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『ユニシス技報』 1997年8月発刊 Vol.17 No.2 通巻54号

「ネットワーク」


巻頭言 -----------------------------
特集「ネットワーク」の発刊によせて
論   文 -----------------------------
ネットワーク技術の最新動向
フレームリレー・ネットワークの効果的な適用
ルータに関連するATMネットワーク上でのデータ転送技術
ClearPathサーバHMP IXシリーズにおけるオープンネットワーク基盤
ClearPathサーバHMP NXシリーズにおけるオープンネットワーク基盤
フォールト・トレラント・ネットワーク・プロセッサDCP/600シリーズ
モバイルコンピューティングの現状と展望
ネットワーク・セキュリティ――無限ワンタイム認証方式の考案
統合ネットワーク管理と適用事例
マルチメディア時代のLANと適用事例
インターネット接続の事例とイントラネット構築への課題
新製品紹介 -----------------------------
インターネット/イントラネット時代のエンタプライズ・サーバ
「CLEARPATHサーバHMP NXシリーズNX4200」


ネットワーク技術の最新動向

宮坂順之,菅原俊治    

インターネット/イントラネットに代表される新しい形態のネットワークでは様々な技術が複合されて新しい製品やサービスを生み出しつつある.このようなネットワーク製品や通信サービスの展開を注視してみると,(1)高速・高性能化,(2)多様化や利便性の向上,(3)低廉化という三つの動向があることがわかる.現在までのネットワーク技術を,通信技術,および通信応用技術に分けて,それぞれについての展開動向を述べ,次に代表的な技術の標準化,ネットワーク構築/管理技術について言及する.
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フレームリレー・ネットワークの効果的な適用

山浦史雄   

最近,フレームリレー技術を利用したシステムが急増している.この理由は,同種の技術であるパケット交換に比べ通信コストが安いため使いやすく,アプリケーション面から見たスループットも高いためである.このためパケット交換だけでなく,専用回線からフレームリレー回線に移行するシステムも増加している.  その反面,フレームリレーには以下に示す種々の留意事項がある.
  • 異なる3種類のPVC状態確認手順(LMI)
  • PVC状態確認手順の通知遅延
  • 伝送遅延
  • スループットと輻輳制御
  • 既存端末機の接続方法
  • トランクラインの転送方式
  • 他ネットワークから移行する場合の経済面の評価方法
 フレームリレー・ネットワークを効果的に利用するためには,これらを十分に理解し対処していくことが重要である
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ルータに関連するATMネットワーク上でのデータ転送技術

中島巳範   

PCの普及によるエンドステーションの数の増加,WWWなどの画像・映像を含むアプリケーションの普及などによってLAN,インターネットおよびイントラネット上を通過するデータは急激に増加している.ネットワークに対する要求もより高速で遅延の少ない情報転送へと変化しており,ルータによるボトルネックのないネットワークが求められている.このような状況の中,高いスイッチング能力とネットワークの拡張性を持つATMとルータの融合技術が注目されている.本稿では,IETFやATMFで検討されているルータに関連するATM上でのデータ転送技術をはじめベンダ固有のATMとルータの融合技術について述べる.
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ClearPathサーバHMP IXシリーズにおけるオープンネットワーク基盤

庭山正幸   

ネットワーク利用技術は近年急速に進化してきた.シリーズ2200では,CMS2200/TELCON,DCP/HLC/CAといったソフトウェアおよびハードウェアを提供して時代に対応してきた.さらに飛躍的な進化を必要とする次世代のネットワーク利用技術に対応するために,ユニシスは,ClearPathサーバHMP IXシリーズにおいてHPCOMMプログラムのもとで新規のハードウェアおよびソフトウェア・プロダクトの開発を行っている.HPCOMMプログラムは,次世代のオープンネットワークの基盤となるものである.本稿では,HPCOMMプログラムおよびそのソフトウェア・プロダクトを述べる.
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ClearPathサーバHMP NXシリーズにおけるオープンネットワーク基盤

福家 裕,室木 通   

近年のオープン系製品の性能向上を受けて,Unisysは同一筐体にAシリーズプロセッサとWindowsNTサーバを内蔵するシステム,ClearPathサーバHMP NXシリーズを提供した.このシステムは単に同一筐体にしただけではなく,OSレベルでの協調動作を目標として開発が続けられている.
 本稿では,特にネットワーク系での協調のための,ハードウェアおよびソフトウェアのプロダクトについて述べる.
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フォールト・トレラント・ネットワーク・プロセッサDCP/600シリーズ

土田清和,竹中 一   

ユニシスが提供している通信プロセッサであるDCP(Distributed Communication Processor)ファミリには,DCP/62Xシリーズ以前より自動切り換え機能を持っていたが,キャビネットを二つ用意しなければならない.また,フロアスペースや電力の面で付帯的なコストがかかる.さらに,物理的な切り換えとセッションの再確立に多くの時間がかかる.これらの種々の問題を解決するために,DCP/62XシリーズとILM40-MSの開発を行った.
 本稿では,このDCP/62XシリーズとILM40-MSを使用した無停止システムに関して述べる.
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モバイルコンピューティングの現状と展望

田中 洋一郎   

モバイルコンピューティングの現状と,現在UN(国際連合)/ITU(国際電気通信連合)が標準化を行っている次世代モバイル通信システムFPLMTS(Future Public Land Mobile Telecommunication System)について
  • 機能
  • 開発スケジュール
  • 日本,欧州,米国の対応状況
 を中心に述べる.
 また,モバイルコンピューティングの普及のために克服すべき問題について述べる.
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ネットワーク・セキュリティ――無限ワンタイム認証方式の考案

八津川 直伸   

情報通信において必須とされるエンティティ認証とは,情報通信に関与した実体(エンティティ:人間,人間の代理として機能するプロセス,ソフトウェア,ハードウェアなど)が正当なものであるか否かを確認することであるが,既存の各方式は種々問題を抱えている.インターネット時代においては,これらの問題を解決し,かつその適用領域の広範さと相互接続性の観点から,導入が簡単すなわち仕組みが簡単で,さらに様々な脅威に対して十分有効な方式が望まれる.
 本稿では,既存の各種認証方式の長所,短所を踏まえ,インターネット時代の新たな認証方式を考案し,その有効性を述べる.
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統合ネットワーク管理と適用事例

金子 勲,萩原政朗   

ネットワークの重要性の高まりとともに,ネットワーク全体を管理する要求が増している.この要求に応えるため,ネットワーク管理製品の機能が強化されている.特に,従来のネットワーク管理の枠を超えた広範な管理分野を体系的に組み込むべく,関連分野の管理とネットワーク管理との統合が進んでいる.本稿では,システム管理や運用管理とネットワーク管理との統合化の状況について述べる.また,管理の要求を満たすには,体系づけられた製品の組み合わせだけでは済まず,管理アプリケーションを作成しなければならない場合もある.その一つとして,マルチベンダのネットワーク環境において,稼働統計アプリケーションを開発し統合ネットワーク管理に適用した事例を紹介する.
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マルチメディア時代のLANと適用事例

赤井恒雄   

デジタル化技術の進歩,PC性能の飛躍的向上,そしてネットワークの高速大容量化対応がマルチメディアシステム(アプリケーション)の進展を促している.本稿では,マルチメディア・アプリケーションを概観し,各メディアが有するトラフィック特性を解説し,これに対応する現状におけるマルチメディア対応LAN適用事例を紹介する.
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インターネット接続の事例とイントラネット構築への課題

五十嵐 千敏   

1995年11月,A社の社内ネットワークはインターネットプロバイダである東京インターネットへ64Kbpsによる専用線IP(Internet Protocol)接続を開始した.それまでの社内ネットワークは必ずしも整備されたものとは言えず,社外との接続についてもダイアルアップによるuucp(UNIX-to-UNIX Copy Protocol)接続で一部がメールを利用していた程度であったため,A社ではインターネットに関するプロジェクトを発足させて準備にあたった.
 プロジェクトでは,新規ネットワーク構築のコンセプト考案や,接続までの機器設置および設定といった導入,そして接続後の運用に関して,当時の技術動向や製品動向に基づいて様々な比較・検討を行った.とくに,uucp接続を含め,既存のネットワークから新規ネットワークへの移行については多くの議論を要した.
本稿では,これらの模索・試行の経緯や社内ネットワークに対する不正なアクセスを防ぐための手法と実際の設定内容について述べる.さらに,構築したネットワークに対する評価と,今後「イントラネット」と呼ぶに相応しいネットワークに拡張するための課題について考察する.

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