ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2009年9月4日

日本ユニシス
ニコンで「新原価計算システム」を稼働開始

〜ブラックボックス化された30年来のホストシステムをオープン環境で再構築
原価計算の日次化、見える化の実現により、コストマネジメント力強化に貢献〜


本文

   日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、株式会社ニコン(本社:東京都千代田区、社長:苅谷 道郎 氏、以下 ニコン)の「新原価計算システム」を構築し、稼働開始しました。本システムは、ニコンが経営計画の中で推進するコストマネジメント力強化の一翼を担う、収益管理の基盤システムです。

   精密機器大手のニコンは、昨今の厳しい市場環境下で価格競争に勝ち抜き企業の成長を持続させるため、経営課題としてコストマネジメント力の強化に取り組んでいます。コストマネジメント力強化には、コスト発生状況の迅速な把握や、精度の高い原価データのタイムリーな公開が必須ですが、従来の原価計算システムは約30年前にホストコンピュータ上で構築されたシステムのため、老朽化しブラックボックス状態となっており、システムの見直しは困難な状態でした。
   一般に原価計算は企業の収益管理に対する独自性が顕著に現れるシステムであるためパッケージソフトウェアの適用が難しく、多くの企業で基幹システムのダウンサイジング推進の際に最後に残されやすいのが実態です。ニコンでも、ホストコンピュータ上に残った原価システムのダウンサイジングと承認権限管理などJ-SOX法対応が喫緊の課題となっていました。

   このためニコンでは原価計算システムの再構築プロジェクトを立ち上げ、既存システムの見直しに着手しました。日本ユニシスはシステム構築パートナーとしてプロジェクトに参画し、1年間の要件定義フェーズで3,500本のプログラムと900種類の帳票をもつ原価計算システムのスリム化検討を行い、約300帳票まで機能を削減・統合化することに成功しました。
   十分な要件定義により、構築期間10ヶ月という短期間で、2009年5月からオープン環境による「新原価計算システム」を部分稼働、7月から決算処理まで含めて本格稼働に至りました。ニコンにおいて過去2回断念された「ホストシステムからの脱却」を実現したことにより、原価計算における処理時間の大幅な短縮と精度の向上を実現しています。

   今回稼働したニコン「新原価計算システム」の特徴は以下の通りです。

  1. 原価情報の日次化、原価の見える化により、コストマネジメント力強化に貢献

    ・これまで月次で公開していた原価情報を日次で公開することで、コスト発生状況の迅速な把握により無駄なコストの抑制に繋げるなど、よりきめ細かなコストマネジメントを実現。
    ・これまで紙の帳票で配布していた原価情報をデータ公開し、必要な社員すべてに「見える化」。タイムリーなデータ公開、検索性の向上により、コストマネジメントを強力に支援。
    ・投資家への経営情報の迅速な開示(ディスクロージャ)によるIR(Investor Relations)情報の充実。

  2. J-SOX法への対応強化

    ・職務権限に応じた個人別での情報公開制御により、J-SOX法に基づく内部統制構築を支援。アクセス権限に応じた原価情報の公開やデータ変更の許可管理を実現。

  3. 独自要件にきめ細かく対応したシステムを短期間で構築

    ・充分な要件定義と、日本ユニシスのDWH構築支援ツールMartSolution®(注) の活用により、既存のパッケージソフトウェアでは対応困難なシステム要件に独自システム開発で対応し、10ヶ月という短期間で稼働を実現。
    ・MartSolutionをベースに、アクセス権限に応じた操作しやすいポータル画面を提供。約200帳票について高速な検索を実現。

   ニコンは、本システムを基盤に、今後、連結ベースのコストマネジメント力強化、個別製品の原価管理力強化、および月次確定の早期化/連結の早期化などの経営課題への取り組みを開始しています。

日本ユニシスは、今回のプロジェクトにおける経験とノウハウをもとに、製造業の原価管理分野におけるシステム構築を積極的に提案していきます。

以上

注:MartSolution(マートソリューション)
日本ユニシスグループが開発し提供しているDWH構築支援ツール群 。製造/流通業を中心に約 100 社に利用されています。
ニーズに応じたデータマート(DWHから特定の部門や個人の目的に応じて必要なデータを切り出したもの)を容易に構築できる開発ツール「MartBuilder(マートビルダ)」、Webブラウザベースのデータベース・レポーティングツール 「MartBrowser(マートブラウザ)」などで構成されます。

注釈/リンク

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