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ユニシス技報

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2017年9月発刊 Vol.37 No.2 通巻133号
「オープン勘定系の10年」

日本ユニシスのオープン勘定系システムBankVision®は、初稼働から10年が経過し、現在では11金融機関に採用されるシステムに成長しています。この間、安定稼働を継続しながら、オープンシステムの柔軟性を活かして、ハードウェアの性能アップやソフトウェアの機能向上を迅速に取り込んできました。本号では、BankVisionの初稼働から現在までの基盤環境の進化を辿るとともに、今後の地域金融機関のシステムのあり方と、法制度改正や仮想通貨、Fintech対応等の環境変化を見据えた、対話型接客ソリューションとモバイルタブレットのセキュリティ対策、BankVisionのWeb API公開、バッチ処理のプログラムレス開発への取り組みなどを紹介しています。

これからの地域金融機関の基幹システムのあり方 宮 田 勲

日本ユニシスのオープン勘定系システム「BankVision」は,2007年5月の初稼働から10年が経過し,現在では11金融機関に採用されるシステムに成長している.オープンプラットフォームによる柔軟な接続性を活かし,BCPの高度化,24時間365日稼働等の先進の機能を実現してきた.
10年の間に金融機関を取り巻く外部環境や情報技術は大きく変化しており,日本ユニシスは次のステージに向けて,SoE領域の開発やAPI公開の実現など,常に取り組みを続けている.

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対話型接客ソリューション“SmileBranch®”がもたらす顧客体験 森川 将彰

銀行営業店への来店客数の減少やインターネットバンキング,コンビニATM等の拡充を背景に「顧客」と「銀行」との関係性が希薄化しようとしている.そのような背景の中,日本ユニシスはタブレットを用いた銀行窓口向け対話型接客ソリューション「SmileBranch」を開発した.SmileBranchは,「来店客と窓口行員を笑顔にする」ことをコンセプトに,ホスピタリティの高いサービスを来店客に提供することで関係性を深化させるとともに,銀行営業店を事務拠点からセールス拠点へと変革した.

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モバイルタブレット導入とセキュリティ対策の実際 山崎 明彦

日本ユニシスはこれまで,地銀・信金向けの主力製品として「BankVision」などの勘定系システムを中心とするバックエンドシステムを提供してきた.近年のスマートデバイス,特にタブレットの業務利用の拡大にあわせて,日本ユニシスでも勘定系システムに接続可能な窓口タブレットソリューションの提供,そして銀行の店舗外での活用も可能な営業支援タブレット利用基盤を提供する体制を整えた.タブレットを有効に活用する上で不可欠な情報漏洩対策を中心としたセキュリティリスクへの対応も実施している.さらに,働き方改革への取り組みを後押しする効率的なデバイスであり,強力なセキュリティ機能を備えているWindows10を搭載した機器の導入が進みつつある.今後は,Fintechで生み出された新たな技術への対応や,クラウドシステムの有効な活用など,利用シーンの拡大も視野に入れ,対応するサービスを提供していく.

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ビジネスエコシステムを実現するBankVisionのAPI公開 大野 上総,田島 太朗

2015年頃からわが国では,銀行の機能(残高照会など)をWebAPIとして公開し,他社から利用させることが検討されてきた.2017年5月には改正銀行法が成立し,銀行とFintech企業とのAPI連携について法制度が整備され,銀行API普及への道筋が立った. 日本ユニシスでは,銀行勘定系パッケージ「BankVision」の機能をAPIとして公開する「BankVision WebAPI公開サービス」の提供を2016年度から開始した.さらに2017年度にはそれらのAPIをインターネット上にも公開可能とする「Resonatex™」(リゾナテックス)を提供する予定である.Resonatexは,BankVisionだけでなく,他のシステムのAPI公開にも利用できる.今後銀行API活用が進むことにより,業界を越えた企業間の連携による新しいサービスが次々と生み出されていくだろう.

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BankVisionを支える基盤環境の進化 関根 喜和,東山 武史,松林 隆 

Windowsベースのオープン勘定系システムとして2007年5月に稼働したBankVisionは,複数銀行への新規導入および基盤更改を行いながら,今年で10年が経過し,11年目を迎えている.現在に至る10年の歳月の中で,オープン勘定系システムの基盤環境は,HW,SWの変更に対応することだけで終わらせるのではなく,オープン勘定系システムとしてのBankVisionの安定稼働を継続しながら,パフォーマンスおよび機能性の向上を実現させ,進化し続けてきた.一方,この10年で,ITを取り巻く環境や時代は大きく変化し,金融業界においては,Fintechに代表されるような,新しいサービスとの連携を,いかに速く・低コストで実現できるかということが求められてきている.このような変化に対応し,BankVisionをより魅力的な勘定系システムとしていくために,BankVisionのサーバ仮想化の適用および,パブリッククラウドへの展開に関する検討・検証を進めている.

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BankVision環境に対するプログラムレス開発ツール活用 武澤 孝弘,樋口 英之

BankVisionのバッチ処理開発では,オープンプラットフォームの技術とツールを活用し,データベースアクセスや帳票出力といった部分でコーディングを簡素化する手法を確立している.稼働後10年を経過し,オープン技術・ツールを有効活用して更なる生産性向上を図るべく,「プログラムレス」開発を実現する新たなツールの活用を検討し,銀行勘定系バッチ処理への適合性という基準で「ODIP」を選択した.そしてこのツールをBankVisionのバッチ処理構造に取り込めるような対応を実施した.

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【技術解説】ブロックチェーンがもたらす社会変化 宮崎 英樹,中村 誠吾

ブロックチェーン技術は,送金や決済などの金融分野を中心に,研究や実証実験が行われていたが,2017年に入って電力売買や不動産取引などの非金融分野でも注目されはじめ,日々新たな試みが,新聞などに掲載されるようになった.非金融分野のユースケース(利用例)でも,取引における決済処理に繋がっており,金融機関として新たなビジネスチャンスが生まれつつある. 今後ブロックチェーン技術は,金融・非金融分野を問わず,あらゆる産業分野に適用され,更に海外のユースケースが示すように,国民の個人認証や社会福祉など,社会生活の様々な分野にも活用されると考える.

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