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一般号

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バドミントン国別対抗世界選手権大会速報システムの構築と運用  ──OpenMAPPERによるリアルタイム速報システムのご紹介

高橋直孝

2006年4月28日から5月7日まで,仙台及び東京でバドミントン国別対抗世界選手権大会「トマス杯&ユーバー杯」が開催された。日本ユニシスグループは本大会に協賛し,会場へのIT機器の貸出・設置・運用,入場パスの作成等の作業で,大会を全面的に支援した。その中でユニアデックスでは「WEB速報システム」を構築・稼働させ,全世界に向けて試合経過及び結果の詳細情報を発信して,国内外で好評を博した。  本稿では,OpenMAPPERを活用することによって,いかに短期間で確実なWEB速報システムが構築,稼働,運用できたかを報告する。

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オープンソースによるメインフレーム資産の活用

大塚玲子

米国ユニシスは近年Java/J2EE技術に注力しており,2200メインフレームやMCPメインフレームにも最新J2EE技術を取り入れている。本稿では,米国ユニシスで開発されたオープンソース系ソフトウェアを用いた2200メインフレーム資産の活用例を提案する。2200メインフレームを執筆対象とするが,MCPメインフレームでも同様の取り組みが行われている。2200メインフレーム上のJava実行環境でJBoss Application Server,JDBCドライバ,Hibernateなどのオープンソースソフトウェアを稼働させることにより,J2EEアプリケーションから2200メインフレーム資産の利用が可能となる。また,Eclipseでの2200アプリケーション開発環境も提供され,2200 Javaプログラムだけでなく,UCS COBOLやUCS Cプログラムの開発にもオープンソースソフトウェアが利用できる。 本稿が,メインフレーム活用の再考のきっかけとなれば幸いである。

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デジタルペンの技術および携帯電話との連携ソリューション

岡鼻 潤

入力デバイスの一つとして,紙に記入したものを電子データとして取り込めるデジタルペンが注目されている。また,近年の携帯電話通信網の発展に伴い,どこからでもインターネット上の情報にアクセスすることが可能となっている。これらデジタルペンと携帯電話を組み合わせることにより,それぞれのデバイス単独で使用したときより多種多様の情報をシステムで処理することが可能となる。本稿ではデジタルペンを取り上げ,その動作原理やデータ処理の方法,携帯電話と連携したソリューション等に関して紹介する。

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モバイルアドホックネットワークにおける効率的な情報共有

榎本 真

本稿では,携帯端末が無線機能を用いて自律的にネットワークを構成するモバイルアドホックネットワーク(以下,MANET)上で効率のよい情報共有を行うための新しい方式を提案する。提案方式はユーザの需要情報を利用することにより,少ない通信量と早い検索時間,高いデータアクセス率(検索可能なこと)を達成する。提案方式では,効率のよい情報検索を行うため,予めカテゴリ分けされたレコード(共有データの単位)をそのカテゴリの需要が高い領域の近傍に複製する。そのために対象とする領域をエリアと呼ぶ小さい領域に分割する。MANETを構成する携帯端末はカテゴリごとに各エリアで出されたクエリの数を集計することで得られる需要情報を集約・共有し,カテゴリごとエリアごとの需要を決定する。レコード作成・登録時には,そのレコードのカテゴリに対する需要の高いエリアにレコードを送信することで複製を作成する。また,レコード検索時には,検索したいレコードのカテゴリに対し需要の高いエリアをシステムが自動的に特定し,そのエリアに対しクエリを送信する。通信コストを抑え,各ノードが特定のエリアのノード群に対してメッセージを効率よく送信できるようにするため,地理的な位置情報を利用したプロトコルの一つであるGPSRに基づいた通信方式を考案し採用した。また,平均検索時間と通信コストが最小に,レコードの可用性が最大となるように,各カテゴリのレコードの複製先エリア集合を決定するため,準最適な解を見つけるヒューリスティックアルゴリズムを開発した。大阪市中心部の地図を用いたシミュレーションを通して,提案方式は実用上十分によい性能を示すことを確かめた。

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無線センサネットワークの適用可能性と課題

末永俊一郎

無線センサネットワーク(Wireless Sensor Network:WSN)は,センサデータを取得できる多数のノードで構成されるネットワークである。WSNは,センシングを行うプログラムをノードに配備することにより,現実世界の動態の把握を可能にし,既存技術では不可能であったアプリケーションを実現できることから,非常に注目されている。本稿では,WSNのアプリケーションと,アプリケーションを実現する際に必要となる技術を研究事例から紹介し,今後の産業界におけるWSNの適用可能性と課題を考察する。

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