って11-5。 インターバル後も、守りから果敢に攻めに転じようとする仕掛けでミスを誘って12-5とする。
川口選手のスマッシュで1点を取られても、坂本選手がコースを突いたスマッシュでネット前へのチャンスボールを引き出し、それを自ら決めて13点目を奪う。
仲尾選手もドライブ&プッシュで攻め立てて14点目を得る。ロングサービスで相手の予測を外して15点が入ると、続く2点は東日本ペアがミス。11点もの大差をつけ、第1ダブルスの第1ゲームにしてすでに団体戦の流れを形づくってしまう。坂本選手のアレーを狙ったスマッシュで19点目を取った後、20点目は坂本選手がドロップでチャンスメーク。見事に崩れたところを仲尾選手が決めて20-9。 1点を失った後の2度目の機会に、中央へのサービスプッシュでふわりと返ったところを仲尾選手が決め、21-10。 ダブルスコアで第1ゲームを先制する。

2ゲーム目は坂本選手がドライブをネットインさせて先取点を取った後、川前選手、川口選手と2本のスマッシュを決められて1-2となるが すぐさま追いつき、坂本選手、仲尾選手が川口選手の懐を執拗に攻めるなどして追い越していく。東日本も川前選手の威力あるショットで4-4と追いすがるが、ドライブ戦から坂本選手のスマッシュが火を吹き突き放す。得点する度に大きな声を出していく日本ユニシス。 まとまりのある応援も後押しし、大きな盛り上がりを見せる。 9-5から2本ミスが続くが、仲尾選手が川前選手の正面にスマッシュを貫いて流れを引き戻すと、川前選手のワイパーショットのミスを誘って11-7。 2点を取り合った後、13-9から川前選手にプレッシャーをかけて15-9とし、高い打点からの坂本選手のスマッシュを軸にさらに2点を追加する。 懐深いレシーブで相手を走らせてミスを誘い18点目。 川口選手の力強いドライブに10点目を失うが、川前選手のサービスはネットにかかって19-10
どうにか挽回しようとする川前選手の攻撃が成功し19-11となるが、仲尾選手がサービスプッシュでエースを奪ってとうとうマッチポイント。最後は攻めの気持ちで守った速いレシーブに、川口選手が叩こうとするもフレームショットとなってシャトルはネットへ。 21-10、21-11という申し分のないスコアで、仲尾・坂本組が先鋒としての役割を存分に果たした。

仲尾(右)・坂本組 仲尾(右)・坂本組
仲尾(右)・坂本組 仲尾(右)・坂本組

●単:
続いては日本代表同士の対決。日本ユニシスは不動のシングルス中西選手。対する佐伯選手はルーキーながら今期5戦5勝と結果を出している。 全日本実業団決勝では佐伯選手、11月の全日本総合では中西選手と星を分け合った二人。日本リーグ優勝を賭けるこの一戦で、今期の決着をつける。 中西選手がきれいなストレートスマッシュでエースを奪って試合開始。佐伯選手もヘアピンで対抗する。 全日本実業団で敗れた際には、ネットを制されてロブを上げ、それをスマッシュで決められるパターンが目立った。 佐伯選手の長身から繰り出す鋭い攻撃を防ぐために、ネットを制し、打たれたスマッシュも決めさせないカバー力が非常に重要になる。
オンライン上にスマッシュを決め3-5とし、続く2ラリーは見事な心理作戦。佐伯選手にスマッシュを打たせておいてきっちりとレシーブし、 スマッシュが効かないというところを印象付ける。目先を変えようとした佐伯選手のクリアはアウトとなり、5-5。 続いてはラリーの中で鋭く攻撃を決められるが、次のロングサービスにお返しのジャンプスマッシュ。
団体戦として後がない佐伯選手も7、8、9、10点と先行するが、その都度中西選手も攻めを主体にしっかりついて行き10-10。 ここでネット際の勝負をうまくプッシュで制して11点目を取り、ベンチへガッツポーズ!続けて佐伯選手のヘアピンミスで12-10とする。佐伯選手もクロススマッシュ〜クロスプッシュなどのダイナミックな攻撃で追い、中西選手もスマッシュのロングレシーブやフェイントをかけたロブでチャンスをつくっては小気味良くスマッシュを決めていく。 14-11から同点に追いつかれるが、ドライブで1本離し、またネットに先に入って球を上げさせてからの攻撃を展開し、決して逆転は許さない。
前への意識を高く持ち、18-17での佐伯選手のショートサービスにプッシュし19点、そしてセンターへのヘアピンを佐伯選手が返しきれずに20点を奪う中西選手。 声を上げて自らを鼓舞しながら集中力を高めていく。 だが早く勝利したい気持ちが災いしたか3本ミスが続いて20-20。さらにアタックロブをカットされて20-21と、逆にゲームポイントを奪われるピンチ。 しかしここでも縮こまらずに普段どおりにプレーする中西選手は、先ほどのお返しとばかりにアタックロブをカットして追いつく。 すると、佐伯選手がカットスマッシュをサイドに外してしまい22-21。 次はセンター付近にオープンにロブを上げてしまうが、気負う佐伯選手が再びスマッシュをサイドアウト。 23-21で日本ユニシスが優勝まで1ゲームと王手をかける。

第2ゲーム、積極的に打ち込む両選手。力が入ったのか互いに多少のミスがあるが、主導権を握るべく気合を入れて戦っていく。 3-34-4。ここで中西選手が佐伯選手の足元にスマッシュを決め、さらにネットインヘアピンで6点まで取るが、佐伯選手も中西選手のフェイントのかかったロブによくついていき、チャンスにカットスマッシュで攻撃し6-5。 攻めようとする佐伯選手の2本の攻撃を、負けじとロングレシーブで大きくあおる中西選手。返ってきたクリアーを、マレーシアの英雄オンユーホックばりに半身からタイミング早く打ち込みエースを奪う。 一進一退の攻防が続くが、11点目を先に取ったのは佐伯選手。だが中西選手も9点の位置でピタリとマークする。
そしてインターバル後、1点を取り合い10-12となったところから中西選手がさらにギアを上げる。 佐伯選手のフォアからのクロススマッシュを、体全体で正確にネット際へコントロールすると、佐伯選手もどうにか届きはしたものの返球までには至らない。 続いては攻めさせてサイドアウトを誘う粘り勝ち、さらにはハイバックからのカットを読んで前で決めて逆転。 体勢を崩しながらも守りきり、攻めに転じてのクロススマッシュを決めると、ラケットを手から離してガッツポーズする中西選手。 15点目は佐伯選手のスマッシュがまたもサイドアウトとなって、15-12。 一段と動きのスピードを上げてつくったチャンスをストレートに決めて16点、ボディを突いて17点。 サービスミスで相手に13点目を献上するが、佐伯選手のヘアピンが白帯に跳ね返されて中西選手に18点目が入る。
続く佐伯選手のネットタッチかに思えたプレーは、セーフとなり18-14となるが、 フェイントをかけたロブで佐伯選手に後ろを向かせ、13点目と同じくハイバックカットを豪快に叩いて19点目を手にする。
佐伯選手がショートサービスへのヘアピンをミスし、とうとう日本リーグ優勝ポイントをつかむ中西選手。 最初の機会はスマッシュ&プッシュが僅かにエンドを割ってしまうが、迎えた2度目のチャンス、佐伯選手が放った渾身のクロススマッシュがアウト! 噛みしめるように両手を掲げる中西選手が、ベンチを飛び出した仲間たちに囲まれてあっという間に見えなくなる。 ネットをくぐり抜けて次々と中西選手に覆いかぶさる選手団。 ようやくそこを抜け出した中西選手は、佐伯選手との握手を交わした後に応援団席に両手で1回、さらに片手で1回ガッツポーズで喜びを分かち合った。

中西選手 優勝決定の瞬間
中西選手 優勝決定の瞬間

●第2複:
2連覇達成の興奮冷めやらぬ中、第2ダブルスが始まった。日本ユニシスは福井・池田組、NTT東日本は松本・佐藤組が姿を見せる。日本リーグ2006の最終戦であると同時に、この試合は福井選手の公式戦引退試合。 勝っても負けても、選手人生の締めくくりにふさわしいゲームを期待したい。
試合開始は池田選手のサービスから。サービスプッシュを佐藤選手がネットにかけて、まずは日本ユニシスが先制。NTT東日本も、団体戦を0-3では終われないとばかりに3点を奪い返して逆転する。試合序盤は双方得点を重ねる拮抗した展開。前衛の福井選手が落とすと見せかけてのアタックロブでチャンスをつくり、これを二人で打ち込みポイントすると、松本選手にシャトルを集中して5-4と再逆転。 その松本選手も後方からのクロススマッシュ、前衛で体を目一杯伸ばしてのストップなどで5-7と挽回してくる。
7-78-8。だが9-9から抜け出したのは日本ユニシスペアだ。池田選手が3本のドライブで球を上げさせ、それを福井選手が打ち込みチャンスボールを引き出して、最後を池田選手が決める。 福井選手がドライブをネットインさせて決め、11-9。インターバルを挟んでも、福井選手が佐藤選手のヘアピンを読みきって潰すなどして連続ポイントを許さない集中力を見せる。池田選手の正確なサービス、3本目の処理も冴えて攻めのリズムをしっかりキープ。15-10と差をつけ、さらに福井選手が前衛での打ち合いを制して16点目。前に出てドライブ性のディフェンスを狙う松本選手を恐れることなく、しっかりと踏みとどまってシャトルを打ち込む。
この後、ユニシスペアにアンフォースト・エラーが出たのに乗じて東日本ペアが猛追し、16-15と1点差に詰め寄られるが、 福井選手のジャンプスマッシュへの返球を池田選手が打ちきって突き放す。
勝負どころで何とか追いつきたい東日本ペアも、佐藤選手の浮かせない配球や高い決定力で再び1点差と迫るものの、 池田選手の絶妙な高さのレシーブに撹乱されてスマッシュミスを誘われる。 相手に流れをつかませないユニシスペア。福井選手が相手の中間に短く落として上げさせた甘いロブを池田選手がきれいにアレーに沈めて19点、 ロングサービスへのスマッシュを池田選手がクロスドライブでレシーブエースを奪い20点とすると、 松本選手のフェイント気味のサービスプッシュで1点を返された後、 我慢して攻め続けたラリーを福井選手の球足の短いスマッシュが断ち切って21-17。勝負強さを見せる。

このままで終われない東日本ペアも、2ゲーム目ははじめにユニシスペアのミスが出たのを見逃さず攻め立ててくる。0-31-5。佐藤選手のヘアピンにタイミングの合っている福井選手が素早く飛び込んで2-5とするが、 コントロールのよいショットをフォア奥に決められるなどして2-83-10と劣勢に立たされる福井・池田組。 それでも得意の速攻で6点まで取ってついていくものの、コーナーを狙ったショットがわずかにサイドアウトとなり6-11となる。 インターバル直後、松本選手が出足の早いプッシュや角度のあるスマッシュなど、前で後ろで闘志を見せるプレーで6-14。 ここからユニシスペアも盛り返して11-16と5点差まで詰めるが、要所で東日本ペアに前で打ちきられてしまいもうひとつ届かない。結局13本でこのゲームは東日本に渡り、最終ゲームに勝敗が委ねられる。

始まったファイナルゲーム、3本のスマッシュで日本ユニシスが先制。次も福井選手の高速ドライブで前衛を抜いて攻めにまわり、池田選手がスマッシュを打ち抜いて続く。 さらに佐藤選手が2本ミスを重ね4-0。上々の滑り出しとなる。 しかし易々と独走を許してはくれないのが東日本ペアだ。1本ずつ攻めを積み重ねて4オールに追いつき、ユニシスペアのミスに乗じ6-8と逆転してしまう。 もちろん黙ってはいないユニシスペアも、ネットすれすれのドライブ、スマッシュの連打を繰り出して攻撃し8-9、 ロブのバックアウトを2本見きわめて10-9、そして福井選手の正確なサービスでプッシュミスを誘い11-9と再逆転に成功。 だがチェンジエンド後の2本を佐藤選手のドライブ性のショットで奪われ11-11。最終戦にふさわしい好ゲームとなる。
13-12で福井選手がハーフに落としたショットを、佐藤選手がダイビングしながらヒット。一瞬時が止まったかのように全員が打球を見送るが、落下地点はわずかにユニシスコートの外。これでユニシスペアに流れが来たかに思われたが、続く浮いたスマッシュへのレシーブがクリーンヒットせず、悔しさをあらわにする福井選手。 双方ともナーバスになりながら15-1416-1517-1718-18と、取っては取り返されるイーブンの展開が続く。
池田選手のラウンドから放ったドライブが佐藤選手の横を抜き、19点目を先に取ったのは日本ユニシス。だが攻守交替の隙を待ち構えていた松本選手がタイミング早くコート隅へ打ち込むと、福井選手が倒れこみながら飛びつくも、シャトルがネットを越えない。19-19。コート整備の間を利用して心を落ち着かせたユニシスペアは、次のラリーでは攻めながらチャンスを窺う。福井選手が松本選手の胸元にスマッシュし、浅くなったレシーブを池田選手が下がりながら強打!
懸命に守る松本選手の返球を、再び福井選手が角度をつけてコートに突き刺し、両選手とも力強くガッツポーズ!そしてハイタッチを交わす。 ついにマッチポイントをつかみ、ベンチともども最高潮に達する盛り上がりの中で迎えた次のラリー。 ドライブ戦から福井選手がネットに切ろうとするも、ほんの5cmほど高さが足りない。 土壇場でのジュース。だがここでさらに一歩を踏み出したのは、やはり日本ユニシスだ。 オープンに上がったロブを、池田、福井、池田と連続スマッシュ。球を集められた松本選手も2本までは防いだものの、3本目のレシーブがサイドを割ってしまいラケットを叩きつけて悔しがる。
熱戦が再び終焉に近づいたこの場面、しかしNTT東日本の頼みの綱・佐藤選手が待ったをかける。
サービスプッシュからの速攻で21-21とすると、次はディフェンスにまわるも福井選手の前衛からのスマッシュをジャッジ。これが紙一重の差でエンドを割り、21-22とNTT東日本に初めてのマッチポイントが入る。

そして佐藤選手の放ったショートサービスに、飛び込んだ福井選手のプッシュがネットへかかり、熱戦の終止符が打たれた。一瞬呆然とし、そして無念さをにじませるユニシスペア。だがそんな両選手をベンチが暖かく迎える。日本ユニシスにとっての最高のフィナーレとはいかなかったものの、誰が見ても素晴らしい試合だった。 称える仲間たちに、引退する福井選手も最後は笑顔を見せ、10歳から始めたバドミントンにひとまずの区切りをつけた。

福井(左)・池田組 試合を終えた福井選手
福井(左)・池田組 試合を終えた福井選手


最終的には取得ゲーム率で2位のトナミ運輸を4分8厘上回り、日本ユニシスが2連覇を達成。
昨年に比べて苦しい道程とはなったが、ゲーム率での優勝は1試合1試合に最高のパフォーマンスを示して戦ってきた成果だ。試合に出場したメンバーはもちろん、他の選手も応援やマネージメントなどで一致団結して取り組んできた。 チーム全員の力で勝ち取った、価値ある優勝。このチーム力を武器に、きっと来年も頂点へ登りつめてくれることだろう。

なお、昨年の初優勝に続いてリーグ2連覇を決めた強運の持ち主・中西選手が今年の最高殊勲選手、そして仲尾・坂本組が殊勲選手に選ばれた。 キャプテン福井選手が今リーグを最後に業務に専念するため、この同期3人が最年長となり名実ともにチームを牽引していくこととなる2007年。 新キャプテン仲尾選手を中心に、日本で、世界で活躍できるチームを目指していく。




【 第6戦:2006年12月23日 高岡大会 】    勝敗表


日本ユニシス
1-2 トナミ運輸
第1複 福井 剛士
仲尾 修一
1 29-27
18-21
13-21
2 舛田 圭太
大束 忠司
中西 洋介 2 21-12
21-17
0 大束 真也
第2複 坂本 修一
池田 信太郎
1 23-25
21-13
12-21
2 劉 志遠
平田 典靖




[試合レポートin 高岡大会]

日本リーグ2006最終節の高岡大会。日本ユニシスはトナミ運輸、NTT東日本との2連戦に臨む。 この3強対決の内、トナミ運輸とNTT東日本との直接対決は11月の船橋大会ですでに終了し、激闘の末にNTT東日本が勝利をつかんだ。
ここまで日本ユニシスとNTT東日本が5勝0敗、トナミ運輸が4勝1敗。
結果次第で3チームが6勝1敗で並ぶ可能性を残して迎えた23、24日の最終決戦。
まずは日本ユニシスがホームのトナミ運輸と激突する。

●第1複:
第1ダブルス、トナミ運輸は不動のエース舛田・大束組。対する日本ユニシスは福井選手と仲尾選手という珍しいペア。
大束選手のサービスで試合開始。だが、そのサービスはネットを越えず日本ユニシスが先取点。地元の期待を一身に背負うトナミペア、舛田選手がコート奥から、ネット前からと2本のスマッシュを決めてカバー。1-2とされた日本ユニシスも、頼れるスマッシャー・福井選手が角度のあるスマッシュを打ち込んですぐさま追いつく。
とにかく攻めに回りたい両ペア。シャトルの側面をヒットする浮かないサービスレシーブから攻めにつなげ、 早いタイミングでシャトルを捉えて、いつも以上に攻撃力を発揮する福井・仲尾組。 トナミペアもいったん攻めにまわれば、前衛の大束選手がフェイントをかけたネットプレーでしっかりとつなぎ、ロブを上げさせて舛田選手のスマッシュにつなげるパターンなどで対抗する。
6-47-59-9。取られたら取り返すユニシスペア。トナミペアのリードを許さず、1本決める度にガッツポーズを見せてチームを盛り上げる。そして10-10、仲尾選手が相手の間に高めのドライブをコントロールして甘い返球を誘い、ネット前で豪快に決めて11点を先につかむ。
だがインターバル直後は舛田・大束組ペース。大束選手がスマッシュからドライブで前に出ていき、そのまま攻めきって11-11に追いつくと ユニシスペアがネットにかけるミスを続けてしまったこともあり、6連続ポイントで11-16。 全日本でも幾度となく優勝しているトナミペアが、底力を発揮してこのまま独走する・・・そんな思いの地元トナミファンの応援も勢いを増す。
しかし福井・仲尾組も一筋縄ではいかない試合巧者だ。大束選手のロブ、舛田選手のプッシュがエンドラインを割るアウトとなったのをきっかけに、仲尾選手のネットインショット、ちょうど相手の間に落ちるドロップでエースを奪うなどで16-17
次のドライブ戦はトナミペアが制すが、サービス周りのデリケートなショットで点を分け合い、さらに福井選手がハーフプッシュで18-19とする。続いてラウンドで放った攻撃的なドライブをネットにかけ、思わず頭をかく福井選手。 トナミペアにとうとうゲームポイントが入るが、なんとこの場面でも大束選手のサービスがミス。
好機に仲尾選手が声を出して打ち込み、その返球を福井選手が舛田選手の胸元に決めてジュースに突入する。
まず21点目を取って再びゲームポイントをつかんだのはトナミ運輸。次のラリーでは浅い位置にチャンスボールが上がり、ユニシスペアとしては絶体絶命のピンチ。 だが大束選手のスマッシュを福井選手がなんとかネット際に返すと、その執念が生きたか、大束選手のヘアピンがネットにかかり21-21に押し戻す。 さらに仲尾選手のサービスに舛田選手がプッシュをネットにかけ、今度はユニシスペアに初めてのゲームポイント。そうはいかぬと、舛田選手が自信を持ってドライブを打ち抜いて22-22。双方とも譲らない見ごたえのある展開となる。 23点目はユニシスペアが先に奪うが、24、25、26点目はトナミペアが先行。見ている側も動機の激しくなるほどの場面だが、福井・仲尾組は紙一重のところで命をつなぎとめていく。
そしてチャンスが訪れる。27点目もトナミペアに先に取られたところで、次の舛田選手のサービスがわずかにショート。 この機に仲尾選手がドロップでエースを奪い28-27とすると、続いては大きくクロスへドライブを放ち、返ってきたところをネット前でストレートプッシュ! 速攻が見事に決まり、手に汗握る熱戦を29-27でユニシスペアが制した。

長かった1ゲーム目が終わったが、第2ゲーム序盤も競り合いの様相は変わらない。 0-2から仲尾選手、福井選手とネット前でプレーして1点を返すが、すぐさま舛田選手の強烈なスマッシュを中央に決められる。しかし3-4の場面で福井選手がロングサービスをコート中央にスマッシュし、同点、さらに逆転。
6-5の場面ではトナミペアのスマッシュ、ドライブの猛攻を凌いで舛田選手のミスにつなげ、50本のラリーを制する。
だが気落ちしないのがトナミペア。舛田選手がバックプッシュ、リバースカットとスマッシュのコンビネーションで同点に追いつく。
そのまま連続ポイントを重ねて7-11とされ、日本ユニシスにとっては苦しい展開となる。 インターバル後、11-14とされたところで、福井選手の鋭いサービスプッシュでエースを取ると、仲尾選手も反応よくプッシュを放ちゲット。前衛で勝負をかけた攻撃を中心にして15-15とし、さらに仲尾選手の柔らかなカットで、一時は16-15とリードを奪う。 しかしこの勝負どころで、大束選手の持ち味である巧みな配球が効果を発揮。 ネット前のスペースへの短いショット、フォア&バックを攻めてチャンスボールを引き出すプレーなどで17-18。舛田選手も非常に捉えにくい高さのドライブ性の打球で続く。
大事な場面、ショートサービスを潰しに行こうとしていた仲尾選手の心理を読む大束選手。 完全に外され、ロングサービスは仲尾選手の頭上を越えていく。しかしロングサービスラインをも越えてしまい18-19の1点差。 ほっとしたのも束の間、ユニシスのドライブがネットにかかってしまい18-20。互いにミスの出る展開の末、 最後は大束選手のバックハンドからのドライブ性のロブがコートの隅にポトリと落ち、このゲームはトナミペアのものとなる。

チーム全員でサポートする日本ユニシスチーム。しかしファイナルゲームは開始直後に2本を先取した後は、終始トナミペアがリードする展開となる。 ミスが続いてしまい4-107-15。仲尾選手は腰に違和感を感じながらも健闘するが、なかなか点差は縮まらない。 11-20から大束選手のミスを誘って13点まで取るものの、最後は不規則な回転となったシャトルに福井選手のラケットがヒットせず試合終了。 1-2の惜敗。しかしその気迫は、次の中西選手に確実に伝わっていた。

福井(右)・仲尾組 福井(右)・仲尾組
福井(右)・仲尾組 福井(右)・仲尾組

●単:
中西選手の相手は大束真也選手。昨年日本ユニシスが初優勝を決めたカードの再戦だ。 いきなりネットに絡む見事なヘアピンを披露する中西選手。対する大束選手もスマッシュをネットインでねじ込み、互いに調子の良さをアピールする。 4-2の場面での微妙なジャッジをきっかけに4-5と逆転されるが、ネットプレーとストレートスマッシュを軸に6-59-6とすぐさま再逆転。握り締める拳に力がみなぎる。
大束選手も時に素早い動きから気合の入った攻撃を見せるが、直後にコート上の汗拭きを要求するなどで自ら間を取ってしまい、今ひとつ流れに乗り切れない感がある。逆に中西選手は無尽蔵とも思えるスタミナとポーカーフェイスで全く疲れを見せない。11-8から14-11となるが、チャンスと見るや畳み掛けていく。肩の力の抜けた広い視野からコースを打ち分け1516点を奪うと 171819点は大束選手のサイドアウトを見切って連続5ポイント。大束選手のカット攻撃で1点を失うが、ラケットを立てて入ったロブを大束選手が見送るも、シャトルは正確にラインすれすれに落ち20点目。最初のゲームポイントで、攻める大束選手の攻撃をしのいだ後、半身からのクロススマッシュを放てば、 いっぱいに伸ばしたラケットをかすめて、やはりラインぎりぎりイン。快調なペースで1ゲーム目を手にする。

第2ゲームも相手のアウトを2本誘い、さらにバック奥からクロススマッシュ。3点を先取する順調な滑り出しとなる。しかし2、3本ミスが続いたのをきっかけに大束選手も奮闘。トナミのシングルスを任されている意地を見せて中西選手のショットにくらいつき、5-76-9とする。 ここで小さなスイングから不意にカットを放ち、何とか返ってきたシャトルをボディプッシュで決める中西選手。 ロングサービスからのスマッシュアウトを誘って1点差に迫り、続いてクロスネット&スマッシュを振り鋭く決めて簡単に同点に追いついてしまう。大束選手も、先ほどのダブルスで舛田・大束組がよく打っていた絶妙な高さのロブで10点目を奪うが、続くクロススマッシュを大きく外してしまい10-1011点目はクロスクリアーの応酬から、打ち込まれたスマッシュを中西選手がしっかりとレシーブ。 上がってきたクロスロブを読みきり、ジャンプ一番飛びついてスマッシュを叩き込んでつかみとる。
「中西、一気に!」と福井主将の声が飛ぶ。その言葉通り13点まで一気にポイント。 意表を突いた柔らかいショットが効果的となり、バック前にシャトルが沈む。15-12から、追いすがる大束選手が懸命に足を動かして打ち込み17-16と迫ってくるが フォア奥に2本シャトルを集めておいてから逆サイドにクロススマッシュを放つ見事なコントロールで1本突き放す中西選手。1点ずつを取り合った後、クリアへの大束選手のクロススマッシュが際どいながらもサイドアウトとなってマッチポイントをつかむと、思わず両手でガッツポーズ。 息を整え、タイミングを見計らって放つショートサービス。大束選手がヘアピンをサイドに寄せ、それをクロスに角度のあるロブを返す。 そしてハイバックから上がってきたシャトルを、ぽっかりと空いた相手のフォアサイドにスマッシュ! ノータッチとなった瞬間、昨年優勝を決めたのと同じポーズで歓喜を表す中西選手。 咆哮とともに応援団席、そしてベンチへ力強く両の拳を掲げて喜びを分かち合った。 この時点で団体戦の勝敗は1-1となりタイ。

中西選手 中西選手
中西選手 中西選手

●第2複:
出足の2本をスピーディな攻撃で奪い、5-3まではいつもの坂本・池田組の快調なプレー。
だか劉選手の前で止めたプレーに、坂本選手の一歩が出ない。長身からのストップは確かに効くが、明らかにいつもの軽やかなフットワークではない動きだ。池田選手もそれを察してか範囲を広げて積極的にシャトルを追うが、逆に2人で同時にシャトルに反応してしまいスペースを空けてしまう場面も出てしまう。それでも日本トップの攻めで9-9とし、両選手がどんどん前に出て打ち込んで最後を坂本選手が決めて10点目を得たラリーは見事そのもの。 さらに11点目を池田選手がやはりネット前に飛び込んで攻めきり、本調子が戻ったと思わせるには充分の攻撃を見せつける。
事実、攻めて決めるプレーにはいつもと変わらぬ輝きがあったものの、 攻め続けるためのつなぎ、攻めるための守備がどうもしっくりこない様子。 池田選手がフォア奥から、坂本選手がバック奥からそれぞれクロススマッシュで決めて16-14とする攻撃はきれいに決まるが、 次のラリーでは、平田選手が前で捉えるレシーブに攻守交替を許し、最終的にネット前から打ち切られてしまう。
若いトナミペアのミスに助けられて、何とか20-19とゲームポイントにこぎつけるが、 ネット前からの速いロブに虚を突かれたかシャトルを捉えきれず、ジュース。 平田選手のサービスミスで再び得た好機も、同じくラケットがヒットせず、さらにもう一本同様のミスが続いて21-22。 劉選手もサービスミスを犯し間単にピンチを脱するが、平田選手が後ろ、劉選手が前の攻撃でまたもトナミペアのゲームポイント。 坂本選手が相手のドライブレシーブを前衛でつかまえてここも凌ぐが、 続く平田選手のスピンネットによるサービスレシーブを上げきることができず、浅いロブを劉選手に豪快に決められて23-24。 そして最後も劉選手のスマッシュが二人の間を突き、金属音とともに坂本選手のラケットが折れ、シャトルはコート外へ。23-25で第1ゲームを失う、よもやの展開が現実のものとなる。

だがさすがにチャンピオンペアもこのままでは終わらない。 第2ゲーム4-5から池田選手がコート奥で3本のスマッシュを打ち切り、坂本選手もネット前に出て行っては角度のあるフィニッシュを決める。 劉選手のスマッシュ、平田選手の前衛に手を焼きながらも11-8とし、さらにトナミペアのミスに乗じて攻め立てる。ディフェンスでも坂本選手が体を開きながら背中方向へショートレシーブするスーパープレーを見せ15-9と差を広げ、 1718点は池田選手がジャンプスマッシュ、19点目は坂本選手がバックハンドで鋭く決めて19-9。 1ゲーム目のもたつきが嘘のような見事な攻撃、そして守備を見せる。 20点目は坂本選手の体の陰から池田選手がドライブ。劉選手の反応を遅らせる技ありのプレーでゲームポイントをつかむ。
このまますんなりと21点目を取り、第3ゲームに勢いを持続したいところ。
しかしやはり今日の坂本・池田組はいつもの集中力ではない。 簡単に上げて劉選手に打ち込まれ、またアプローチもあっさりとネットにかかるなど3連続失点。 最後は劉選手のサービスミスでゲームが転がり込むが、ファイナルゲームにまたひと波乱ありそうな不安を残す。

そのファイナルゲーム、スタートダッシュに成功したのはトナミペアだった。0-31-5。 池田選手のクロスネット、坂本選手のスマッシュが失敗となるなど、らしくないミスも続いて2-7。 何とか差を詰めようと、ネットに近い位置から2本の攻撃を決めるが、 気合を前面に押し出すトナミペアの勢いがゲームをつくっていく。 ネットインの球を辛うじて坂本選手が拾うも、平田選手にバックハンドで押し込まれて5-11
13点まで劉選手の攻撃で取られた後、ここは池田選手が前衛で壁となって1点、また坂本選手のタッチの早いプッシュで1点と盛り返すが、 平田選手の3本のスマッシュ、そしてネットプレーで14、15点目を奪われる。 猛攻を続けるトナミペア。8点まで攻め取られ、さらに池田選手の必死のレシーブが白帯を越えず9-19。劉選手のクロススマッシュでつくったチャンスを平田選手が決めて、とうとう団体戦の勝利ポイントを握られた日本ユニシス。池田選手の気迫のこもったジャンプスマッシュで10点目、坂本選手がドライブから相手のミスを2本誘い、12点目まで3連続でポイントし、 このまま奇跡が起きてくれれば…と祈るような気持ちで見守るベンチと応援団。 だが次の池田選手のサービスは、無情にもネットにかかってしまった。

坂本(左)・池田組 坂本(右)・池田組
坂本(左)・池田組 坂本(右)・池田組

今年国内で初めて坂本・池田組が敗北を喫し、日本リーグとしても2004年の最終戦以来2年ぶりの敗戦に肩を落とす選手たち。目標としていた2連覇が遠のいてしまった思いでやりきれなかったことだろう。 しかし、この日の熱戦は無駄ではなかった。優勝への太い道はまだ残されていたのだ。敗れた2試合でファイナルに縺れ、勝った試合はストレート勝ちという、ゲーム数を最も多く取る『最善を尽くした敗戦』の結果、翌日のNTT東日本戦では、スコアに拠らず勝ちさえすればポイント差で優勝となる状況となっていたのだ。 全勝を守るNTT東日本を倒さなくてはならなかったのは、高岡入りする以前から分かっていたこと。自らの手で日本リーグ2連覇を勝ち取るべく、気持ちを新たにして翌日の最終戦に挑む。





【 第5戦:2006年12月17日 福井大会 】    勝敗表


日本ユニシス
3-0 NTT北海道
第1複 坂本 修一
池田 信太郎
2 21-13
21-13
0 三上 裕司
米 隆夫
中西 洋介 2 21-13
13-21
21-12
1 吉川 勇司
第2複 仲尾 修一
廣部 好輝
2 21-12
21-14
0 井野 嘉久
中村 寿史




[試合レポート in 福井大会]

日本ユニシスのリーグ5戦目は福井県福井市にて開催。相手はNTT北海道チーム。今年をもって日本リーグからの撤退を発表しているが、選手たちは1戦1戦に集中し、懸命な戦いぶりを見せている。
発表されたオーダーは、坂本・池田−三上・米 、中西−吉川、仲尾・廣部−井野・中村となった。
特筆すべき第2ダブルス。廣部選手が出身地福井にて日本リーグに初出場となる。 開始式では、やはり福井出身の三菱電機中村選手とともに、花束の贈呈を受けた。大応援団の中でデビュー戦を飾ることができるか。

●第1複:
女子の試合に遅れること30分、12時半からいよいよ試合開始。まずは全日本の新王者坂本・池田組が登場する。
ディフェンスから始まったこの試合、一瞬の隙に坂本選手がネットに飛び込んでプッシュし、攻守交替と思うが早いか、池田選手が飛びつきスマッシュを三上選手に見舞って先取点を得る。気合の入った表情で次々にポイントを重ねていく二人。打った後の次の動きが非常に早く、ネットに近い高い打点からの攻撃を続けて相手ディフェンスを打ち破っていく。
2-2から7-2。NTT北海道ペアも全日本総合3位の米選手がネット前に入り、三上選手が後ろからドライブで攻めるパターンで健闘するが、時折イージーなミスが出てしまいなかなか差は縮まらない。11点目もロブが数センチアウトになるのを坂本選手が完全に見切って11-6とする。NTT北海道ペアはサービスレシーブがうまく、ユニシスペアとしてはロブを上げて守備から入ることもしばしば。しかし確実な守備力に裏打ちされた攻守の切り替えの巧さで、得意のスピーディなラリーに持ち込んで次々にポイントを重ねる。
長いラリーの末、三上選手が闘志をむき出しにして3本連続のスマッシュを打ち込み10点目を奪われるが、得点はすでに17-10。ネット前でプレッシャーをかけ、米選手のミスを誘いゲームポイントをつかむと、 粘るNTT北海道ペアをロングサービスへのスマッシュで振り払って、21-13で第1ゲームを手にする。
第2ゲームは前衛での読みが冴え、より多くなった攻めの機会を逃さずにしっかりと攻めていく。決めのショットでは少々ミスが出たものの、主導権はがっちりつかんで1ゲーム目と同じく11-6
インターバル後、あきらめずに猛追するNTT北海道組。米選手のネットインショットなども出て12-10と迫られるが、速攻ですぐに引き離す。リラックスした構えとは裏腹に無類の速さを持つ坂本選手のスマッシュ、甘くなった返球を池田選手がネット際から強打、よく足を動かしての粘り強い守備。穴のないプレーで15-11から19点まで一気にポイントし、さすがの実力を見せつける。最後は池田選手がプッシュをボディとサイドに打ち分けて21-13
ため息の出るような強さを見せつけ、先制点を確実につかみとった。

坂本(左)・池田組 坂本・池田組
坂本(左)・池田組 坂本・池田組

●単:
シングルスは中西選手と吉川選手。今期の吉川選手は、JR北海道の竹村選手やトナミ運輸の大束(真)選手に勝つなど5戦4勝と好調。中西選手との対戦としても、2003年大会でファイナルセティングの末に勝利をつかんでいるとあって、侮れない相手だ。
5-5までは点を取り合う互角の展開。ここで吉川選手のクリアがサイドアウトになるのをジャッジし6点目を得たのを皮切りに、中西選手が11点まで連続ポイント。中西選手のペースで試合が進むようになる。ネットを制し、また早いタイミングで後ろにあおることで、オープンに打たせると怖い吉川選手のスマッシュを封じる。ミスを誘い、また攻め込んで次々とポイントし差を広げていく。 ショートサービスを吉川選手が見送るも、インとなって20-10のゲームポイント。 この後3本を失うものの、プッシュでつくったチャンスに手首を利かせたスマッシュを決めて、13本でゲームを先取する。
しかし第2ゲームに入ると、一転吉川選手のペースとなる。 中西選手のネット前からの多彩なフェイントにもよくついていき、逆に読みを外す見事な配球を見せ、2-63-8と吉川選手がリード。『ここからですよ!』というユニシスベンチに応えて中西選手も6-8と迫るが、吉川選手のネットインなどで流れをつかみきれない。力強いスマッシュに押し込まれ、中盤に入っても8-1111-16と戦況ははかばかしくない。ヘアピンのフェイントを読まれてストレートにプッシュされて19点目を失い、 続けてジャンピングクロススマッシュを決められて13-20。最後も同じコースに打たれたスマッシュに、レシーブがネットを越えず13-21。1-1のタイとなり、勝負はファイナルゲームへ。
吉川選手に余裕を持たせてしまっていると見た中條監督。インターバルでは、受身にまわらず主導権をつかむようにとアドバイス。その言葉通り、中西選手は、最初の長いラリーを自分のペースでまわして、最後はドライブで相手のミスを誘いポイントする。そのまま3-0とし大事な出だしをものにするが、一方の吉川選手も負けじとここから5連続ポイント。鍔迫り合いが続く。だが中西選手に焦りはない。スマッシュへのロングレシーブなどの目先を変えたショットや、 無理に攻めきろうとせず、仕切りなおして攻守交替をコントロールするなどの落ち着いたプレーで、789点と相手をエラーに導いていく。11点目も吉川選手のバックアウトで手にし、さらにフェイントミスを誘って12点目。この後、奮起する吉川選手に13-11まで迫られるが、床ぎりぎりで拾った打球が素晴らしいヘアピンとなり14点目を手にしたのをきっかけに、キレのよい攻撃を連発して、相手にこの先1点しか与えない集中したプレーを見せる。 厳しいヘアピンに辛うじて上がってきた浅いロブをスマッシュで叩き込み、20-12のマッチポイントを得ると、次のラリーで放った中西選手のショートサービスに、吉川選手が低いロブをサイドに出してしまい試合終了。
ファイナルゲームは盤石の戦いぶりで相手を12本に抑え、日本ユニシス無傷の5連勝を決めた。

福井キャプテンが中西選手に冷静なアドバイス 中西選手
福井キャプテンが
中西選手に冷静なアドバイス
中西選手

●第2複:
第1ダブルス・シングルスでチームの勝利が確定したが、この日のメインイベントはここからだったかもしれない。地元藤島高校出身の廣部選手が満を持して登場。パートナーは自ら出場を申し出たという仲尾選手。日本リーグでは16連勝中の前全日本王者が、デビュー戦の後輩をサポートする万全の態勢で、井野・中村組と対峙する。試合開始直前にも地元出身の旨がアナウンスされるなど、廣部選手の肩には並々ならぬ注目・期待が圧し掛かる。
しかし試合が始まって披露したのは、そんなプレッシャーをものともしない素晴らしいパフォーマンス。ドライブを打ちながら前へ詰めては決め、また仲尾選手のつくったチャンスには力強くスマッシュをコートに突き刺し、1本を決めるごとに大きな声で気合の入ったガッツポーズ!2年連続全日本ベスト8は伊達ではない。
廣部選手のスマッシュで相手を崩し、前で仲尾選手が打ち切るパターンも冴え、あっという間に6-18-211-3と大きくリードする。まれにコンビネーションが乱れ、そこをベテラン井野選手に突かれることもあるが、組んでの練習が直前の1週間だけということを考えればこれは仕方のないところ。 それでも活き活きとコートを動き回るユニシスペアの勢いは衰えない。廣部選手がスマッシュをクロス、ストレートと2本決めて1718点目を奪えば、仲尾選手も体でフェイントをかけたロブを吊り球にして相手のスマッシュミスを誘って19点目。さらに二人で交互に攻め込んでゲームポイントとした後、最後は井野選手がドライブをネットにかけて21点目。相手を12本に抑え込んで1ゲーム目を奪う、申し分のない出来を見せる。
1点ずつを取り合った後に、仲尾選手がドロップとスマッシュの緩急を利かせた攻撃を決めて6点目、廣部選手も同じくドロップ&スマッシュで続く。
8点目は仲尾選手がコート中央へのスマッシュで相手を寄せておき、再び中央に打つ構えからサイドを狙った攻撃を決めてゲット。1ゲーム目と同じく、大きく相手を引き離す展開となる。ここから井野選手のサービス周りのショット、中村選手の正確なロブなどでNTT北海道に点が入るが、ネット前のスペースを見つけた仲尾選手の広い視野が11点目を生む。
インターバルを挟んで奮起する北海道ペアに、一時は15-13まで挽回されるものの、確かなラリー力でミスを待ち、また前衛での早いタッチから攻め込んでの5連続得点20-13のマッチポイント。
迎えた2回目のチャンスに、やはり今日の主役・廣部選手が強烈なスマッシュをコートに突き刺し、全身を使ってこの日一番のガッツポーズ!見事な勝利を演出した仲尾選手とハイタッチを交わして、22分間に渡る最高のデビュー戦を締めくくった。

故郷で日本リーグデビューの廣部選手 仲尾(右)・廣部組
故郷で日本リーグデビューの
廣部選手
仲尾(右)・廣部組

試合後もお楽しみ抽選会のプレゼンター、地元メディアの取材などで引っ張りだこの廣部選手。縦横無尽の活躍で、まさに故郷に錦を飾った一日となった。
日本ユニシスはこれで無傷の5連勝。同日に行われた同じく無敗のNTT東日本、1敗で追うトナミ運輸も順当に勝利し、優勝の行方は富山県高岡市での2連戦に委ねられた。


デビュー戦初勝利でチームメイトも祝福 取材対応などで引っ張りだこの廣部選手
デビュー戦初勝利で
チームメイトも祝福
取材対応などで引っ張りだこの
廣部選手





【 第4戦:2006年12月10日 久喜大会 】    勝敗表


日本ユニシス
3-0 日立情報通信
エンジニアリング
第1複 福井 剛士
池田 信太郎
2 21-11
21-15
0 山下 洋平
舘田 真哉
中西 洋介 2 21-13
21-11
0 銭谷 公浩
第2複 仲尾 修一
坂本 修一
2 13-21
21-14
21-14
1 長原 克博
中山 大聡




[試合レポート in 久喜大会]

●第1複:
日立の山下・舘田組は、日本リーグ2005ではトップダブルスとしてチームを1部昇格に導いた実力者だ。序盤から双方ともネットでのプレーによく反応し、攻防が目まぐるしく変わる好ラリーが展開される。ポジションを前に取り、攻めの姿勢を見せる日立ペア。ユニシスペアのサービス周りでのミスも重なり、6-7とされる。しかし次のラリーは福井・池田両選手の攻めが光る。早い展開にも余裕の反応で攻め続け、最後は池田選手がネット前から決める。さらにはサービスプッシュを読んでのドライブを決め、また厳しいサービスで相手のミスを誘い完全に流れを手中に収めてしまう。11-8でハーフタイムへ。
200人を超える大応援団が声援や『UNISYS』の人文字で後押し。
14-8から1点を奪われるが、鋭い反応から一歩で飛びついての攻撃がよく決まり、また守っても抜群のコントロール。17点目はスマッシュへのロングレシーブを相手のちょうど真ん中にコントロールし、一瞬反応が遅れた日立ペアがシャトルを見送るも、見事にイン。7点差をつける。終盤までペースは乱れず、2回目のゲームポイントで池田選手のスマッシュが決まり21-11でゲームを奪う。
第2ゲームは気合を入れなおした相手に6-8まで競り合うが、しっかりしたつなぎに裏付けられた継続的な攻撃、また相手を大きく左右に振る力強い守備ですぐに逆転。そのまま順調に得点を重ね、終盤にはややミスが出たものの、追いすがる相手を15本に抑えて第1ダブルスを制した。
応援団席に、言葉を交わしながら笑顔を見せる二人。堂々と両手を振り、感謝の意を表した。

福井(左)・池田組 福井(左)・池田組
福井(左)・池田組 福井(左)・池田組

●単:
銭谷選手のサービスで試合開始。中西選手はいきなりジャンプスマッシュ&ネットを鮮やかに決める。この日の中西選手は相手の打球への反応が非常によく、ネットへの入りや低いロブへのカウンターなどで大いに冴えを見せる。対する銭谷選手もヘアピンやスマッシュといった攻撃的なショットで中西選手を苦しめる。しかし10-10となった場面、ネットでプレッシャーをかけて、上がった甘い球をきっちり決める中西選手。ここからは得意のオールラウンドな攻めが当たる。銭谷選手を前後左右に振り、戻りが遅くなったチャンスには力強いスマッシュ。また時には得意のバック前からのフェイントロブでエースを奪い、瞬く間に17-12とする。1本レシーブエースを奪われるものの、銭谷選手のサービスミスにも助けられてゲームポイント。最後は後ろへ配球を集めた後に、タイミング早くカット&スマッシュと打ち込んで21点目を決める。
第2ゲームも試合の主導権を握る中西選手。シャトルにいち早く反応し、充分な態勢から繰り出される各ショットで銭谷選手の足を止める。6-110-3と広がる点差。バック前からのロブがサイドラインを割って4点目を奪われた中西選手だがフェイントの切れは非常に鋭い。11点目はボディにスマッシュを決めて、流れをつかんだままハーフタイムへ。後半も快進撃は続き、ショートサービスからの長いラリーで相手を崩し、チャンスを見つけてフィニッシュショットを決めていく。18-919-11。落とすショットを読みきってのプッシュでマッチポイントを奪うと、最後はショートサービスへの銭谷選手のへアピンがネット。
団体戦の4連勝を完全勝利でつかみ取った。

チームメイトに迎えられる中西選手 中西選手
チームメイトに迎えられる中西選手 中西選手

●第2複:
仲尾・坂本組に対するは、ルーキー長原選手と入社内定の中山選手。堂々たる体躯のこのペアに、ユニシスペアは苦しめられる 。序盤から点の取り合いとなり、流れが定まらない展開。ドロップショットなどを交え、緩急をつけた攻撃は決まるが
ディフェンス・オフェンスともに前掛かりとなって速い打球を返してくる相手をなかなか止めきれない。時には浅い位置からのスマッシュをスペースに決められ、またドライブやネットへ切るプレーでもミスが出てしまう。迎えた9-10の場面でも、普段ならば勝負強さを発揮して同点、逆転で節目の11点目を確保するところだが、この日はあっさりと11点目を献上してしまう。思い切って流れを変えに行ったショットがネットにかかるなど、運も味方せずといったところ。このゲームは12-21で日立ペアに渡る。
第2ゲーム、3-3となったあたりから仲尾・坂本組の本領発揮。仲尾選手のスマッシュへのレシーブを、坂本選手がサイドライン際にコントロールよく叩き込む。続いて相手のスマッシュを仲尾選手得意の柔らかなタッチでネットに落とし、テンポをユニシスペアのものにしていく。ゆったりとした守りと速い攻め、その逆の組み合わせなどで次々にミスを誘っていき、また二人の連続スマッシュなどで攻めきって、11-616-10と差をつける。日立ペアの強打は健在だが、充分な攻めのチャンスが目に見えて少なくなっているのは、仲尾・坂本組の試合運びの巧みさによるもの。中山選手のサービスがショートとなって、21-14で1-1のタイとなる。
第3ゲーム。柔らかなアプローチ、鋭い読みから足をよく動かしてのネットプレー、チャンスへの強烈なスマッシュなど、2ゲーム目の展開そのままにゲームを支配する。パワーショットやダイビングレシーブなどの闘志あふれるプレーで健闘する長原・中山組だが、仲尾・坂本組のゲームコントロールが勝り、2ゲーム目と同じく14本で勝利。
団体戦を3-0とする、大事な勝利を手にした。

仲尾(右)・坂本組 仲尾(右)・坂本組
仲尾(右)・坂本組 仲尾(右)・坂本組




【 第3戦:2006年11月23日 札幌大会 】    勝敗表


日本ユニシス
2-1 JR北海道
第1複 仲尾 修一
坂本 修一
2 21-16
22-20
0 関野 有起
鈴木 知道
中西 洋介 0 19-21
20-22
2 竹村 純
第2複 福井 剛士
池田 信太郎
2 21-15
21-15
0 橘村 竜彦
多田 亮太




[試合レポート in 札幌大会]

●第1複:
序盤から独特のテンポで試合が進む。仲尾選手が角度のあるスマッシュをコートに突き刺すと、坂本選手もドライブでのアプローチから滑るようなフットワークでネットへ詰め、プッシュを決める。仲尾・坂本組の魅力はそのスリリングな展開にある。エースとミスとが混然一体となったその試合運びは、彼ら一流のコントロール。一瞬は相手に流れを渡したかに見えても、いつの間にかリードを奪い最後には勝利を得る。
この試合も6-2から7-58-6と迫られるが、そこから3連続ポイントで節目の11点に到達。さらに14-7と差を広げる。お見合いとなり苦笑いを見せる場面もあるが、リラックスしたその姿は安心感すら感じさせる。21点目もJRペアの猛烈な攻撃を防ぎきった後、ディフェンスで仕掛けてくる相手のフォアサイドに隙を見つけた坂本選手が早いタイミングでスマッシュ!21-16で第1ゲームをものにする。
第2ゲームでも3-1から4-68-11とリードされたが、ネット前の仲尾選手が3連続ポイントを決めて同点とし、坂本選手も関野選手の肩口に食い込むスマッシュで逆転。スペースを冷静に見つけて攻撃し、時にはドライブでの意地の張り合いも制して17-17から20-17。サービス周りで3本を失いジュースとなるが、坂本選手がコートを斜めに分断するサービスプッシュで再びマッチポイント。 最後は仲尾選手が高い打点から気合を入れて打ち込みゲームセット。笑顔で観客席に両手を振って応援への感謝を示した。

仲尾(右)・坂本組 仲尾(右)・坂本組
仲尾(右)・坂本組 仲尾(右)・坂本組

●単:
竹村選手のネットへの入りが早く、高い打点からのヘアピンやロブで0-4と苦しい展開の中西選手。コート奥への打球で竹村選手を押し込み、ミスに乗じて5-5と追いつくが、竹村選手も配球を読んで積極的に攻撃。再びリードを奪われた中西選手は、ラウンドスマッシュをサイドに出してしまい、7-11でインターバルを迎える。 試合再開後、やはりネット前を制されてさらに2点を失うが、フェイントをかけたネットプレーで真っ向勝負に挑む姿勢が見える。次のラリーは体の向きとラケット面とで2重のフェイントをかけて見事にネットでの優位を得ると、上がってきた球を攻め急ぐことなく、万全の体勢からクロススマッシュでノータッチを奪う。
つかんだ流れを離すまいと、苦しい場面でも粘りのプレーを見せる中西選手。1本一本を積み重ねて15-13。実に8連続のポイントで逆転し、さらに18-15となった展開からは、勝負の方向がやや見えたかに思われた。 しかしここから竹村選手が、猛追。ストレートスマッシュを中西選手のバックサイドにきれいに決めると、アタックロブなどのネットプレーを軸に18-19と再逆転。中西選手も猛攻をしのいでアウトをジャッジし19-19とするが、ロングサービスへの竹村選手渾身のスマッシュが決まり19-20。何とかジュースに持ち込むべく、次のラリーで主導権を握り攻撃する中西選手だが、バックサイドへのスマッシュからクロスプッシュのコンビネーションを読まれ、カウンターのドライブを決められて19-21。今季初めてゲームを落としてしまう。
第2ゲームも1-42-6と竹村選手が先行。だが相手の打球を予測し早いタッチでシャトルを捉えるプレーが竹村選手のミスを誘い、8-7と逆転する。竹村選手も中西選手の懐を狙ったスマッシュ、またサイドラインへの厳しいコースを突いたスマッシュを駆使して攻撃して、11点目を奪う。さらに2点が加わり、9-13とされた中西選手。勢いを止めるべく、ネットすれすれに滑り込むヘアピンで10点目を取るが、続くヘアピンはネットに数センチ届かない。それでもフェイントの利いたロブでチャンスをつくるなどして、じわじわと迫っていく中西選手。中盤で5点あったビハインドを跳ね返して20-20のジュースに持ち込む。しかし、ラケットを立ててフェイント気味に前に落とそうとした打球がネットにかかり20-21となると、厳しいヘアピンへのロブの跳ね上げがエンドラインを割り20-22。1ゲーム、2ゲームともにわずか2点差ながら敗れ、勝負は第2ダブルスに持ち越された。

中西選手 ベンチで中西選手を応援する選手たち
中西選手 ベンチで中西選手を応援する選手たち

●第2複:
いきなりロングサービスでエースを奪われる出だしとなるが、自分たちのプレーを展開するユニシスペア。点数は競り合うものの、コートも相手もよく見えているといった様子が窺える。無人のスペースを突いて相手を走らせてつくったチャンスに、早く・高く・強い攻撃でたたみこむ基本に忠実なプレー。6-7あたりからの中盤で一気に点差を広げ、瞬く間に18-8と10点差!ここでややミスショットが増えてJRペアの追撃を許す形になる。福井選手の打球が池田選手の後頭部に当たってしまうアクシデントもあったものの、最後は池田選手得意のフォアからのクロスドライブが、橋村選手のラケットをかすめてJRコートに。21-15でチームの3連勝まであと1ゲームとする。
インターバルに中條監督、王偉 新コーチからアドバイスを受け、第2ゲームは福井選手のドライブエース、池田選手のサービスと出足好調。だがJRペアも多田選手が後ろから打ち込み、長身の橋村選手が前で決めるパターンなどで追いすがり、第1ゲームよりもやや競り合いが長く続く展開となる。 だが、15-13から抜け出したのは、福井・池田組。終盤に入り、JRペアのコントロールに乱れが生じたのを足がかりに着実にポイントを重ねる。長いラリーの中で仕掛けた池田選手のつり球に、相手が打ち込むプッシュがアウトになるのを福井選手が体を捻ってジャッジ。こうしてマッチポイントを奪うと、最後は池田選手がサービス、プッシュ、スマッシュと独壇場のプレーでゲームセット。2ゲーム合わせ24分の快勝で、日本ユニシスに3戦3勝をもたらした。
試合終了後には各選手が観客席に向けてシャトルを打ち込みプレゼント。多くのファンからの歓迎も受け、日本ユニシスチームにとっての札幌大会は大成功の内に幕を閉じた。

福井(右)・池田組 観客席にシャトルをプレゼントする斉藤選手(左)、池田選手(右)
福井(右)・池田組 観客席にシャトルをプレゼントする斉藤選手(左)、池田選手(右)




【 第2戦:2006年10月29日 守口大会 】    勝敗表


日本ユニシス
3-0 くまもと八代YKK AP
第1複 仲尾 修一
坂本 修一
2 21-11
21-16
0 花田 政文
田上 良治
中西 洋介 2 21-8
21-18
0 土田 真義
第2複 福井 剛士
池田 信太郎
2 26-24
21-6
0 小林 広季
宮崎 晃平




[試合レポート in 守口大会]

●第1複:
仲尾選手のサービスで試合開始。巧みな配球と素早いフットワークでフィニッシュまで持っていくと、続けざまにポイントを重ね5-0。万全の調整で、前日以上の出来のよさを窺わせる。力強いスマッシュで11点目を取り、次のラリーも仲尾選手が足を滑らせたものの坂本選手のスマッシュがラリーを断ち切り12点目13点目は逆に仲尾選手がスマッシュを決めるなど、押せ押せの展開となっていく。アタックロブやドライブレシーブなどで打球を低く抑える戦術で、ペースをつかんだユニシスペアが20-1121点目は、鉄壁の守備力で猛攻を守りきり、相手のロブミスを誘って手にする。
第2ゲーム、3-3から抜け出したのはやはりユニシスペア。打球の速さももちろんだが、鋭い反応から一歩で飛びつくタッチの早さの前に、YKKペアは押し込まれてしまう。そうして生まれたチャンスを活かして9-4。更には仲尾選手がネット前にすっと入り込んで決定打を放ち、大事な11点目
花田・田上組は必死のレシーブで食い下がり15-1118-13と迫るが、要所でミスが出てしまい、仲尾・坂本組に追いつくことができない。花田選手のドライブ性の打球がネットにかかり、ゲーム終了。昨年はファイナルゲームまで縺れたカードだったが、今年は仲尾・坂本組がストレートで勝利し、団体戦の流れをつくる仕事をしっかり成し遂げた。

仲尾(右)・坂本組
仲尾(右)・坂本組

●単:
続いてのシングルスも昨年と同じ顔合わせで中西選手と土田選手の対戦。ショートサービスからラリーを始めて四方にシャトルを散らし、機を見て打ち込むオールラウンドプレーが前日の古川選手との対戦よりも幾分多く見られる。それが功を奏する形となり7-39-5。ネットに絡む絶妙のヘアピンで12本目を奪うなど、中西選手が完全にネットを制していく。 一方の土田選手は左利き特有のフォアからのクロススマッシュで時折エースを得るものの、ネットプレーの点ではミスが多く、特にロブのアウトが目立つ。19-8と中西選手が大量リード。ここでロングサービスを放つ中西選手。攻めに逸る土田選手の攻撃を受けて立ち、見事に守りきってみせる。21点目も同様にミスを待ちゲット。相手を8本に抑えてこのゲームを制する。
第2ゲームも勢いを継続し、あっという間に10-4の6点差。さらにバックサイドからクロススマッシュを沈めて11点目。順調に点を重ねて17-10となるが、勝負は終わるまでわからないもの。土田選手が諦めずにシャトルを追うと、中西選手の歯車に微妙なズレが生じたのか、18-1519-17と見る間に点差が詰まっていく。さらに中西選手のスマッシュを土田選手がクロスに短いレシーブ。レシーブエースとなり、19-18と1点差となる。
プレッシャーのかかる場面、息を整える中西選手。ベンチや応援団も必死に声援を送るが、この状況での重圧は土田選手により強く圧しかかっていたようだ。土田選手が打ち込んだスマッシュはネットにかかり、20-18と中西選手のマッチポイント。それでも思い切って攻めた土田選手の次のスマッシュは無常にもサイドを割り、終演の幕は意外な形であっさりと降りた。

中西選手
中西選手

●第2複:
何としてもダブルス一本の勝利をと神経を研ぎ澄まし、サービス周りを中心とした集中したプレーを見せるYKKペアに対し、ユニシスペアはサービス場面やオープンに上がったロブへのドロップでネットにかけてしまうなど、やや緊張の色が見える。 だが福井・池田組は序盤、1〜2点を常に先行されながらも、11点の節目に照準を合わせてしっかりと追いついてみせる。一方のYKKペアも中盤からは攻めの姿勢を前面に出し、積極的に打ち込んでくる。高速のドライブ戦、目まぐるしい攻防。見ごたえのあるラリーが続き一進一退の展開となるが、20点を先に取ったのは小林・宮崎組。
NTT東日本、トナミ運輸との3強時代が続いている今年、互いに1勝1敗の三つ巴となれば他チームとの試合で失ったポイント数も、順位に大きく影響する可能性が高い。団体戦を3-0で勝ち続けることももちろんだが、その内容においても、ファイナルゲームに持ち込まずに勝利することが望ましい。
それも意識に上っていたか、20点、21点、22点とゲームポイントを握られるピンチを、三たび凌ぎきるユニシスペア。逆に23点24点は先に取り、ゲームポイントを迎えるが、YKKもしゃにむに攻め込み再びジュース。だが池田選手がタイミング早く打ち込んだスマッシュで25点を奪うと、最後はサービスからの前衛での打ち合いから宮崎選手の打球がサイドラインを割り、ユニシスペアはガッツポーズ!26-24の大接戦をものにした。
第2ゲームに入るとゲームは一転、福井・池田組のペース。非の打ち所のない戦いぶりで、点差がどんどん広がっていく。のびのびと思い切ったプレーで、最後も6連続ポイント21-6のトリプルスコアで、団体戦の完勝も掴み取った。

福井(左)・池田組
福井(左)・池田組




【 第1戦:2006年10月28日 守口大会 】    勝敗表


日本ユニシス
3-0 大阪トリッキーパンダース
第1複 福井 剛士
池田 信太郎
2 21-19
21-15
0 松井 充
櫻井 勝仁
中西 洋介 2 21-18
21-11
0 古川 裕輔
第2複 仲尾 修一
坂本 修一
2 21-8
21-11
0 川口 佳介
張 雷




[試合レポート in 守口大会]

日本リーグ2006がいよいよ開幕。ディフェンディングチャンピオンとして臨む日本ユニシスチームの目標は、もちろん連覇。
昨年歓喜の地となった大阪府守口市を皮切りに、札幌、久喜、福井の各地で白星を重ね、最終節の高岡で新たな大願を成就させたい。

●第1複:
今年の緒戦の相手は大阪トリッキーパンダース。
日本ユニシスの第1ダブルスには、キャプテン福井選手と世界での実績を積み重ねる池田選手が組んで大役を務める。対するトリッキーパンダースは櫻井選手とサウスポー松井選手。
試合開始後最初のラリーはトリッキーパンダースがものにする。しかし絶妙なハーフへのプッシュ、ドロップを織り交ぜながらの連続攻撃などですぐさま同点、逆転。前半は双方競り合いながら試合が進行する。
だが、中盤に差し掛かったあたりから、次第に福井・池田組が攻撃するラリーの割合が高くなっていく。どちらが後衛でも繰り出される強烈なスマッシュ、そして前でのつなぎ・決めのショットが積み重なりリードしていくユニシスペア。また、相手を左右に振る守備力にも安定感を見せる。
しかし松井・櫻井組もやすやすと緒戦を落とすことはできないとばかりに奮起。力強いドライブレシーブやネットへの詰めでプレッシャーをかけ、上がった球へは力いっぱいの強打を打ち込み、ぐんぐん差を詰める。
勝負は土壇場19-19。ここで池田選手が誘い球を放ち、予想通り返ってきた相手のドライブをクロスにアタック。この攻撃が図に当たりハイタッチを交わすと、次のラリーでもほぼ同じ展開でクロスショットを決め、再びハイタッチ!要所を締める試合運びで、見事に第1ゲームを奪取した。
ペースを掴んできたユニシスペア。気負う相手ペアのミスもあり、1ゲーム目同様リードを重ねる。途中でほっとしたか追いつかれかけるが、16-14からサービス周りのプレーを軸に4連続ポイント。池田選手のトリッキーなレシーブは失敗し20-15となるが、そこには余裕すら感じられる。最後は池田選手のドライブレシーブを止めようとした松井選手のショットがネットにかかり、「ゲーム」のコール。福井・池田組が2-0のストレート勝ちを収め、日本リーグ2006優勝に向けての口火を切った。

福井(右)・池田組
福井(右)・池田組

●単:
続いてはシングルス。昨年に引き続き単の柱となる中西選手が登場する。対するはトリッキーパンダースの豪打・古川選手。まずは中西選手が5本を先取。高さを低く抑えた球回しから、たまらずロブを上げてきたところにスマッシュを打ち込むコンビネーションが冴える。古川選手も得意の攻撃を見せたいところだが、一段と磨きのかかった中西選手の攻撃力がプレッシャーとなっているのか、厳しいコースを狙いすぎ、ネットプレーやロブなどの布石でミスが出てしまう場面もたびたび。中西選手が危なげなくリードを重ねて、11-3とする。
インターバルを挟むと、古川選手の打球にも精度が戻り、12-8と迫る。だがここで再び中西選手のスマッシュ一閃。ボディを狙った打球がエースとなると、続くラリーでもスピードのあるフットワークで上回りミスを誘う。流れを引き戻した中西選手が18-9と古川選手を大きく引き離し、ゲーム奪取を目前にする。
しかし、ここにきて古川選手が猛追。ネット前に重点を置いて元々高い決定力を活かし、また中西選手のイージーなミスも手伝い19-14。中西選手も鋭いサービスプッシュでエラーを誘って20点目を得るが、最後の1本を取らせまいと古川選手も粘る。だが要所はきっちりと締める中西選手。2点差に迫られたところで長いラリーを展開。最後は相手のカットを読みよくコート奥に追い込み、甘く上がってきたチャンスに打ち込んで21点目を手にする。
ハーフタイムで1ゲーム目終盤の展開を反省した中西選手。スマッシュとともにオールラウンドなプレーでの実力も示し、セカンドゲームは11-4
古川選手も中西選手のバックサイドに力強く打ち込み追いすがるが、中西選手もお返しとばかりに古川選手のバックサイドにシャトルを突き刺す。早い展開となるが、最後は中西選手のハイバッククリアがオンライン上に落ちてゲームセット。
昨年と全く同じ顔合わせ、しかも同じコートでの対戦は、昨年に引き続いて中西選手がストレート勝ち。日本ユニシスの大事な緒戦に勝利をもたらした。

中西選手
中西選手

●第2複:
第2ダブルスには仲尾・坂本組が登場。大阪トリッキーパンダースは中国からの助っ人張雷と2003年全日本3位の川口選手を組ませ、1点奪取を狙う。気負いのない仲尾・坂本組。鋭い反応と冷静な球回しで相手を翻弄し、幸先よく3本連取
短いラリーでテンポよく試合が進む。ハーフへのサービスレシーブがサイドアウトになるのを見切って11-5とし、ここから怒涛の攻めを継続して16-518-6。サービスミスで1点失った後も、磐石の戦いぶりを示す仲尾・坂本組。21点目は相手の体勢が崩れたところを見逃さずに打ち込んで、手に入れ第2ゲームへ。
主導権を握るべく、攻めの姿勢を見せるトリッキーパンダースペア。だが仲尾・坂本組の読みの鋭さがそれを阻む。ネット前、ハーフ球へいち早く反応し、決定打に結び付ける。意外性のある配球も相手の出足を遅らせる。
第1ゲームに引き続きこのゲームも11-5でインターバル。その後はややほっとしたか幾分ミスが出たものの、仲尾選手のラケット面を急激に変えてのクロスプッシュ、坂本選手の大きなクロスドライブなどで次々にエースを奪う。坂本選手がドライブから前に詰めて決め、マッチポイントを手にすると、最後の打球がサイドアウトになるのを見送り、21-11。きっちりと最後を締め、団体戦としての緒戦を全てストレート勝ちの完全勝利で飾った。

仲尾(右)・坂本組
仲尾(右)・坂本組






* 関連リンク

・バドミントン日本リーグ2006勝敗表

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