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ウィーン少年合唱団が今年も来日中

2007年5月22日
CSR推進部

ウィーン少年合唱団が今年も来日中、4月から6月にかけて全国で30回ほどのコンサートを開くと聞いています。10歳から14歳の少年たちですから、学校の勉強はどうするのか、ホームシックにならないのかなどと余計な心配をしてしまいますが、日本ユニシスグループでは昨年より来日中のインターネットアクセスを、ユニアデックス社のU-netSURF - サービスを通して提供しており、少年たちから喜ばれています。

電子メールがない時代は国際電話を使ったということですが、日本と8時間の時差がある少年達の母国オーストリアとはうまい具合に時間帯があわず、会場間の移動が夕方にかかると電話をかけることができずにホームシックになる子達もいたそうです。電子メールでは家族の写真も簡単に添付でき、当時より格段に便利になったものです。

この話は、日本ユニシスグループとして音楽活動支援でおつきあいがある音楽事務所ジャパン・アーツから提案いただいたもので、昨年知恵を絞って「ITが人と社会にできること」の一環として考えたものです。そのほか、日本ユニシスグループがスポンサーとなっている東京ディズニーリゾート(ディズニーランド/ディズニーシー)のパスポートチケットをウィーン少年合唱団に提供し、コンサートが無い日に少年たちに楽しんでもらっています。

少年たちの日本での公演活動が少しでもスムーズに行くような環境を提供することで、広い意味での音楽支援、日本における芸術振興に寄与していると考えています。

会社が行っている社会貢献です、と聞いても、「ふーん」としか思われないかも知れませんがこうした貢献を続けることには色々な意味があると思っています。ウィーン少年合唱団の日本公演メインスポンサーはキヤノンマーケティングジャパン株式会社で、費用面だけではなく来日のための様々な支援をされていると思います。1955年の初来日以来毎年のように日本で「天使の歌声」を聞くことができるのはこうした企業の支援があってこそだと思いますし、われわれもIT企業として少しの貢献ができていると思っています。

ウィーン少年合唱団には合計100名の団員がいて、4つのグループに分かれて年間10週間程度の公演活動をすると聞いていますが、今回来日した25名には初めての日本人団員「シマダ・カイ」君が含まれています。13歳のカイ君は来日したウィーン少年合唱団の演奏に感動、自ら留学することを決めて2年前のオーディションに合格、全寮制の楽団に在席しています。10歳の少年がそこまでの決意ができたことに感心しますが、それもウィーン少年合唱団が来日していたからこそ、企業による支援が少年たちの夢を抱くきっかけを作ることにもなったと思っています。

音楽は聴く人の心を癒したり生活に潤いを与えるものだと思いますが、潤いのある生活が忙しい毎日の仕事を続ける意欲を支えることにつながります。ウィーン少年合唱団に上記のようなお手伝いをすることになったのはジャパン・アーツという事務所とのおつきあいからで必然性はないのですが、バイオリニストの川畠成道さんとの出会いも1998年のデビューコンサートがたまたまその時スポンサーをしていた日本フィルとの共演だったことと同様の、「縁」と言うものだと思います。

東京ディズニーランドに行けるから日本公演は楽しみだ、日本ではインターネットで自由に両親と電子メールができて便利だ、と少年たちが思ってくれるなら、応援する企業としては嬉しい限りだと思っています。こうした支援は継続が重要です、来年以降も少年達の期待に応えられるようにしたいと思います。

*U-netSURFは、BIPROGY株式会社の登録商標です。

*その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。