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Foresight in sight

Technology Foresight

Technology Foresight とは

3〜5年先のお客さまにおけるICT活用の未来像です。
市場動向/お客さま動向/技術動向から未来像を策定することで、お客さまに提供していくべき技術(ICT)の方向性を考えています。
Technology Foresightとは - 市場動向/お客さま動向/技術動向から未来像を策定することで、お客さまに提供していくべき技術(ICT)の方向性を考えています。

社会の変化

今、社会のありようが急激に変化し始めている。デジタルテクノロジーの浸透は、従来の枠組みを超えて社会の可能性を広げる一方、新たな不安やリスクも生み出している。私たちは各産業や企業、そして一人ひとりの生き方が広がる豊かな社会の実現に役立つよう、取り組むべき技術分野を見極めることが求められている。

2030年以降のSociety 5.0が実現した社会は、フィジカル空間からセンサーを通じてあらゆる情報が集積され、AIがビッグデータを解析し、高付加価値が現実空間にフィードバックされる、いわばサイバーフィジカルシステム(CPS)基盤の上の社会像である。大きく捉えると、Society 4.0は、Society 3.0から引き継いだ便利さ、合理性、安価といった価値観を推し進める一方、プラットフォーム独占、社会的な格差や排除を招いた。この次に来るSociety 5.0は、社会的な包摂を実現するためにデジタルテクノロジーを活用する社会といえるが、その進展はモザイク状であり、5.0と4.0以前のままの社会が混在する社会となるだろう。

具体的には、「5.0が実現した社会」「技術の成熟を待つ実験室的社会」「技術の成熟と社会受容性が高まることで5.0化する社会」「必要に応じて新しい社会にコネクトする4.0 延長社会」が想定される。これらの社会において、人は暮らす、働く、学ぶ、楽しむ等それぞれのライフステージに応じてプライベート空間とパブリック空間で生活する。そして、個人の生活空間では個々のニーズが最優先され、社会空間では多様性を受け入れた最適性と持続可能性のバランスが求められる。この「個人⇔社会」「持続性⇔個別/全体最適」の2軸で未来を考察すると次の4つの未来像と必要となる技術が見えてくる。
4つの未来 - パーソナライズ・人間拡張
パーソナライズ・ 人間拡張
どこにでもAIが出現し、バイオテクノロジーやロボット技術とともに人の身体能力や認識能力が拡張される。AIコンシェルジュがウェアラブルデバイスやインプラントによる心拍数、呼吸数、血糖値等のデータを収集する。さらにゲノム情報や生活習慣と併せ、個人のライフログの分析から不健康に陥りやすい傾向を把握し伝えるなど、個人の属性・ニーズに応じたサービスが発展する。
4つの未来 - コミュニケーションとIFの進化
コミュニケーションと IF の進化
5G以降の高速ネットワークでXR(VR/AR/MR/SR)の普及とウェラブル生体信号センサーやBMI技術の発展により、コミュニケーションは身体・時間・空間から解放される。人の暮らしにデジタルテクノロジーが溶け込み、仮想と現実が融合して特定の目的で集まった個性的で多様なコミュニティが生まれ、遠隔コミュニケーション技術により個人オリエンテッドな働き方に変わる。人の記憶はデジタル化してクラウドに保存できるようになり、脳波の解読から意思疎通が図れる。そして言語が異なる人や発話できない人も含めたコミュニケーションが可能になり、人は視覚・聴覚に依存した言葉から解放される。
4つの未来 - エネルギー・食料等資源・リソースの最適化と環境
エネルギー・食料等資源・ リソースの最適化と環境
エネルギーや水、食料の需給ギャップは、多様な個人のウォンツに応じて社会全体でリソース価値が再定義され、最適化に向かい環境と共存する。食料や各種エネルギーを無駄なく循環させる上では、個人間でのC2C取引も一般的に行われる。企業運営としてもESG/SDGs前提での循環視点が重要視され、さまざまなリソースを企業間で連携させるサーキュラーエコノミーが発展する。その土台となる価値交換プラットフォームがIoT/ブロックチェーン技術やボーダーレスセキュリティ技術、シェアリングにより構築される。
4つの未来 - 社会システム最適化、安全・安心・効率化
社会システム最適化、 安全・安心、効率化
人々の多様なニーズに対応し、かつレジリエントな社会システムがCPS基盤の上で構築される。すべての企業がデジタルでつながり、新しいエコシステム(新産業生態系)が形成される。個人の多様な価値観やライフスタイル・消費行動は、セキュリティ基盤の下で可視化され、ビッグデータとAI を基にした判断・制御や自動化システムが多くの分野で開発される。さまざまなモノのデータは分析によりコトのデータとなり多様な分野でデジタル技術が活用される。
技術が成熟し、社会の受容性が高まることで、例えば、人の疲労度や集中力、感情等がセンシングされ、言葉や文化の違いやさまざまなハンディキャップを超えた、より包括的で情緒的なコミュニケーションが実現するだろう。また、ウェアラブルセンサーにより収集される情報は健康増進等にも活かされ、仮想会話型エージェントにより医療や地域、学校や企業などさまざまな人や専門知識とつながり、生活の質が上がることが想像される。

技術は豊かな生活を支え、また新しい産業が生まれる土壌を育てる。しかし、技術は新たな可能性を生み出すとともに、新たな問題も引き起こす。だが、それを解決する技術もまた登場し、成熟し、社会はさらなる発展を遂げるだろう。本提言が、未来の自分が何を欲するか、何をよいと思うかを想像し、また、その想像を技術やビジネスにつなげていこうとする方々への一助となれば幸いである。

Technology Foresight 2019 の要約

Technology Foresight 2019の動画ご紹介 2分24秒

人の暮らしに溶け込むデジタルテクノロジー
人の暮らしや社会にデジタルテクノロジーが溶け込み、生活や働き方が変化する。さまざまなステークホルダーと価値共創し、ビジネスエコシステムへとつなげるサービスデザインの重要性が増していく。
新しい社会の在り方を支えるネットワークとサービス
センサーデバイスや通信技術の革新によりIoTが浸透することで多様な情報がデジタル化される。それらが新しいサービスを支えるプラットフォームとなり、ビジネスや社会生活の価値が飛躍的に向上する。
社会に溶け込むAI
AIは生活の中で接するさまざまなサービスに浸透し、人々の暮らしにとって意識せず利用するようになりつつある。多種多様な情報を扱う仕組みを踏まえ、人々の生活や企業、産業へAIの浸透が加速される。
価値交換の在り方が変わるブロックチェーン
ブロックチェーンによる分散型のビジネスモデルは、多くの企業による共存共栄のモデルへと転換するきっかけとなる。有形無形のさまざまな価値を示し、権利化して新たな取引を可能にし、イノベーションを創出する。
すべての企業がデジタルでつながる
デジタルテクノロジーは、人々に新しい体験価値を提供する。企業や業務、サービスが時間や場所の制約だけでなく、国境や業界の垣根を越えてつながり、新たな体験価値を創造し続けている。
新たな社会に適応するサイバー経営の在り方
サイバー空間はフィジカルな社会との融合が進展している。利便性が高まる一方で、リスクが増加し、安全・安心なデジタル化の社会の実現には、サイバーセキュリティの確保が必須となる。
エンタープライズシステムの今後とデジタルビジネスへのシフト
経営者は、エンタープライズシステムの今後を検討する上で、レガシーシステムというIT資源を、デジタル化するビジネス環境の中で延命措置をとるのか、あるいは再構築やSaaS利用に切り替え刷新するかなどの判断が求められている。

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