ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2010年9月24日

日本ユニシス、電通、MITメディア・ラボが協働で、
「空気が読めるコンピュータ」の実現に向けたプロジェクトを開始

〜 ユーザ参加型プログラムで『コモンセンス』を収集し、データベース化と活用を図る 〜


本文

   日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)と株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:高嶋 達佳、以下 電通)とMIT (米国マサチューセッツ工科大学)メディア・ラボ(注1)は協働で、「空気が読めるコンピュータ」の実現に向けたプロジェクトを本日から開始いたします。

   本プロジェクトは、わたしたち人間がコミュニケーションを図るときの前提として共有している、常識的な背景知識や感覚(以下 コモンセンス)をデータベース化し、コンピュータシステムに活用することで、ゆくゆくは「適切な時に適切な知識・言葉を使える、人間のように空気の読めるコンピュータ」の実現を目指します。
   また、本プロジェクトを推進するのは、特定の研究者や研究室だけでなく、一般の皆さまにも楽しんで参加していただきながら創り上げる、ウィキペディアのようなユーザ参加型のクラウド・ソーシング(注2)により推進していきます。

   本プロジェクトの活動内容は、コモンセンスのデータベース化(インプット・プロジェクト)と、そのデータベースを活用したコミュニケーション(アウトプット・プロジェクト)の2つに分けられます。
   活動の第一弾として、インプット・プロジェクトでは連想ゲームを通じて参加者からコモンセンスを収集する「ナージャとなぞなぞ」、アウトプット・プロジェクトでは一人ひとりの"らしさ"や特徴的な知識を踏まえて、その人らしい呟きを自動生成する「Poi bot(ポイボット)」を本プロジェクトのWebサイトに公開し、その活動成果を順次公開していきます。

   *本プロジェクトのWebサイト URL:http://www.omcs.jp/(9月24日に開設)

   なお、本プロジェクトは、ロボットやコンピュータを援用する教育技術の分野で大きな役割を果たしている人工知能の世界的な権威の一人、マービン・ミンスキー教授(注3)が在籍しているMIT メディア・ラボと協働で行っています
   そして、MIT メディア・ラボからは、コモンセンスを活用したソフトウェアの研究開発を行うソフトウェア・エージェント研究グループにおいて中心的な役割を担うヘンリー・リバーマン教授(注4)も参加されます。

   両社は、本プロジェクトにおける多様な研究活動を通じて、顧客本位のサービスの実現に貢献することを目的に、日本ユニシスは、未来の情報環境下における消費者視点に立脚したECや店舗での接客のあり方などを探求します。また、電通は、コモンセンスを持った人工知能が介在した場合の、クライアントと顧客間における未来型のマーケティング・コミュニケーションのあり方を探求します。

「ナージャとなぞなぞ」
URL:http://nadya.jp(9月24日開設)
 Poi bot(ポイボット)」
URL:http://poibot.jp(9月24日開設)
ナージャとなぞなぞ   Poi bot

以上

注1:MIT(米国マサチューセッツ工科大学)メディア・ラボ 
今年で25周年を迎えるニコラス・ネグロポンテ博士とマサチューセッツ工科大学の学長であったジェロム・ウィズナーにより設立された研究機関。主に、人間の能力の最も基本的な部分を大きく変化させる、日常生活に関わる分野の新規技術に焦点を当てて研究活動を行っている。
メディア・ラボでは、伝統的な分野にとらわれず、デザイナー、エンジニア、アーティスト科学者が、アトリエスタイルの約25の研究グループにわかれて、ニューロ工学による子供の学習方法から、未来の街の車に至るまで300以上のプロジェクトを実施している。また、電子インク、レゴマインドストームと、ギターヒーローを含む多数の商用製品、技術を開発する80以上のスピンオフを生み出している。

注2:クラウド・ソーシング 
問題解決を、インターネットなどを通じて不特定多数の"群集"(crowd:クラウド)の知を集めて行うこと。クラウド・ソーシングの代表的なものがウィキペディア(Wikipedia)。ウィキ(Wiki)+エンサイクロペディア(encyclopedia)という名前の由来を持つ。いわゆる集合知(The Wisdom of Crowds)により常に進化しつづけるオンライン百科事典のこと。

注3:マービン・ミンスキー教授 
1927年、ニューヨーク市生まれ。米国の数学者・物理学者・コンピュータ科学者。人工知能研究の第一人者で、フレーム理論の提唱者として知られる。「人工知能の父」と称されている。 ニューヨークに育まれた彼は第二次世界大戦で海軍に入隊する。除隊後の1946年、ハーバード大学に入学した。専攻は物理学だったが、後に数学科に転入した。1951年、プリンストン大学大学院に入学、1954年には数学で博士号を取得している。
1961年、マサチューセッツ工科大学(MIT)に移籍し、ウォーレン・マカロックに師事しながら研究生活を送る。1963年から約10年間に渡って同校の人工知能研究所長を務めた。
現在は、MITメディア・ラボ教授。米国科学アカデミーと工学アカデミーの会員。
1969年チューリング賞、1990年日本国際賞、1991年 IJCAI Award for Research Excellence、2001年フランクリン研究所よりベンジャミン・フランクリンメダルを授与されている。
URL:http://web.media.mit.edu/~minsky/

注4:ヘンリー・リバーマン教授 
MITメディア・ラボのコモンセンス・コンピューティング・イニシアティブを率いる研究者・コンピュータ科学者。リバーマンによるオープン・マインド・コモンセンス・プロジェクトでは、マービン・ミンスキーの人工知能のビジョンに影響を受け、コンピュータが人とのやりとりにおいて道理にかなったコミュニケーションや行動を取ることを可能にする上での背景知識となる人間や日常生活における知識の文章の収集を行っている。


注釈/リンク

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